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「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」──俳優・新木優子が誘う、幻想的な香りとアートのワンダーランド
「『ミス ディオール』が生まれたのは、ホタルが舞う、プロヴァンスらしい晩のことでした」──1947年、クリスチャン・ディオールは名香の誕生をこう振り返ったとか。メゾンに受け継がれる香りの歴史から、クチュールドレスやアーカイブコレクションまで、東京に上陸した最新の展覧会を新木優子とともに巡って。
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1947年に誕生したディオール メゾン初の香水「ミス ディオール」は、創設者クリスチャン・ディオールが花を愛する最愛の妹、カトリーヌに捧げたもの。そのフレグランスは、ジャスミンやバラが咲き誇る庭園をイメージしながら、香りを纏う女性たちの幸せと喜びを願ってつくられた。そして、同シリーズの新たなパルファンの誕生を記念して、世界を巡回してきた「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」が東京に上陸。7月15日(月・祝)まで、六本木ミュージアムにて開催される。建築家の重松象平が手がけた空間デザインは、時代のエスプリを映し出す「ミス ディオール」の歴史を紐解くとともに、新たな世界へと誘う。
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パフューム クリエイション ディレクターのフランシス・クルジャンが創り出した新たなフレグランス「ミス ディオール パルファン」の世界観を堪能できるフラワーガーデン。
「『ミス ディオール』と私が出合ったのは、高校生のときです。偶然にも、人生で初めて購入した香水が『ミス ディオール』でした。優しさの中に強さを感じ、甘すぎず程よく等身大の自分らしさを表現してくれるような香りだったのです。私にとっては特別な香りであり、これからもずっと身に纏っていきたいです」
チュールが空間を包み込む部屋に立つ新木の佇まいは、まるで花の妖精のよう。1949年に発表されたクチュールドレスのレプリカを囲む花のようなオブジェに顔を近づけると、ジャスミンやチュベローズなど「ミス ディオール」を象徴する繊細なノートが香り立つ。
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フランスのアーティスト、エヴァ・ジョスパンが手がけた淡い色調の美しい庭園が描かれたトランクの中には、200mLの「ミス ディオール パルファン」がセット。
そしてスパイラル状に空間を彩るピンクのリボンに導かれ、まるで絵本の世界に迷い込んだかのようなアーケードを歩いていくと、クリスチャン・ディオールのクリエイションの足跡を辿ることができる。インスピレーションの源であり続けた母や妹との思い出深い記憶、千鳥格子の模様やサテンのダガー ボウなどボトルに宿るデザインコードなど、フレグランスを巡る旅へと誘われる。
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香りから生まれたクチュールドレス。空間をデザインした建築家の重松象平(国際的建築設計事務所OMAのパートナー)とともに。
「香水が生まれるまでの歴史やプロセス、インスピレーションの源やフレグランスから派生したプレタポルテなど、多角的な世界観を通して『ミス ディオール』を見ることができ、相対的に一つの物語になる展示となっています。スケール感や光と色の使い方で非日常性を演出しています。夢の中で幻想的な空間に迷い込んだような感覚で楽しんでいただきたいです」
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「時とともに移り変わる香りに、私はどこか寂しさを感じていました。でも、時代に合わせた変化が非常に重要なものであることをこの展覧会を通して感じ、変化があるからこそ、その時代を表す香りが特別に思えて引き立つのだと思いました」と新木。
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「ミス ディオール」の誕生秘話や歴史をたどる空間。クリスチャン・ディオールの家族やサロンの写真、ボトルのスケッチや限定エデ��ションの香水などが展示されている。
「自分の原点を思い出させてくれる香りを纏うことで、人前に出て歩くような緊張感のある場面でも心が落ち着き、自信や力を与えてくれます。そして、私が理想とする女性像とは、感謝を忘れないでいられる人。厳しさの中に優しさがあり、感謝を表現できる女性でありたいです」
“装いの最後の仕上げ”となるフレグランス。ファッションショーではモデルたちに「ミス ディオール」のパルファンをシュッとひと吹きし、美しさを完成させた。生きる喜び、希望を届けたいというクリスチャン・ディオールの願いが込められた香りの世界をたどりに、展覧会を訪れてみては��
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会場/六本木ミュージアム 東京都港区六本木5-6-20
会期/2024年6月16日(日)~7月15日(月・祝) 10:00~21:00(最終入場20:00)
7月15日(月・祝)は17:00 最終入場 / 18:00 CLOSE
入場/完全予約制(無料)
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※会期・開場時間等が変更となる場合があります。詳細は公式特設サイトをご覧ください。