Nvidiaの最新GPUを大量確保したい企業がGoogle Cloudに殺到する舞台裏

グーグルクラウド エヌビディア GPU

AI革命が加速する中でエヌビディア(Nvidia)製の最新GPUを確保したがる企業は多い。そこに目を付けたグーグルクラウド(Google Cloud)の顧客向けソリューションが注目を浴びている。

SOPA Images/Alamy

AI(人工知能)活用により市場をアウトパフォームしようとする米ウォール街各社の競争に停滞感が生まれている。

昨冬、クオンツ運用に特化した大手ヘッジファンドのツーシグマ(Two Sigma)でテクノロジーとデータを駆使した運用モデル開発を担当する数理の専門家たちはある問題にぶつかった。

運用モデル開発に必須のAIモデルを使うには、決定的なインフラが不足していたのだ。具体的には、エヌビディア(Nvidia)製のGPU(画像処理装置)に需要が殺到し、調達はほぼ不可能な状況だった。

4月にラスベガスで開催されたグーグルクラウド(Google Cloud)の年次カンファレンス「ネクスト(Next)2024」に登壇したツーシグマのソフトウェアエンジニア、アレックス・ヘイズ氏は現状を次のように説明した。

「クオンツ業界全体が(GPUの)キャパシティ不足に苦しんでいます。どの製品も品薄ではありますが、エヌビディアの『A100』『H100』など最新の製品は特に深刻です」

Popular

あわせて読みたい