セールスフォース株価を1日で21%下落させた「ソフトウェア不況」の正体。UBS最新分析

セールスフォース ソフトウェア

エヌビディア(Nvidia)がけん引してきた堅調な株価上昇の背後で、同じテクロノジーセクターのソフトウェア関連銘柄が不調に陥っている。スイス金融大手UBSがその理由を分析している。

Dennis Diatel/Alamy

2024年、ここまでのソフトウェア銘柄の値動きは荒れ模様で、とりわけ業界最大手クラスの数社については、市場予想を下回る決算と業績見通しの下方修正を経て株価が下落している。

最も際立った動きとしては、最大手セールスフォース(Salesforce)が5���29日に発表した第1四半期(2〜4月)決算で売上高が市場予想に届かなかったことから、翌30日に21%の急落を記録したことが挙げられる。

サブセクターとしてのソフトウェアは年初に比べて8%低い水準で推移しており、年初来14%の上昇と堅調な値動きを見せるS&P500種株価指数と明暗が分かれている。

テクノロジーセクターに限って見ると、ソフトウェア銘柄の値動きは軒並み好調な他業界と違って精彩を欠き、半導体銘柄やハードウェア銘柄との間に大きな開きが生まれている【図表1】。

図表1 半導体 ハードウェア ソフトウェア 株価の推移

【図表1】半導体(灰線)・ハードウェア(濃灰線)・ソフトウェア(赤線)各セクターのパフォーマンス(2023年9月〜2024年6月)。

UBS

実態をより正確に把握するため、UBSは上場企業のIT予算を管理監督する最高情報責任者(CIO)および最高技術責任者(CTO)ら12人の経営幹部を対象とした調査を実施し、ソフトウェア銘柄の不調に関する見解を聞いた。

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