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ライブで推しがよく見える!?目にいいビタミンAを含む食品20&摂取法

目だけでなく、免疫系や体内のさまざまな器官に効果がある、ビタミンAのおいしくて効率的なとり方を専門家が指南。

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Aamulya//Getty Images

視力のために特定の食材を食べるといい、という話を聞いたことがあるかもしれない。けれどもその食材の多くに「ビタミンA」が含まれているというのはご存じだろうか?

健康管理アプリ「MyFitnessPal」のコンサルタントを務める、登録栄養士のジョアンナ・グレッグさんによると、「ビタミンAは視力や免疫系の機能、生殖機能、細胞間コミュニケーション、心臓や肺、腎臓のような臓器の健康といった、さまざまな身体機能にとって重要な役割を果たしています」という。「また、皮膚や粘膜、上皮組織の健康を維持するためにも欠かせません」

ここでは、そんな“目にいい”と言われるビタミンAを多く含む食品20を、おすすめの食べ方とともにご紹介。普段の食事に取り入れて、日頃の目の疲れを癒したり、ライブやコンサートで大好きな推しを目に焼きつけたりする準備をしよう!

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

From Prevention

ビタミンAの種類と効果は?

vitamin a in food concept plate in the shape of the letter a with sliced fresh carrots on wooden background flat lay
Gargonia//Getty Images

食事や栄養に関するサービスを提供する「ローレン・トゥイッグ・ニュートリション」の創設者で、登録栄養士のローレン・トゥイッグさんによると、ビタミンAには2種類あるという。

ひとつは、プレフォームドビタミンAで、肉や乳製品など動物性食品に含まれる「レチノイド」とも呼ばれている。もうひとつは、プロビタミンA、もしくは「カロテノイド」と呼ばれ、赤色、オレンジ色、黄色の色素を持つ果物や野菜に含まれているそう。

ビタミンAは、特に網膜のはたらきと、暗闇での見え方に影響します、とグレッグさんは説明。特ににんじんなどに含まれるβ-カロテンのようなカロテノイドは、「必要に応じて体内で活性型ビタミンAに変換される」とのこと。アメリカなどで「にんじんは目に良い」と言われるのは、ここからきているのかもしれない。

さらに、カロテノイドは抗酸化物質でもあり、フリーラジカル(体に害をもたらすとされる不安定な原子や分子)のダメージから細胞を守るはたらきもする。

ビタミンAは毎日とるべき?

omega 3 fish oil capsules and a glass bottle on a beige background
Tanja Ivanova//Getty Images

「さまざまな機能と健康を維持するために、体は毎日ビタミンAを必要としています。ビタミンAは必須栄養素であり、体内で生成することができないので、食事やサプリメントからとることが大切です」とグレッグさん。

ビタミンAの1日の推奨摂取量は、年齢、性別、ライフステージなどによって異なる。米国国立衛生研究所によれば、多くの成人男性の推奨量は900マイクログラム、成人女性は700マイクログラムとのこと。

食事で積極的にとることで、その効果を維持することができ、脂溶性のため体内に蓄積しやすいという特徴もある。

ビタミンA欠乏症とは?

unhealthy young woman having headache at workplace
fizkes//Getty Images

「ビタミンAは脂溶性であり、さまざまな食品に含まれているので、ビタミンA欠乏症を発症することはあまり多くありません。しかし、発展途上国ではよくあることです」とトゥイッグさん。

彼女によると、ビタミンA欠乏症の最も一般的なサインは眼球乾燥症と呼ばれる症状で、これは目の乾燥や夜間視力の低下などを指すそう。適切に対処しなければ失明につながることもあるという。「ビタミンAの不足は、肺炎など呼吸器系の問題や、感染症のリスク増加など、ほかの多くの問題を引き起こす可能性もあります」とトゥイッグさんは説明する。

反対に、ビタミンA中毒、つまりビタミンAの過剰摂取にも気をつけなければならない。トゥイッグさんによると、「(過剰にとることで)目のかすみや、光に対する過敏症、皮膚の乾燥などの症状が表れます」とのこと。そのため、バランスの取れた食事をとることが重要で、サプリメントでの摂取を考えている場合は、医師に相談することが大切だそう。

ここからは、ビタミンAが豊富な20の食品と、それぞれのおすすめの食べ方を見ていこう。

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1

にんじん

carrots vitamin a foods
Getty Images

オレンジ色の野菜、特ににんじんからはたくさんのビタミンAを得ることができる。「β-カロテンと抗酸化物質が豊富に含まれています」と話すのは、登録栄養士のエイミー・シャピロさん。

おすすめの食べ方:「にんじんはローストしてキャラメリゼすると、驚くほどおいしくなります。ほうれん草の上に乗せれば、ビタミンAをダブルで摂取することもできます」と話すのは、登録栄養士のオータム・エサイさん。

また、栄養に関するサービスを提供する「ミドルバーグ・ニュートリション」の栄養士であるシドニー・グリーンさんは、「私はおすすめのスナックとして、ベビーキャロットに(ヒヨコ豆をつぶした)フムスを大さじ2添える食べ方をクライアントにすすめています」と提案。

2

さつまいも

hot, fluffy stone baked sweet potato
w-stock//Getty Images

黄色やオレンジ色のさつまいもは、まさにビタミンAの宝庫。ほかにも「ビタミンCやB6、カリウム、食物繊維、(食べ物をエネルギーに変える効果がある)ナイアシンも含まれています」と、シャピロさん。

また、登録栄養士のジャッキー・ニュージェントさんは、「大きな焼きいも1個で、1日の推奨量の約2倍である1730マイクログラムのビタミンAを得ることができます」と述べている。栄養を最大限得るためには、食物繊維の豊��な皮ごと食べることを推奨しているそう。

おすすめの食べ方:さつまいもにバターを塗って、ブラウンシュガーをかけて焼くのがおすすめ。エサイさんは、マフィンやパンケーキの生地に混ぜることを提案している。グリーンさんのおすすめの朝食レシピは、「ローストしたさつまいもに、大さじ1のナッツバター、ココナッツヨーグルト、ヘンプハーツ(殻を取り除いた麻の実)を添えてみてください。タンパク質、脂質、複合炭水化物をバランスよくとることができます」とのこと。

3

ケール

kale vitamin a foods
VeselovaElena//Getty Images

濃い緑色の葉物野菜にもビタミンAは含まれている。「ケールはスーパーフードとして注目されていますが、それは多くの栄養素を含み、健康効果が期待されるからです」とサミュエルズさん。ビタミンAやK、カルシウム、(神経や筋肉のはたらきを助ける電解質の)カリウムがその代表。

おすすめの食べ方:いつものサラダ菜をケールに置き換えてみよう。あるいは、サミュエルズさんがおすすめする以下のペーストを作って、パスタなどに和えてみて。「数枚のケールをにんにく、オリーブオイル、パルメザンチーズ(これにもビタミンAが含まれる)、レモン汁、くるみか松の実と一緒にミキサーにかけましょう」

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4

ほうれん草

spinach
Lecic//Getty Images

ポパイを見習って、ほうれん草をたくさん食べてパワーアップしよう。冷凍のほうれん草1カップ(およそ30~35グラム)で、900マイクログラム以上のビタミンAを摂取することができる。また、サミュエルズさんによると「ほうれん草にはカリウム、ビタミンK、食物繊維、そして抗酸化物質も含まれています」とのこと。

おすすめの食べ方:「ほうれん草やケールはさまざまな食べ方ができる万能食材です」とニュージェントさん。サラダにしたり、にんにくとオリーブオイルでソテーを作って副菜にしたりすることもできる。味や調理後の舌触りが苦手な人は、「七面鳥のミートボールやハンバーグに刻んで入れることもできます」と、グリーンさんはアドバイス。

5

サーモン

food background,sliced portions large salmon fillet steaks,romania
Tavian Negrescu / 500px//Getty Images

「3.5オンス(約99グラム)のサーモンには、1日の推奨量の8パーセントのビタミンAが含まれています」とグレッグさん。「サーモンのほかに、マグロやマスのような脂質の多い魚を週に2〜3回食べると、必要量を満たすことができます」

おすすめの食べ方:お好みの調理方法でOK。ビタミンAをさらに増やすために、葉物野菜を添えるのも◎。

6

ドライアプリコット

dried apricot vitamin a food
Tetiana_Chudovska//Getty Images

ドライアプリコット4分の1カップ(約30グラム)をスナックにすることで、推奨量の15パーセントを補うことができる。カルシウムやリン、カリウム、ビタミンCも豊富です、とシャピロさんは補足。

おすすめの食べ方:そのまま食べるだけでなく、刻んでサラダや炒め物などに加えることも可能。

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7

ブロッコリー

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Mizina//Getty Images

ビタミンAが2分の1カップ(約45~50グラム)に約60マイクログラム含まれているという点以外にも、ブロッコリーがおすすめの理由はたくさん。まず、ほかの野菜よりもタンパク質が多いです、とシャピロさん。さらに、食物繊維やビタミンCとK、鉄分も豊富だそう。

おすすめの食べ方:ゆでても、ローストしても、ソテーにしても楽しめる。炒め物やオムレツ、パスタにプラスしてもよし。

8

バター

high angle view of cheese on table,romania
Lizuca Hila / 500px//Getty Images

食べすぎは良くないと言われるバターだが、朝のトーストにひと塗りする程度なら、ビタミンAを簡単に得られる食材といえる。有塩バター2パット(大さじ2程度)に、約70マイクログラムのビタミンAが含まれる。

おすすめの食べ方:ソテーに使ったり、ベーグルやパンに塗ったり、卵料理に加えたりするのがおすすめ。

9

バターナッツかぼちゃ

butternut squash vitamin a foods
robynmac//Getty Images

もし見かけたらぜひ手に取ってほしい、こちらの野菜。「調理済みのバターナッツかぼちゃ1カップ(約200グラム)で、男女いずれのビタミンAの1日あたりの推奨量以上をとることができます」とサミュエルズさん。さらに、食物繊維とカリウムも豊富なため、血圧を下げ、心臓病のリスク軽減もサポートします、と補足する。

おすすめの食べ方:オリーブオイルと塩を少々かけて、オーブンでローストするか、ミキサーなどにかけてスープにするのもおすすめ。

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10

マスクメロン

Sliced cantaloupe
Elena Shashkina/Shutterstock

サミュエルズさんによると、朝にカットしたマスクメロンを食べるだけで、ビタミンAの1日の推奨量の54パーセントを摂取できて、たっぷり水分補給もできるそう。

おすすめの食べ方:サミュエルズさんは「スムージーやジュースに入れるのもおすすめです」としつつ、カットしてそのまま食べるのが個人的に好きとのこと。

11

マンゴー

a bowl of fruit
VALENTYN VOLKOV//Shutterstock

マンゴーは、実はオレンジよりも1個あたりのビタミンCの含有量が多いそう。特有の自然な甘みを使えば、デザートやスムージーもヘルシーに作ることができる。皮をむいて食べるだけで、1日に必要なビタミンAの半分近くを補えるそう。

おすすめの食べ方:マンゴーにチリパウダーと塩をふりかけてライムを絞れば、さわやかなスナックに。ほかにも、「マンゴーやマスクメロンはスムージーやアイスキャンディなど、夏のフローズンスイーツにぴったりです」と、エサイさん。

12

赤パプリカ

red bell pepper vitamin a foods
Ravsky//Getty Images

赤パプリカはビタミンCとEが豊富なだけでなく、大きいサイズ1個あたりで約250マイクログラムのビタミンAも得ることができる。

おすすめの食べ方:スナックとして生のまま食べたり、フムスにディップしたり、炒め物やサラダ、シチュー、エッグキャセロールなどに入れたりと、使い勝手がいいのも嬉しいポイント。

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13

えんどう豆

fresh garden peas
Sam Armstrong//Getty Images

赤や黄色ではないけれど、えんどう豆1カップ(約160~170グラム)には64マイクログラムのビタミンAが含まれているそう。

おすすめの食べ方:ひよこ豆やいんげん豆のように、サラダに加える、あるいはサイドメニューとして蒸して添えるのもよし。

14

牛乳

milk vitamin a foods
fotoedu//Getty Images

アメリカで売られている牛乳の多くは、ビタミンDとAが加えられているそう。栄養分が強化されているスキムミルク(脱脂粉乳)をコップ1杯飲むことで、150マイクログラムのビタミンAを摂取可能。

おすすめの食べ方:特に凝ったことをする必要はなく、ラテにして飲んだり、シリアルに加えたり、牛乳をベースにしたプリンやスムージーを作ったりしてみよう。

15

トマト

tomato vitamin a foods
Sjo//Getty Images

サミュエルズさんは、ビタミンAが最も多く含まれる食品のひとつにトマト(およびトマトソースやトマトジュースなどの製品)を挙げている。

トマトにはビタミンCやE、カリウム、マグネシウム、満腹感を感じさせてくれる食物繊維も豊富。コップ1杯(8オンス、約237ミリリットル)のトマトジュースで、1日に必要なビタミンAの20パーセントを補うことができる。

おすすめの食べ方:フレッシュなトマトを刻んでサラダに。生のまま、あるいは缶詰をチリソースに加えたり、シチューやスープに入れて調理するのもおすすめ。

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16

牛レバー

beef liver 
freeskyline//Getty Images

サミュエルズさんによれば、動物性食品や乳製品にもビタミンAが含まれているものがあるという。その上位にくるのが、牛レバー。調理した1オンス(約28グラム)のレバーには、2650マイクログラムのビタミンAが含まれているそう。

おすすめの食べ方:アメリカの昔ながらの食卓に並んでいるような、レバーとオニオンの炒め物を作ってみるのはいかが?

17

かぼちゃ

pumpkin pie vitamin a foods
BHOFACK2//Getty Images

にんじんと同じく、オレンジ色のかぼちゃにはビタミンAがたくさん。低カロリーかつ食物繊維も豊富で、マグネシウムとカリウムをとることもできる。

おすすめの食べ方:パンプキンパイなら、おいしさを堪能しつつ、600マイクログラム近くのビタミンAをとれるのでおすすめ!

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Madeleine Burry
Madeleine Burry is the former associate managing editor for Parents.com, and is currently a freelance writer, editor, and content strategist, with work appearing in Women’s Health, Health.com, and other online publications. She enjoys ‘70s movies, jogging slowly, and befriending neighborhood puppies. Follow her on Twitter @lovelanewest.
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Kayla Blanton is a freelance writer-editor who covers health, nutrition, and lifestyle topics for various publications including Prevention, Everyday Health, SELF, People, and more. She’s always open to conversations about fueling up with flavorful dishes, busting beauty standards, and finding new, gentle ways to care for our bodies. She earned a bachelor’s degree in journalism from Ohio University with specializations in women, gender, and sexuality studies and public health, and is a born-and-raised midwesterner living in Cincinnati, Ohio with her husband and two spoiled kitties.

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 高校生時代にアメリカンカルチャーの影響を受け、大学在学時にアメリカ・シアトルにてホームステイを経験。海外ドラマに関するWEBメディアでライターを務める。海外エンタメ・セレブ、ロイヤルファミリー、ヘルス・ウェルネス記事をメインに、翻訳を担当。手話技能検定3級、世界遺産検定2級、アロマテラピー検定1級を持つ。 

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