キリンホールディングス株式会社に勤める高田達也さんが家族と暮らすのは、静かな住宅街にたたずむ、まだ新築のにおいが残る一軒家。
JR荻窪駅からバスで10分ほど。吉祥寺など中央線の人気エリアにもアクセスしやすい立地です。
達也さんと妻の美希さん。そして幼稚園に通う長男のYくんと次男のTくんからなる4人家族が暮らす家に、お邪魔してきました。
職業:キリンホールディングス株式会社 コーポレートコミュニケーション部
場所:東京都杉並区
面積:85㎡ 3LDK+KURA(8畳の収納スペース) 2.5階建て
物件購入額:6000万円台
築年数:築半年
お気に入りの場所
家族が集まるリビング
達也さんは、リビングを「いつも家族が集まる場所」にしたかったそう。
「子どもが自室にこもらないような間取りにしたかったんです。床暖房を設置したおかげで、冬も快適に過ごせましたよ」
天井には、床暖房で温まった部屋の空気を撹拌するためのシーリングファン。3.7メートルと天井が高いので必須アイテムなのだとか。
「このシーリングファンは絶対につけたかったんです」
2階へと続く階段はリビングを通る作りに。
冷暖房効果が低くなると言われたそうですが、ロールスクリーンを設置したおかげで、その問題も解決!
また、妻の美希さんがこだわったのが家事の動線。
キッチンからパントリーへ。そして洗面所とお風呂、玄関までが回遊できる作りになっているので、ストレスフリーです。
兄弟はテラスで遊ぶのが好き
きんかんとブルーベリーを植えたテラスは、子どもたちの格好の遊び場に。小さなポップアップテントを出したり、水まきをして遊んだり……。
「幼稚園から帰ってきたら、ほとんどの時間をテラスで過ごしています」
この日はシャボン玉で遊んでいました。本当に元気な兄弟!
この部屋に決めた理由
物件を探して3ヶ月で運命の出会い
達也さんと美希さんが家を購入するときに一番重視していたのは、「子育ての環境」でした。
「転勤で滋賀から引っ越してきたときに、幼稚園も環境もかわったことで、子どもたちが大泣きして大変な時期がありました。
今後も転勤の可能性はありますが、できるだけ子どもがお友だちと長く過ごせる環境を作ってあげたかったんです」
東京への転勤後、すぐに家探しを始めた達也さん。そんなある日、住んでいたマンションのそばに分譲地が出たことをたまたま散歩中に知ったそう。
達也さんは、すでに近くに住んでいて周辺の土地柄がわかっていたこと、幼稚園も近くにあることから、ほとんど即決。
「3ヶ月間、本気で家探しをしていたから、ゆずれないポイントが明確になっていたのもよかったのかもしれません」
妻がママ友たちと集まるなどご近所付き合いも
いまでは、ご近所の方から旅行先のお土産をもらったり、幼稚園のママ友と自宅で集まったりという交流もあるそう。
「以前住んでいたマンションは大通りに面していたので、ちょっとうるさくて。安全面でも子どもたちが心配でした。でも今は車通りの少ない静かな住宅街なので安心です」
残念なところ
壁面収納の扉が開かない!
子どもがふたりいると、雑貨やおもちゃなどのこまごましたものがどうしても増えてしまいます。
リビングをすっきりさせたかった達也さんは、テレビボードと一体化した壁面収納を設置しました。
「モデルルームで見て、大きな壁面収納はかっこいいし、ぜひ欲しいなと思ったんですよね。
でも、一番端の扉だけがカーテンレールにひっかかって全開しないんですよ(笑)」
まだ新築なのにフローリングに傷が…
「テーブルや椅子、それに子どもたちが床で遊ぶのでおもちゃの傷がフローリングについてしまったんです」
よく見ないと全然わからないですが、新築ですから、フローリングの傷は気になりますよね。
「なにか、傷がつきにくいように対策をしておけばよかったです」
お気に入りのアイテム
夫婦でDIYした空色の絵本棚
妻の美希さんは以前、幼稚園教諭をしていたそう。結婚後は、絵本の読み聞かせの活動もしていて、2階の一室には絵本がたくさん!
この絵本棚は、もともとは市販の棚などで作った「ままごとキッチン」でした。それに夫婦でさらに手を加えて、オリジナルの絵本棚を制作。
「実は引っ越しのときに捨てようとも考えたんですが…。長男に捨てたらダメと止められたんです」
Yくんにとっても思い出の絵本棚のようです。
絵本棚を置いてある部屋にはロフトも! まだ子どもたちは使っていませんが、いずれは、ここを子ども部屋として考えているそうです。
ホームタップで憩いのひととき
ビールが大好きな達也さん。ダイニングテーブルには、毎月作りたての新鮮なビールが楽しめるビールサーバーが。
達也さんの職場や学生時代の同期、妻の美希さんのママ友と一緒に楽しんでいるそうです。
「子どもが楽しそうに注いでくれるときもあるんですよ。そういう瞬間は、やっぱりうれしいですね」
シンプルなビールサーバーは、白を基調とした明るい高田家のリビングにもぴったり合っています。
暮らしのアイデア
小窓をたくさん設けて1階リビングを明るく
一戸建てを購入するとき、気になるのが1階部分の日当たりです。間取りや住宅の方向によっては、太陽光がほとんど入らないという場合も……。
家族があつまるリビングを明るくしたかった達也さんは、10数パターンもの間取りから希望に添うものを検討し、さらに天井の高い位置にたくさんの小窓を配置しました。
そのおかげで、光が差し込む素敵なリビングに。
玄関を入るとすぐにお支度エリア
玄関を入るとすぐにリビングダイニングへとつながる引き戸があり、さらに上着などをかけて収納できるフックへと動線がつながっています。
大人の上着がかけられるのはもちろん、子どもの背でも届きやすいようにラックを2段設置。おでかけのときの身支度が自分でできるので、子どもたちもうれしそうです。
幼稚園バッグもかけられて、出かけるまでの時間も短縮できます。
もちろん、幼稚園から帰った後、子どもたちはすぐそばのおもちゃエリアへ直行です!
ふたり分のおもちゃをしっかり収納。収納アイテムも、リビングダイニングの白い壁紙に合わせているそう。指し色のイエローがきいています。
1階と2階の間に広々とした収納スペース
大人が膝をついても余裕のある大容量の収納スペース。達也さんの好きなビールもばっちり保管してあります。
以前使っていた収納棚やアウトドアグッズ、食材のストックなどを収納。小さな窓がついていて、子どもたちがここを遊び場にすることも。
こんなふうにリビングから子どもたちの様子が見えます。
これからの暮らし
家族4人の暮らしをめいっぱい楽しみたい
お子さんが小学生になったらデスクを1階に置いて、リビングで宿題ができるように考えているという達也さん。
2階の寝室も分割できる間取りになっており、子どもが大きくなってからの家族の暮らしも視野に入れています。
「ただ数年後には転勤があるかもしれないんですけどね(笑)。とりあえずは、今の暮らしを楽しみたいと思います」
妻の美希さんも「今後どこかへ転勤があったとしても、東京はアクセスがいいので、拠点を作っておいてよかったと思っています」とのこと。
未来のことは誰にもわからないからこそ、備えをしっかりしておいて、今の暮らしをめいっぱい楽しむ。そんな家族の考え方が見えてくる素敵なおうちでした。
Photographed by Kenya Chiba
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