![中央競馬(JRA)と地方競馬はどちらが勝てる?](https://cdn.statically.io/img/homasalon.com/wp-content/uploads/2022/12/keiba5-e1671696076349.jpg)
ギャンブル好きの中でも「競馬好き」は数多くいますが、競馬好きの中にも「中央競馬(JRA)」好きと「地方競馬」好きがいます。
どちらにもそれぞれに特徴があるのでファンがいるのですが、地方競馬には地方競馬ならではのことが起こります。
それも含めて地方競馬として楽しむということがあるのですが、やはりとんでもないことが起こるのも地方競馬の特徴と言えるかもしれません。
そこでここでは私が経験した地方競馬のできごとを紹介していきたいと思います。
競馬は中央も地方も行ってきた
20代のころから中央競馬も地方競馬も楽しんでいました。
昔住んでいた場所は比較的近くに競馬場があったことから、たびたびそこを訪れていました。
そのころはその後JRAのジョッキーとなった岩田康誠や小牧太なども活躍していました。
現在はなくなったようですが、一番奥の隅にはホルモン焼きの店があり、500円でホルモン焼き定食が食べられたものです。
馬を間近で見ることができるという楽しみだけでなく、競馬場では特徴ある「予想屋」がいたのも思い出に残っています。
多くの人を集める話術と、「馬」ではなく厩舎や騎手の「人間関係」なども絡めて予想をするという珍しいもので、妙に納得しながら聞いていたものです。
昔は明らかな八百長のようなこともあったらしい
地方競馬では関係者の馬券購入や八百長疑惑で競馬開催自体が休止になるような事件が起きています。
しかしこれは近年に限ったことではなく、昔からよくあることでした。
数十年前には八百長疑惑に起こったファンが暴動を起こしたこともあります。
こうした八百長疑惑は私も実際に体験しています。
午前中から参戦していた私は特に大きく勝つことも負けることもないまま中盤のレースを迎えていました。
レースの前にパドックを見に行き、パドック診断をしていました。
そこでは素人目にもわかるほど良く見える馬が1頭いました。
新聞を見てみるとその馬は連勝中の人気馬で走ったレースでは圧倒的なスピードで逃げ切るというレースを繰り返していました。
地方競馬に詳しい人であれば知られていることですが、地方競馬場はJRAの競馬場よりも小さいトラックのものが多く、直線は非常に短いものです。
そのため、圧倒的に前に位置する馬の勝率が良く、後ろから行く馬も3コーナーあたりからまくっていかなければまず届くことはありません。
直線に向いた時点である程度先頭グループに居ない馬はほぼ馬券に絡むことがないのです。
このレースの人気となっているこの馬は今までのすべてのレースで逃げ切って勝っており、この時は相手もそれほど強い対抗馬がいないこともあって単勝1.1倍という人気ぶりでした。
新聞の予想でも予想家の全員が◎を打っており、パドックの出来からも好走するのはほぼ確実だろうというレースでした。
そのため、多くの人がその馬を頭にして馬券を買っていたようです。
私もその馬から馬券を買っていました。
そしてレースが始まるのですが、スタートして数秒後には観客がどよめくこととなります。
人気馬は特に出遅れることなく普通にスタートを切り、スピードにまかせて一気に先頭に取り付こうとしたのですが、なんと騎手が手綱を限界まで引っ張って馬を行かせないのです。
馬は行きたい、騎手は無理やり行かせないという状態のまま一番後ろのポジションにつけたのです。
今日は新しい戦法を試すのか、差しを狙うのかとレースを見ていましたが、レースが終盤に差し掛かっても騎手は一向に馬を追い出す気配がありません。
「まさか直線一気を狙うのか?」と思って見ていましたが、馬は終止後方のままで前に上がって言うことはなく、後方のままでゴールインしました。
力関係や馬の出来から考えれば騎手は何もしなくても馬に任せていれば逃げ切って勝てたようなレースで、騎手が馬を抑え込んで最後方のまま終わったことに観客の怒りは爆発しました。
騎手を罵倒する声があちこちから響きわたることとなったのです。
何か理由はあったのかもしれませんが、普通に考えれば「八百長だ」と言われてもおかしくないレースだったと言えます。
こういったことが露骨に行われていたのも地方競馬らしいと言えるのかもしれません。
弱気になったらギャンブルは勝てない
競馬のようなギャンブルには波があり、よく当たる時期やどうやってもまったく当たらない時期があるものです。
そのころ完全にダメな波にはまっていた私が体験した「取り逃がし」についてです。
馬連で手広く、ワイドにも広げて、などとにかく買い目を増やして当てにいっても当たらない時は当たりません。
完全に当たらないモードに入ってしまうと、自分の予想にも自信が持てなくなったり、いつもと違う買い方をしてしまうものです。
その時の勝負レースもそのような感じでした。
地方競馬にしてはフルゲートと多くの馬が出ているレースでした。
人気は分かれ気味となっており、どの馬にも勝つチャンスがありそうでしたが、その中でも特に2頭が人気となっていました。
しかし何度新聞を見ても私にはその2頭を外した別の3頭しか考えられなかったのです。
3、4、5番人気ほどの馬でしたが、この3頭以外に予想ができないほどでした。
その3頭しかどう考えても思い浮かばないので三連単ボックスで6点張りで勝負に行こうと思いました。
なかなかここまで自信をもって3頭に絞ることなどそうそうないので賭け金も突っ込もうとしたのですが、ここで「最近の予想が当たっていない」ということが頭をよぎり始めます。
するとどんどん自分���予想に自信がなくなっていきます。
当たるわけがない、3頭ボックスの三連単では当たるはずがないなどと思い始めていきます。
また、賭け金もそれほど賭けていいのかどうかと考え始めることになります。
結局思い切り賭け金を下げた挙句に馬連やワイドなどの馬券を買ってしまうこととなるのです。
完全に「日和った」状態だったと言えます。
とりあえず当たれば良いかと考えレースの実況を見ることにしました。
レースが始まると私が選んだ3頭は一気に先頭グループとなって他の馬を突き放していきます。
人気の2頭は後方でもがいている状態でした。
そのまま大きな動きはなく、先頭グループの3頭は持ったままの抜群の手ごたえで最終コーナーに向かっていきます。
人気の2頭を見てみると、後方で騎手の手が動きまくっているにも関わらずまったく上がってくる気配がありません。
最終コーナーを回って直線を向いた時には完全に3頭のレースとなっていました。
追い出しにかかると後ろとは差がつくばかりです。
私の持っている馬券は確実に当たるのですが、ゴールインする時には悲しさと後悔しかありませんでした。
ただ願っていたのは「あきらめがつくように三連単の配当が安い」ということでした。
しかし5番人気の馬が1着だったこともあって、三連単で12000円の配当がついたのです。
最初の予想した通り、予定通りに馬券を買っていれば少なくとも数十万円は勝てたレースでした。
馬連とワイドをとったものの、それらの配当は非常に安く、わずかなプラスがあっただけで終わってしまったのです。
やはり競馬は弱気になる、いつもと違う買い方をしてしまうとなった時点で負けなのでしょう。
地方競馬は中央競馬とはまた違った魅力があるものです。
直線が短い、それほど多頭数にならないといった地方競馬らしい特徴を踏まえていけばより地方競馬を楽しんでいけるでしょう。