シグネチャーファン

当ホテルの新しいシグネチャーファンをご紹介いたします。この扇は、マンダリンオリエンタルの各ホテルがもつ独自性の証しであり、マンダリンオリエンタルが受け継ぐ東洋の伝統の紛れもないシンボルです。生まれ変わった当ホテルの空間と同様に、セラミックで製作された扇には、「エクセプショナリーシンガポール」としての有り様が込められています。

ハンス・タン氏について

ハンス・タン氏は、シンガポールのデザイナー、キュレーター、教育者。彼はデザイン、工芸、アートの境界を越えて、作品でストーリーを表現することに取り組んでいます。デザインを、ストーリーを可視化するための媒体として捉え、素材の開発に重点を置いています。欧州最大級のインテリア・デザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ2012」の「Les Découvertes」受賞、シンガポールの「プレジデンツデザインアワード」受賞歴3回など、名誉ある賞を獲得した実績を誇ります。

インスピレーション

シンガポールをイメージしたホテルのシグネチャーファンは、庭園都市シンガポールがもつ多文化の遺産と植物の美しさを反映したもの。レジストブラスティング技法を用いたセラミック製ファンは、プラナカンのバティックデザインと、「庭園都市」シンガポールを象徴する花柄を組み合わせています。ピンクとグリーンはプラナカンの色彩から選び、「デザインウィルクス」のジェフリー・ウィルクスが改装を手がけたホテルの美的概念を反映しています。

工程

成形

扇づくりは陶土の慎重な成形から始まります。最初の素焼き過程に起こる変形に備えて弾力性のあるセラミックの型を作ります。

オリエンタルな雰囲気とラグジュアリーな快適性が融合した当ホテルのゲストルームおよびスイートは、落ち着いたデザインでまとめられています。

床から天井まで広がる窓からハーバー、海、街の景観をお楽しみいただける全468室
パノラマシティビューがすばらしい59室のスイート

釉薬がけ

次に、釉薬を慎重に施して2回目の焼成（本焼き）をします。釉薬が溶けて、光沢のある滑らかな仕上がりになります。

床から天井まで広がる窓からハーバー、海、街の景観をお楽しみいただける全468室
パノラマシティビューがすばらしい59室のスイート

マスキングパターン

次に、マスキングパターンが少しずつ繊細に施されていくにつれて、細心の注意を払ったデザインが形になり、複雑な芸術性の高いタペストリーが明らかになります。

床から天井まで広がる窓からハーバー、海、街の景観をお楽しみいただける全468室
パノラマシティビューがすばらしい59室のスイート

レジストブラスティング

サンドブラスト機で扇にレジストブラスティング処理を行うと、複雑なモチーフが輝きを放つようになります。

床から天井まで広がる窓からハーバー、海、街の景観をお楽しみいただける全468室
パノラマシティビューがすばらしい59室のスイート

仕上げ

次の手順で、マスキングシールを慎重に剥がして、魅力的な模様と光沢を出します。この工程は、芸術のジャーニーの集大成であり、正確さ、創造性、そして時代を超えたエレガンスが凝縮されています。

床から天井まで広がる窓からハーバー、海、街の景観をお楽しみいただける全468室
パノラマシティビューがすばらしい59室のスイート