日本のモノづくりとシリコンバレーのイノベーションを融合

長下 賢一郎さん/Workplace Operations Senior Manager
長下 賢一郎さん/Workplace Operations Senior Manager

長下 賢一郎さん(以下、長下):ウーブン・プラネットは社員の9割がエンジニアという技術者集団。シリコンバレーのイノベーションと、日本のモノづくりを融合するカルチャーがあります。

トヨタ自動車はハードウェアを手がける会社ですが、私たちの仕事はソフトウェアの刷新です。とくに自動運転技術に力を入れていて、2021年4月に発売された新型LS、新型MIRAIに搭載された最新の高度運転支援技術「Advanced Drive」などを手がけてきました。

また、先進的なモビリティアプリケーション向けの地���データの開発や、トヨタが静岡県裾野市で取り組む実証実験の街「Woven City(ウーブンシティ)」プロジェクトに関わる仕事もあります。

「Woven City」は、トヨタが考える「未来の当たり前」を実現するテストコースの街。リアルなテストコースが静岡県にできる前なので、このオフィスの中で自動運転の配送ロボットを使った物流システムの実験なども行なっています。

Woven Cityの建設が進むのは、トヨタ自動車東日本の東富士工場の跡地。その歴史や思いをつなげるべく、東富士工場の枯山水を日本橋オフィスに移築。Woven City部門のフロア入り口には糸を絡めて来訪者などと作っていくWelcome to Our Homeのウォールアートが掲げられていた。
Woven Cityの建設が進むのは、トヨタ自動車東日本の東富士工場の跡地。その歴史や思いをつなげるべく、東富士工場の枯山水を日本橋オフィスに移築。Woven City部門のフロア入り口には糸を絡めて来訪者などと作っていくWelcome to Our Homeのウォールアートが掲げられていた。
トヨタはもともと織機の会社。グループ創業者の豊田佐吉が機織りをする母を楽にさせてあげたいという思いから織機を発明。創業者の「自分以外の誰かのために」という思いを受け継ぎ、社名にWoven(織り込まれた)をいれている。 Woven Cityに住んでみたいという横石さんも取材訪問記念にチャレンジ。
トヨタはもともと織機の会社。グループ創業者の豊田佐吉が機織りをする母を楽にさせてあげたいという思いから織機を発明。創業者の「自分以外の誰かのために」という思いを受け継ぎ、社名にWoven(織り込まれた)をいれている。 Woven Cityに住んでみたいという横石さんも取材訪問記念にチャレンジ。

横石 崇さん(以下、横石):今日はこのオフィスを拝見してすごくドキドキしましたし、トヨタが創っていく未来のビジョンが、すでにいろいろなところに実現されつつあるんだなと感じました。

「Woven City」というテストコースの��で未来の当たり前を発明するというミッションも背負われているわけですから、かなり幅広いジャンルのエンジニアの方が働いていらっしゃるんですね。

長下:現在は約1,800人、約50カ国の人が所属していて、日本以外にもいくつか拠点があります。この日本橋オフィスがハブでありヘッドクオーターとして、いろいろなことを発信していくイメージです。

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すべて「人」を中心に考え、コミュニケーションを重視する理由は?
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