ラファの戦���、「激しい局面は間もなく終わる」とイスラエル首相 ガザでの戦闘終結は否定

多くのパレスチナ人がガザ南部ラファでの戦闘から逃れ、近くのハンユニスへ移っている

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画像説明, 多くのパレスチナ人がガザ南部ラファでの戦闘から逃れ、近くのハンユニスへ移っている

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は23日、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファでの戦闘について、「激しい局面」は間もなく終了すると述べた。ただ、ガザでの戦闘終結を意味するものではないとした。

ネタニヤフ首相は、ハマスが完全にガザで権力の座から追われるまで戦闘は続くだろうと述べた。

また、レバノンの武装組織ヒズボラとの交戦がエスカレートしているレバノン国境に、イスラエル国防軍(IDF)は間もなく部隊を再配置できるだろうと付け加えた。

ハマスに代わって、ヨルダン川西岸地区を拠点とするパレスチナ自治政府がガザを統治すべきだとの考えについては、改めて拒絶した。

「最終的には二つのことをしなければならない。イスラエル国防軍による継続的な軍事的非武装化、そして文民統治機関の設置だ。これらを、この地域の特定の国々の支援と管理によって実現することを望んでいる。それが進むべき正しい道だと考えている」と、ネタニヤフ氏はイスラエルのテレビ局のインタビューで語った。

「私が準備していないことは、あの場所にパレスチナ国家を置くことだ。私には、(ガザを)パレスチナ自治政府に引き渡す用意はない。そ���ような用意などない」

ラファの住民たちによると、同市ではさらなる衝突が起きている。イスラエルの空爆を受けたガザ市では、ハマスが運営する保健省の救急サービス担当ディレクターが殺害されたと報告されている。

援助物資の配送センターも攻撃を受けた。IDFはハマスがこの施設を使用していたと主張している。

イスラエルのヨアヴ・ガラント国防相は23日、ガザでの戦闘と、イランの後ろ盾を受けるヒズボラとの緊張激化について協議するため、米ワシントンに入った。

昨年10月7日、ハマスはイスラエル南部に前代未聞の攻撃を仕掛け、約1200人(大半は民間人)を殺害し、251人を人質に取った。これを受け、IDFはハマス壊滅を目的とした作戦を開始した。

ハマス運営の保健省は、IDFの作戦で3万7551人が同地区で殺害されたとしている。同省の数字は、民間人と戦闘員を区別していないが、4月末時点で死者に1万4680人の子供、女性、高齢者が含まれることを確認したと報じられている。