その仕組みはこう。運動をすることで、体は貯蓄してあったグリコーゲン(主要なエネルギー源)を使っていく。炭水化物を摂ることで減った分を補給しないと、疲れ果ててしまう。疲れて眠くなると、判断力が鈍るといった経験は誰しもあるはず。
さらに、エネルギー補給は細いしなやかな筋肉をつくるのにも役立つ。「運動をすると、筋肉は細かく断絶する」と説明するのはニューヨークの栄養士、シャロン・リヒター。運動した直後にタンパク質をとることで、この細かい傷を修復してくれる。筋肉が強くなっていく過程では、傷つき、エネルギーを補給して修復するということが繰り返される。体重を減らさずとも、筋肉をきれいにつけることで、姿勢がよくなり細く見える。
エクササイズ後のタンパク質補給は、筋肉量を増やすのに加え、代謝を上げる。これは、運動後もカロリーが燃え続ける効果。このおかげで、運動が終わってからもしばらくの間、カロリーをどんどん燃やしてくれる。「適量のタンパク質を摂ることで、体重減が、筋肉からではなく脂肪によるものになる」とビデン氏。