3. OSを変える

Androidスマホは、Googleがユーザーについて情報を集める主要手段の1つだと言って、ほぼ間違いありません。しかし、だからといって必ずしもスマホを買い替える必要はありません

Androidの代わりに、/e/OSをインストールすればいいのです。

/e/OSはオープンソースのオペレーティングシステムで、Pixelシリーズなら、インストールはそれほど難しくありません。しかも、Googleのアプリはいっさい入っていないので、その影響が及ぶ心配はありません。

これがダメなら、iPhoneも選択肢の1つになりえますが、環境面を考えると、買い替える日が来るまで待つべきかもしれません。

Chromebookも、OSを交換しないかぎり脱Googleはできません

Vertesi教授が検討をすすめるのは、LinuxディストリビューションのElementaryOS。インストールが簡単で、操作もわかりやすいOSだそうです。

このどれもが難しすぎるなら、総合的に見て、Appleの製品はプライバシーに優れていると、Vertesi教授は話しています。

Appleの製品は、使い勝手のよさという点でベストです。プライバシーやセキュリティーも重視されています。

そして、プライバシーに関して言えば、「Windowsはもはや適切な選択肢ではないと思います」と付け加えました。

4. 使わざるを得ないGoogleアプリは「隔離」

私の場合、ほとんどの編集者とのやりとりにGoogleドキュメントを使っています。「これが業界標準だから」というのがその理由です。

私と同じく、いくつかのことに関しては、どうしてもGoogleを使わざるを得ない人もいるでしょう。

そんな人にVertesi教授がすすめるのは、そのGoogleア���ウントを、それ専用のブラウザで利用する方法

プライバシーの観点から見ると、この方法は効果的です。つまり、Googleはそのアカウントを使って、その人のほかのオンライン活動を追跡することはできません

さらに、この方法にはそれ以外にもメリットがあります。

Vertesi教授によれば、仕事を専用ブラウザー内にとどめることで、労働時間外に仕事するのを避けやすくなるそうです。

いくらかの自制心は要求されますが、この方法を取り入れれば、ワークライフバランスの改善にもつながるでしょう。

「Google断ち」は1つのプロセス

Googleユーザーは、あらゆるサービスで同社に依存しています。

一方のGoogleも、広告サービス各社に売るのに必要なデータの面で、ユーザーに依存しています。広告事業はなんといっても、地球史上でもっとも儲かるビジネスなのですから。

Vertesi教授は、こうしたGoogleとユーザーとの関係性を、「不健康な共依存関係」と呼んでいます。

Googleは、私たちの生活のあらゆる側面に入り込んでいます。

ユーザーにとって、共依存関係から抜け出すのはいいことではありますが、大変なことでもあります。

ですが、このトンネルの先には、光も見えています。光の多くは、コーポレートツールを、より理想主義的なものへと取り替えることからやってきます。

私は、経営幹部やベンチャーキャピタルに左右されない代替案を持った財団やコミュニティー、企業が手がける製品やサービスを見つけることが大好きです。

そう語るVertesi教授は、さまざまなオープンソースプロジェクトとともに、SignalやMozilla、Protonの名前を挙げてくれました。

大切なのは、「Googleの悪いところ」だけに目を向ける必要はないということ。私たちは、称賛できる組織やツールも見つけることができます。それが「光」なのです。

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Source: EFF, The Opt Out Project, e foundation, ElementaryOS

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