【2024米大統領選】バイデン大統領の討論会でのパフォーマンスに、民主党関係者は「恐怖」

ジョー・バイデン

やめておけば良かった?

Andrew Harnik/Getty Images

  • アメリカのバイデン大統領は、11月の大統領選を前に開かれた最初の討論会で苦戦した。
  • バイデン大統領は、史上最も早い時期に討論会を開催するよう働きかけた。
  • バイデン大統領のパフォーマンスを受け、大統領の"年齢"に対する懸念が再び沸き起こりそうだ。

アメリカのバイデン大統領は11月の大統領選を前に、史上最も早い討論会を望んだ。誰もいない会場、ミュートされたマイク、Fox News… 望んだもの全てを手に入れた。

そして、民主党の有力議員たちが続投できるのかどうかすら疑わしく思うような悲惨なパフォーマンスを見せた。

「この討論会の冒頭での彼の出方には、実際にショックがあったと思う」とオバマ政権で大統領上級顧問を務めたデイビッド・アクセルロッド(David Axelrod)氏はCNNに語った。

「彼の声は… 討論の最初の方はやや混乱しているように見えた。討論が進むにつれて彼は力強さを増したが、その頃にはパニックに陥っていたと思う」

アクセルロッド氏や他の民主党員たちは、バイデン大統領がいくつかのジャブを浴びせたことを評価しようとしたが、バイデン氏が史上最高齢の大統領であり続けることについて、党の有力者たちが何カ月も議論を退けてきた中、彼らの懸念が噴出した。

「ジョー・バイデンの討論会でのパフォーマンスは、実に残念なものだった」と、バイデン政権で広報部長を務めていたケイト・ベディングフィールド(Kate Beddingfield)氏はアクセルロッド氏に続いて指摘した。

「他に言いようがないと思う。彼の最大の課題は、エネルギーとスタミナがあることをアメリカ国民に証明することだった。そして、彼はそれをしなかった」

CNNのヴァン・ジョーンズ(Van Jones)氏は取り乱したようだ。

「耐えられなかった。わたしはジョー・バイデンが大好きで、ジョー・バイデンのために働いたこともある」

「彼は全くうまくいかなかった」

カマラ・ハリス副大統領までもが、大統領が苦戦したことを認めた。

「確かにスロースタートだったが、フィニッシュは力強かった」とハリス副大統領は討論会の後、CNNに語った。

ひいき目に見ても、バイデン大統領はいくつかの主要激戦州であと一歩のところまで来ているものの、ほとんどミスが許されない選挙戦に、活を入れるチャンスを台無しにしてしまった。最悪の場合、そのかすれ気味の声ととりとめのない回答は、トランプ前大統領に負ければ、わたしたちが知っているアメリカは終わると警告する、大統領の"最後の重要な意味を持つ言葉"になるかもしれない。

Popular

あわせて読みたい