人が集まれない? コロナ時代のオフィスのありかたとは?

グッドカンパニー研究」当シリーズでは、多様な働き方を考えるカンファレンス 「Tokyo Work Design Week」 を主催し、現代における様々な「働き方」を探求、「ヒューマンファースト研究所(※)」の外部アドバイザーでもある横石崇さんが、時代をリードする企業のオフィスを訪問取材。

オフィスのありかたから垣間見える企業の理念やコミュニケーションに関する考え方、その企業らしい新しい働き方を探究し、「グッドカンパニーとは何か」を探ります。

いま世界中でオフィスのありかたが見直されています。次の一手のために必要なことは何なのか? 企業にとってのGOODを追求することでそのヒントが見えてきます。(横石 崇)

次世代モビリティ開発に挑む「ウーブン・プラネット」の本社オフィス

第7回は、東京・日本橋にあるトヨタ子会社、ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(以下、ウーブン・プラネット)のオフィスへ。

同社は、2018年にトヨタ自動車の子会社「トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(TRI-AD)」として発足、2021年1月から持株会社ウーブン・プラネット・ホールディングスおよび事業会社ウーブン・コア、ウーブン・アルファ、ウーブン・キャピタルの新体制へ移行しました。

自動運転に関連する新しい技術と先進的で安全なシステムを世界中の人々に届けることをミッションとして掲げ、先進領域でのトヨタの未来を担う存在となっています。

日本橋室町三井タワーに構えた本社オフィスは、16階から20階までの5フロア構成。16〜18階の3フロアがワークスペース、19階が多目的ホール・リラックスルーム、20階にはエントランスと食堂&カフェ、外部の方とコミュニケーションするミーティングルームが設置されています。

ワークスペースのまわりには、道路を模した一周200メートルの「ストリート」が巡らされていて、トヨタの電動立ち乗り三輪車「C+walk T(シーウォークティー)」などのパーソナルモビリティで移動することができます。

モビリティの運転は免許制になっていて、上級者になるとゲストに乗り方をレクチャーできるとのこと。お話を伺った長下さんも、スイスイと気持ちよさそうにモビリティを乗りこなしていました。

そんなオフィスから見えてきた新しい働き方とは?

ウーブン・プラネットのオフィスづくりを牽引した、Workplace Operationsの長下賢一郎さん、中井いずみさん、浅井 慈さんに聞きました。

グッドカンパニー研究 Vol.7

【調査するオフィス】

ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社/東京都中央区日本橋室町

【話を聞いた人】

長下 賢一郎さん/Workplace Operations Senior Manager

中井いずみさん/Workplace Operations Assistant Manager

浅井 慈さん/Workplace Operations Assistant

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日本のモノづくりとシリコンバレーのイノベーションを融合
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