当ガイドは 2021 年 6 月 14 日現在の Amazon Pay Checkout v2(API version2)に対しての資料となります。新バージョンリリース時に一部の仕様が変更される可能性があります。その旨ご理解の上、お取り扱いいただけますようお願いいたします。

この資料は動作をご理解いただくためのサンプルコードを利用する為のガイドです。なお、サンプルコードは PHP が利用できる環境をお持ちであることを前提条件といたします。また、CV2 に関する全体の概要や、開発時のよくあるご質問（FAQ）については、開発者向け情報ページにまとまっておりますので、以下開発者向け情報ページをご参照ください。
https://developer.amazon.com/ja/docs/amazon-pay/intro.html

当サンプルコードを利用することで、以下の 2 つの事を確認することができます。
1)基本的な Amazon Pay の購入フローの確認
2)ボタンの表示・各 API リクエストをする際に必要なパラメータやリクエストの確認
1)につきましては、cart.html(abp.html)にアクセスすることで Amazon Pay で最も一般的な購入フローをご確認いただけます。
2)につきましては、tester_resultPage.html にアクセスすることで、各 API のパラメータを設定し、リクエストをテストするページに移動することができます。まずは、次の章でサンプルコードの環境準備を行ってください。

git cloneなどにてサンプルコードをご取得ください。下表はサンプルコード内のフォルダとファイルの構成です。PHP が動作する��スト用のWEB サーバー等に配置してください。

│ apb.html
│ apb_order_confirmation.html
│ apb_order_error.html
│ cart.html
│ composer.json
│ composer.lock
│ order_confirmation.html
│ order_error.html
│ review_order_page.html
│ tester_buttonAPB.html
│ tester_buttonOnetime.html
│ tester_buttonRecurring.html
│ tester_buttonSignIn.html
│ tester_cancelCharge.html
│ tester_captureCharge.html
│ tester_closeChargePermission.html
│ tester_completeCheckoutSession.html
│ tester_createCharge.html
│ tester_createCheckoutSession.html
│ tester_createRefund.html
│ tester_getBuyer.html
│ tester_getCharge.html
│ tester_getChargePermission.html
│ tester_getCheckoutSession.html
│ tester_getRefund.html
│ tester_resultPage.html
│ tester_updateChargePermission.html
│ tester_updateCheckoutSession.html
│
├─css
│ common.css
│ logo-pay.png
│ uikit-rtl.css
│ uikit-rtl.min.css
│ uikit.css
│ uikit.min.css
│
├─js
│ common.js
│ uikit-icons.js
│ uikit-icons.min.js
│ uikit.js
│ uikit.min.js
│
├─keys
├─php
│ ap_sample_cancelCharge.php
│ ap_sample_captureCharge.php
│ ap_sample_closeChargePermission.php
│ ap_sample_completeCheckoutSession.php
│ ap_sample_config.php
│ ap_sample_createCharge.php
│ ap_sample_createCheckoutSession.php
│ ap_sample_createRefund.php
│ ap_sample_getBuyer.php
│ ap_sample_getCharge.php
│ ap_sample_getChargePermission.php
│ ap_sample_getCheckoutSession.php
│ ap_sample_getRefund.php
│ ap_sample_updateChargePermission.php
│ ap_sample_updateCheckoutSession.php
│ buttonSignature.php
│ buttonSignatureForapb.php
│ buttonSignatureForcart.php
│ createCheckoutSession.php
│ result_return.php
│ result_return_apb.php
│ updateCheckoutSession.php
│
└─vendor //当ディレクトリ内の構成物は省略

この後のステップで使用する以下の情報をセラーセントラルからご取得ください。

1. Public Key Id
2. Private Key
3. Store Id (別名:クライアント ID)
4. Merchant Id (出品者 ID)

取得方法の詳細について、ご不明な点がある場合は、FAQ にてご確認ください。

Private Key を Keys ディレクトリに配置してください。 ※このキーは厳重に管理し、漏洩しているリスクがある秘密キーは絶対に使わないでくださ い。

ap_sample_config.php を開き、取得された Public Key Id, Private Key を設定します。

<?php
 $amazonpay_config = array(
 'public_key_id' => ' XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX',
 'private_key' => '../keys/XXXXXX.pem', //①の Private Key の名称
 'sandbox' => true,
 'region' => 'jp'
 );
?>

基本的な Amazon Pay の購入フローの確認の機能を利用するための signature を生成します。 buttonSignatureForcart.php を開き、payload の storeId に取得した値を設定してください。 checkoutReviewReturnUrl, checkoutResultReturnUrl を貴社の環境に合わせて URL パスを更新してください。 今すぐ支払うフロー(APB フロー)にて実装を行う場合は、buttonSignatureForapb.php を開き、payload の storeId に取得した値を設定してください。checkoutResultReturnUrl を貴社の環境に合わせて URL パスを更新してください。 その後、php コマンドを用いて buttonSignatureForcart.php を実行し、signature の値を取得してください。 payload と signature の値は、④にて利用します。

④-1: 基本的な Amazon Pay の購入フローの確認の機能を利用するために、以下のファイルの設定値を更新します。

updateCheckoutSession.php を開き、checkoutReviewReturnUrl に③で設定したcheckoutReviewReturnUrl と同じ値を設定してください。今すぐ支払うフローの場合は、こちらの設定は不要です。

'webCheckoutDetails' => array(
 'checkoutResultReturnUrl' => 'https://XXXXXXX/php/result_return.php'
),

cart.html を開き、payload と buttonsignature に③で取得した payload と signature を設定してください。今すぐ支払うフローの場合は、apb.html に対して設定をして下さい。

const payload = '{"storeId":"amzn1.application-oa2-
client.XXXXXXX","webCheckoutDetails":{"checkoutReviewReturnUrl":"https://XXXXXXX/
review_order_page.html","checkoutResultReturnUrl":" https://XXXXXXX/php/result_return.php"}}';
const buttonsignature = 'XXXXXXX';

merchantId に貴社の Merchant Id (出品者 ID)を設定してください。

merchantId: '####Set your MerchantId####',

createCheckoutSessionConfig の publicKeyId に貴社の Public Key Id（②で設定したもの）を設定してください。

createCheckoutSessionConfig: {
 payloadJSON: payload, // payload generated in step 2
 signature: buttonsignature, // signature generatd in step 3
 publicKeyId: '####Set your Public Key Id####'
}

④-2: ボタンの表示・各 API リクエストをする際に必要なパラメータやリクエストの確認の機能を利用するために、以下のファイルの設定値を更新します。

tester_updateCheckoutSession.html を開き、checkoutReviewReturnUrl, checkoutResultReturnUrlに貴社の環境に合わせた URL パスを設定してください。今すぐ支払うフローの場合は、こちらの設定は不要です。

<td>checkoutReviewReturnUrl:</td>
<td><input id="checkout_review_return_url" class="ap_textbox" style="width:440px;" type="text"
placeholder="https://XXXXXXX/tester_resultPage.html "
value="https://XXXXXXX/tester_resultPage.html"></td>
<td>checkoutResultReturnUrl:</td>
<td><input id="checkout_result_return_url" class="ap_textbox" style="width:440px;" type="text"
placeholder="https://XXXXXXX/tester_resultPage.html "
value="https://XXXXXXX/tester_resultPage.html"></td>

ご自身が確認したい tester_buttonXXXXX.html を開き、merchantId に貴社の Merchant Id (出品 者 ID)を設定してください。

<td>merchant_id:</td><td><input id="merchant_id" class="ap_textbox" style="width:120px;"
type="text" placeholder="####Your MerchantId####" value="####Your MerchantId####"></td>

payload に貴社の環境に合わせた情報(StoreId, URL パス, Scopes など)を設定してください。 例：tester_buttonOnetime.html の場合

const payload = '{"storeId":"amzn1.application-oa2-
client.XXXXXXX","webCheckoutDetails":{"checkoutReviewReturnUrl":"https://XXXXXXX/tester_resultP
age.html","checkoutResultReturnUrl":"https://XXXXXXX/tester_resultPage.html"},"scopes":["name","e
mail","phoneNumber","postalCode","shippingAddress","billingAddress"]}';

createCheckoutSessionConfig の publicKeyId に貴社の Public Key Id（②で設定したもの）を設定 してください。(tester_buttonSignIn.html の場合は signInConfig になります。)

createCheckoutSessionConfig: {
 payloadJSON: payload, // payload generated in step 2
 signature: buttonsignature, // signature generatd in step 3
 publicKeyId: '####Set your Public Key Id####'
}

動作を確認するためにSANDBOX環境のテスト用購入者アカウントを用意します。 テストアカウントの作成方法が不明な場合は FAQ にてご確認ください。

①～⑤の設定が完了しましたら、cart.html(apb.html)をブラウザなどで開いてください。 以下のフローで、Amazon Pay の購入フローが完了できましたら、設定は完了となります。

1. Amazon Pay のボタンが表示されたら、それをクリックする。
2. SANDBOX環境のテスト用購入者アカウントでサインインし、支払方法などを変更せずに処理を進める。
3. review_order_page.html ページに遷移した後に「Place Order」(購入)ボタンを押す。(今すぐ支払うフローの場合、確認ページを挟まない為当ステップはありません。)
4. Amazon Pay のプロセスページにリダイレクトした後に order_confirmation.html ページが表示される。(今すぐ支払うフローでは、apb_order_confirmation.html ページ)
   ※うまく行かない場合は、初期設定の修正忘れや誤りがないか点検してください。合わせて ブラウザのコンソールにどのようなエラーが出力されているか確認してください。

1)基本的な Amazon Pay の購入フローの確認
→cart.html(apb.html)をブラウザなどで開いてください。
前述の疎通確認と同じ手順でフローの確認にご利用ください。
2)ボタンの表示・各 API リクエストをする際に必要なパラメータやリクエストの確認
→tester_resultPage.html をブラウザなどで開いてください。
当サンプルコードでは、すべての API に対になるドライバページ(tester_XXXXXXX.html)を用意
しています。それぞれの API の動きをドライバページからご確認ください。

以下の流れで、ボタン表示（CheckoutSessionId 取得）から CompleteCheckoutSession までの操 作を行っていただけます。

※以降は OneTime 機能を事例として記載します。他の機能を試したい場合も流れは同様となるため、読み替えてご覧下さい。

go to Onetime button render page リンク(下図①)から tester_buttonOnetime.html ページに遷移し、Button Render→テストアカウントでログインをしてください。

CheckoutSessionId を取得し、tester_resultPage.html に戻ってきます。

次に、checkout_session_id の行（上図②）にある「update」ボタンを押して tester_updateCheckoutSession.html を開いてください。

金額等を設定して CheckoutSession を更新することができます。この更新で必要項目が揃うと画面下部の webCheckoutDetails.amazonPayRedirectUrl の行に次のような URL が表示されるようになります。

https://payments.amazon.co.jp/checkout/processing?amazonCheckoutSessionId=39137b37-afce45b1-bb6f-8971a1e2baaf

上記の URL をブラウザなどで開くと、updateCheckoutSession の設定に応じて、オーソリ等の処理が進みます。 最後に、checkout_session_id の行（上図②）にある「complete」ボタンを押して tester_completeCheckoutSession.html を開いてください。

updateCheckoutSession と同じ金額を amount に設定し、completeCheckoutSession を実行します。この結果、ChargePermissionId と ChargeId が取得できるようになりますので、tester_resultPage.html から同じ要領で各種 API を操作してください。 ※API のリクエストを行う順番やインターフェースにつきましては、開発者向け情報ページ からインテグレーションガイド・FAQ にてご確認ください。