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世界で必ず訪れたいグルメ都市15選

夜市の金属製テーブルで屋台グルメをたくさん食べる幸せな男女と子供。
画像提供: Brostock / Getty Images
Megan Michael
著者:Megan Michael2024年6月11日 • 11分で読める

旅先を存分に楽しむ方法の1つは、その土地ならではの食事。長年受け継がれてきた伝統的なレシピを試したり、地元のコミュニティが考案したフュージョン料理を味わってみたり、新世代の革新的なシェフが手がけるモダンなコンセプトのレストランを体験したり。

美味しい屋台グルメに出会うのも、ミシュランを獲得した最新レストランで食事をするのもよし。厳選した15のグルメ都市を訪れて、有名スポットを代表する料理を堪能してみては。

南北アメリカ

1.米国・ハワイ

ジョバンニ・シュリンプ・トラックを背景にエビの皿を持つ男性
ハワイのマウイ島のワイレヤ・ビーチ・マリオット・リゾートで「テ・アウ・モアナ・ルアウ」を撮影する人々
画像提供: Maro6969/Tripadvisor (left), Departure38051159106/Tripadvisor (right)

ハワイは、魅力的なサーフィンスポット、自然、美しいビーチで人気ですが、絶品グルメも見逃せません。ハワイ先住民、太平洋諸島、アジア���文化が融合したユニークな料理には、新鮮なシーフード、トロピカルフルーツ、地元の食材をふんだんに使っています。まずは、美食の島として広く知られているオアフ島から始めましょう。老舗の飲食店、高級レストラン、カジュアルなフードトラックなど様々なスタイルの食が楽しめます。ホノルルレナーズ・ベーカリーヘレナズ・ハワイアン・フードなどの定番店を訪れても、ワイキキ海岸近くの眺めの良いレストランを満喫するのもよし。ノースショアマツモト・シェイブド・アイスとその有名なシュリンプトラックに出かけてもいいですね。

ビッグ・アイランドでは、豊かな生物の多様性により、地元産の食材を堪能できます。コナコーヒー農園マカダミアナッツ工場、さらには海塩工房を巡るツアーに参加して、食材が産地から食卓に至るまでの過程を見学してみるのも面白い体験です。ルアウマウイ島でいうとこちら)でハワイの文化を満喫しましょう。ルアウとは、音楽やダンス、現地カルチャーのパフォーマンス、そしてカルアピッグ、ポイ(タロイモのペースト)、ハウピア(ココナッツのデザート)などの料理を楽しめる伝統的な宴や集いです。

2.米国・ルイジアナ州ニューオーリンズ

ニューオーリンズのフレンチ・クォーターにある建物の前を歩く人々
カフェ・デュ・モンドのベニエと、2杯のコーヒー
画像提供: mpt107/Tripadvisor (left), Jennifer S/Tripadvisor (right)

活気に溢れるジャズシーン、賑やかな通り、フレンドリーな人々。ニューオーリンズは、名物料理も同様にカラフルです。フランス、スペイン、アフリカ、カリブ、ネイティブ・アメリカンの料理の伝統を取り入れた、風味豊かなクレオール料理とケイジャン料理で知られています。ガンボ(肉や魚介類、野菜の濃厚なシチュー)、ジャンバラヤ(スパイシーな米料理)、ザリガニのエトゥフェ(ザリガニとルーベースのソース添え)、ベニエ(粉砂糖をまぶした揚げ菓子)など、ボリュームたっぷりの料理を堪能してください。

まずは、フレンチ・クォーターから始めましょう。至る所で歴史あるクレオール料理のレストラン、素敵な屋台グルメ、おしゃれなカクテルバーを楽しめます。食べ歩きツアーのダウンロードはこちら。地元の料理を味わい、舞台裏を見学し、ニューオーリンズの人気グルメスポットの歴史について学ぶことができます。

3.カリブ海・ジャマイカ

スコッチーズの茅葺き小屋の下で食事をする人々
ジャークチキンのスライス
画像提供: Edward78218/Tripadvisor (left), Jopopz Tallorin/Unsplash (right)

ジャマイカの料理は、家庭料理のレシピや地元の食材を中心に、コミュニティに根づいたもの。アッキーと塩漬けの魚、カレー風味のヤギ肉、ジャマイカ風パテ、ライス・アンド・ピーズなど、心温まる定番料理を楽しめます。ジンバリのグルメスポットと産地直送の料理ショーで、名物料理の調理過程をご覧ください。農園ツアー、5品のコース料理、伝統的なアフリカンドラムのパフォーマンスも含まれています。

ジャマイカ料理の見どころといえば、ジューシーなジャークチキン。香り高いスパイスのブレンドを肉にすり込み、直火で焼き上げます。究極のジャマイカジャークチキンツアーで訪れるスコッチ-ズボストンジャークセンターなどの人気スポットでぜひ味わってみましょう。

4.メキシコ・メキシコシティ

タケリア・ロス・パラドスのチーズタコスのプレート
メデジン市場の壁画の前を歩く女性
画像提供: Miggss/Tripadvisor (left), Saibal S/Tripadvisor (right)

メキシコの活気溢れる首都、メキシコシティでは、伝統的なメキシコ料理や屋台グルメのほか、革新的なコンセプト料理、多国籍料理、高級レストランなどを満喫できます。地元のタケリア(タコス屋台)、メルカドス(市場)は、屋台グルメを楽しむのに最適です。まずは、トレンディなローマ地区にあるタケリア・ロス・パラドスメデジン市場から始めましょう。地元名物のタコス・アル・パストールは、レバノン風の甘くて美味しいタコスです。

ローマ地区では、高級レストランの分野でも評判が高まりつつあります。屋台グルメを堪能したら、ロゼッタマキシモ・ビストロで、インターナショナルさがプラスされたワンランク上のメキシコ料理を味わってみましょう。ローマ地区の穴場スポットや歴史をさらに探索するなら、食べ歩きツアーがおすすめです。

ヨーロッパ

5.ベルギー・ブリュッセル

ベルギーワッフルの皿を2枚持つ人々
ブリュッセルのハングリー・メアリーの有名なビール&チョコレートツアーで、チョコレートのトレイを差し出す女性。
画像提供: Manon Silva/Tripadvisor (left), Managment/Tripadvisor (right)

17世紀に遡る歴史を持つブリュッセルは、チョコレートの中心地としての地位を確立しています。チョコレートの���ノベーションの最前線に立ってきたこの街は、チョコレート職人の技巧基準を定め、ノイハウスやゴディバなどの世界的なブランドを生み出してきました。チョコストーリー・ブリュッセルなどの博物館を訪れて歴史について学んだら、ブリュッセル周辺のチョコレート&ビールツアーで、街のイチ押しチョコスポットを巡って、グルメやドリンクを満喫しましょう。

ベルギーワッフルと一緒にベルギーチョコレートを堪能するのはいかが。メゾン・ダンドワなどの歴史的なスポットで、サクサクした大きくて長方形のブリュッセル風ワッフルを是非お試しあれ。ベルギーワッフル作りのワークショップではオリジナルのワッフル作りを楽しめます。

6.イタリア・ナポリ

イタリア、ナポリでピザを持つ女性
ピッツェリアのソルビリョ・エステリーナの店外に集まる人々。
画像提供: Sven L/Tripadvisor (left), Tripadvisor (right)

ピザを味わうなら、その発祥の地ほどうってつけの場所はありません。16世紀のナポリの労働者階級から生まれた現代のピザは、ナポリの人々が風味豊かなごちそうとしてフラットブレッドにトッピングをのせたことが始まりでした。伝統的なナポリピザなら、ナポリで屈指の歴史を持つピッツェリア、アンティーカ・ピッツェリア・ダ・ミケーレがおすすめ。混雑が予想されますが、ご安心ください。旅行者によると、待ち時間は通常10~15分以内とのこと。ピザ専門シェフの指導のもと、オリジナルのピザを一から作る方法を学ぶこともできます。

現地ガイドが案内するナポリグルメツアーに参加して、スパッカナポリジェズー広場サンタ・キアラ教会などの歴史的名所を散策しながら、ナポリの軽食やフリッタータ・ディ・パスタ(パスタオムレツ)などの南イタリア料理に舌鼓を打ちましょう。

7.ギリシャ・アテネ

赤いエビを取り出している人
膝の上のトレイに置かれたヴィーガンビーツのギリシャ料理を食べる2人の女性
画像提供: Victoriya S/Tripadvisor (left), Catherine/Tripadvisor (right)

アテネの料理は、オリーブオイル、ハーブ、シーフード、穀物、乳製品、ナッツを使った地中海料理を体現しています。中央市場などの市場で地元の新鮮な食材を購入したり、スブラキ(肉の串焼き)やクルリ(ゴマをまぶしたリング型パン)などの地元の屋台グルメをお試しあれ。ヒント:中央市場のツアーも含まれる4時間の料理教室では、ギリシャのご当地グルメ作りに挑戦できます。

伝統的な雰囲気がお好みなら、本格的なアテネ料理やメゼ(小皿料理)を提供するタベルナ(庶民的なレストラン)が市内にたくさんあります。ぜひ、地元のライフスタイルを垣間見てみましょう。

8.スペイン・バルセロナ

シーフードパエリア。
バルセロナのレストランでタパスを楽しむ人々
画像提供: Management/Tripadvisor

カタルーニャと地中海料理の伝統に影響を受けたバルセロナ料理は、新鮮な農産物やシーフード、肉をじっくりと調理し、完璧に焼き上げることで、大胆で素朴な風味を味わえます。ぜひ試してみたい名物料理は、バルセロナの食文化の要となっているタパス。シェアできる小皿料理です。

地元の食文化に欠かせない市内の市場を訪れてみるのも、バルセロナのグルメを体験できるおすすめ方法のひとつ。地元の人が訪れるのは、サン・アントニ市場ブケリア市場で、新鮮な農産物や地元の珍味、屋台グルメが揃っています。このパエリア作り体験では、市場での買い物から盛り付けまでシェフの手ほどきを受けられます。市場の食材を使って、パエリア(シーフードライス)の作り方を学びましょう。

9.フランス・パリ

建物正面に春の花が植えられたパリのレストラン
赤いエプロンを着用してクレープを作っているシェフ
画像提供: Alex Harmuth/ Unsplash (left), Travis Grossen / Unsplash (right)

​​パリは、ミシュランの星を獲得したレストランの数では東京に次いで世界で2番目。世界の美食の中心地という称号にふさわしい街です。受賞歴のある高級料理のレストランやパティスリーだけでなく、カジュアルなカフェ、ビストロ、フードマーケットでも、パリのシェフたちは高品質の食材と精緻な技術を誇りに思っています。もっと直に体験してみたい方は、カウンターに立って専門家から料理のテクニックを学びながら、バゲットマカロンクロワッサン作りに挑戦してみては。

また、特に魅力的な美食のエリアモンマルトルを巡るグルメツアーに参加して、パリの雰囲気に浸りながら地元産の肉やチーズ、チョコレート、ワインを味わうこともできます。

アジア

10.タイ・バンコク

フィッシュボールヌードルを3皿持つ人
強い火力で揚げ物をするバンコクの屋台
画像提供: Streets of food/ Unsplash (left), Tripadvisor (right)

トゥクトゥク(オート三輪車)に乗って、バンコクのグルメスポットへ向かいましょう。ミシュランの賞を獲得した屋台料理のほか、伝統的なタイ料理レストラン、斬新なコンセプトのフュージョンダイニング、最先端のデザインのカフェなどが集まる、世界で数少ない場所の1つです。

1日中いつでも食事を楽しめますが、バンコクが最も賑わいを見せるのは夜。ナイトマーケットやカオサン通りの人気の飲食店街を訪れて、レンセープ(スパイシーな豚骨スープ)、グリーンカレー、パッタイ(焼きそば)、さらにはイサーン料理など、リーズナブルなタイの屋台料理を手軽に楽しめます。地元の人気店や夜遅くまで営業している有名スポットなどをめぐる深夜のトゥクトゥク食べ歩きツアーでは夜遅くまでバンコクを散策できます。

11.日本・京都

菊乃井の懐石料理
伝統的な芸者の衣装を着て茶道をする女性
画像提供: msC7802XT/Tripadvisor (left), DylanMGreco/Tripadvisor (right)

かつての日本の首都が置かれた京都の料理は、洗練された繊細な味、旬の食材、上品な盛り付けなど、歴史と文化に深く根ざしています。懐石料理は、それらの特徴をよく体現し、丁寧に調理された、京都ならではの優雅なコース料理です。季節の食材を使い、素材本来の風味を引き出すさまざまな調理法で、細やかな心配りで調理された料理の数々を堪能できます。

京都は伝統的な日本の茶文化の中心地でもあり、茶道、趣のある茶室、上質な抹茶で知られています。嵐山の観光エリアを訪れて、伝統的な茶屋、抹茶デザートや軽食、和菓子(豆や果物を使った米粉ベースの菓子)などの地元のスイーツを味わってみましょう。このツアーでは、伝統的な着物を着て茶道体験ができ、充実した時間を過ごすことができます。

12.ベトナム・ハノイ

ベトナムの麺料理を食べる人
バインクオンを調理している人
画像提供: krisztian Z/Tripadvisor (left), Stay61109914025/Tripadvisor (right)

ベトナム南部の大胆でスパイシーな風味とは異なり、ハノイの料理はより繊細で、淡白なスープ、新鮮なハーブ、シンプルな調味料を使うことで、地元の食材の自然な風味を引き立てます。これを体現しているのが、ハノイの代表的な料理ブンチャー。あっさり風味のつけだれと組み合わせることで、グリルした豚肉のパテのスモーキーな風味を引き出した麺料理です。

賑やかな旧市街フレンチ・クォーターでは、バインクオン(豚肉とキノコの蒸し春巻き)、南部風フォー(スープ麺料理)、チャーカーラボン(ターメリックで味付けした魚の揚げ焼き)など、屋台グルメや地元の名物料理を楽しめます。この屋台食べ歩きツアーでは、ハノイの定番グルメをすべて見物できるほか、さらに地元で人気のエッグコーヒーも試すことができます。

13.インド・ニューデリー

ニューデリーで揚げ物をする男性
バターチキン2皿とパラタ数枚
画像提供: Management/Tripadvisor (left), Rahul Negi/Tripadvisor (right)

ニューデリーの料理には、深い文化的な歴史だけでなく、国際色豊かな首都ならではの現代的な影響も反映されています。伝統的なムグライ料理や活気溢れる屋台グルメのほか、モダンなインド料理店や高級レストランもあります。まずは、世界中で名を馳せるバターチキンから始めましょう。濃厚でバターたっぷりのトマトベースのカレーで、人気のムグライ料理です。豆知識:バターチキンは誰が発明したのかをめぐって、インドで最も歴史あるレストラン2軒、モティ・マハルダリヤガンジの間で今もバトルが繰り広げられています。

このストリートフードツアーでは、オールド・デリーの通り沿いでイチ押しご当地グルメを堪能できます。ジャレビ(小麦粉生地の揚げ菓子)、チョーレー・バトゥーレー(スパイシーなひよこ豆のカレー)、ラッシー(ヨーグルトドリンク)などの地元の軽食に舌鼓を打ち、アジア最大のスパイス市場であるカリ・バオリを散策できます。

中東

14.トルコ・イスタンブール

伝統的なカファバルト(トルコ式朝朝食)。さまざまなチーズ、肉、パンが円卓に並ぶ。
ムスル・チャルシュス(スパイス市場)に陳列されているドライフルーツ
画像提供: Mikael Habekost/Tripadvisor (left), Omer/Tripadvisor (right)

シルクロードの絶好のロケーションにあるイスタンブールの料理は、さまざまな文化が見事に融合したもの。豊かで香り高い風味を生み出し、世界に知られるところとなりました。イスタンブールの料理に及ぼしたヨーロッパとアジアの影響について詳しく学べるのが穴場スポットを巡るグルメツアー。また、ムスル・チャルシュスなどの人気のスパイス市場を訪れ、地元の人々がスパイス、ドライフルーツやナッツなどの食品を購入する場所を見学したりできます。

イスタンブールを訪れたら、伝統的なカファバルト、つまりトルコ式朝朝食を忘れずに体験しましょう。トルコ全土で大切にされている朝の習慣ですが、イスタンブールのトルコ式朝食はとても豪華。メネメン(トマトとスクランブルエッグ)や手作りのチーズがふんだんに使われています。景色を眺めながら朝食をとるなら、ボスポラス海峡沿いのマンジュリーアスク・カーフなどの店がおすすめです。

15.モロッコ・マラケシュ

スークの屋台で販売されている商品を笑顔で見せる売り手
皿に盛られたモロッコ料理を食べようとする人々
画像提供: Heli P/Tripadvisor (left), Laura M/Tripadvisor (right)

マラケシュの料理は、独特の香り高い味わいを生み出す、甘味と塩味の調和がとれた風味で知られています。バスティラ(甘い風味のペストリー)、ハリラ(トマトベースのスープ)、タンジーヤ(じっくり煮込んだ肉料理)など、絶品の地元料理を味わえるのが本格的なモロッコ料理ツアー。贅沢な3コースの伝統的なディナーで締めくくります。地元のシェフによる半日料理教室ではこれらの名物料理を作る方法を学ぶこともできます。

伝統的なスークへ足を運ぶのもお忘れなく。ジャマ・エル・フナスーク・スマリンなどの賑やかな屋外市場では、美味しい屋台グルメだけでなく、織物、陶磁器、化粧品やその他この地域で作られた品々も販売されています。