LIFESTYLE / CULTURE & LIFE

中条あやみ、佐久間由衣etc.が語る、私を夢中にさせるもの。

困難なときであっても私たちをより豊かに、ハッピーにさせてくれるヒントを求めて、ファッション界で活躍するクリエイターたちにアンケートを実施。今、自身がハマっているもの、夢中になっているものを聞きました。※Cocomi、池田エライザ、マドモアゼルユリアetc.はこちらから。

デザイナーからアーティスト、女優、モデルなど、ファッション業界で活躍するクリエイターたちを夢中にさせているものとは? 4つの質問とともに、彼らがハマっているものについて紐解いていこう。

Q1 夢中になったきっかけは?
Q2 その趣味があなたを夢中にさせてくれる理由は?
Q3 コロナ禍でおうち時間が増えたことは趣味により没頭するきっかけになりましたか?
Q4 あなたがハマっているものの「オタク」なエピソードは?

中条あやみ アート鑑賞や制作を通して自身をエンパワーメント。

A1. 私は東京に出てきてからアートに夢中です。 東京は美術館がたくさんあり、最初は時間を潰すために行ってみた展示で刺激を受けてからです。

A2. 10代の時はお仕事で大阪から東京に通っていて、一人で泊まったりしていたり、まだ将来に不安を感じたりと自分の孤独な気持ちに、共感してくれているような勇気を与えてくれているような気持ちになるアートにエネルギーを貰っています。

A3. コロナ禍では美術館に行きづらくなりましたが、おうちでちょっとした絵を描いたりして有り余ったエネルギーを消化しています。

A4. できるだけ時間があれば美術館に行って展示作品を見たりしています。

Kemio  自信と、服の新しい楽しみ方を教えてくれたサングラス。

A1. 実はサングラスをよくかけるようになったのはここ最近で、今までは本当に考え方がバグり変わってたんです。サングラスかけてるとセレブぶってるとか気取ってるとか言われそうと思っててかけてこなかったんです。そんなこと誰も思わないのに(笑)。でも最近、本当に日差しが強いのとサングラスで服の楽しみ方も変わると気が付いたのがきっかけです。

A2. ブランドによって本当にいろんなデザインや形があって面白いです。たまに街を歩いてて誰とも目が合いたくないときもあるのでそういうときかけます(笑)。あとニューヨークの街を歩いてると、たまにみんなイキイキしていて緊張しちゃうのでかけて歩いた方が気分ビッチになれて自信ついて好きです。

A3. 初めの頃はそうでした! K-POPダンスを覚えたり、いろんなことに時間を使いました!

A4. この前サングラスのお店で7万円も使って大人買いしてしまいました。

佐久間由衣 自分と向き合い、チューニングできる乗馬の時間。

A1. 約2年前、共演者の方に紹介していただいて、以前から興味があった乗馬に挑戦したのがきっかけです。初めはお試し体験のような感覚で参加したのですが、馬に触れ、馬の背中に跨ったときに、電気がビビビッと流れて、「翌日も、翌々日も行きたい!」と頼み込むほど、すっかりハマってしまいました。

A2. まず、馬の体温って本当にあたたかいんです。上に乗っていなくても、触れているだけでもとっても癒されるということ。そして、馬の背中の上での眺めは、見たことがない景色や四季がたくさん見られる。そして、馬とこのコミュニケーションがとても大切になってくる。当たり前ですが馬は話すことができないので、心を通じ合わせて、やっと歩いたり走ったりする。そんな時間が、対相手の前に、自分のことを知れたり、自分をチューニングできる時間になっているような気がします。

A3. コロナ禍になり、パンデミック前よりは、乗馬クラブに行く回数は減ってしまいました。ですが、この状況下の今だからこそ、馬の持っているセラピー効果と、そして、生き物と触れ合う素晴らしさ、難しさと楽しさを改めて必要としている自分がいます。そして、乗馬はソーシャルディスタンスが保てるスポーツであると、新しい視点も生まれているみたいなので、やっぱりおすすめです。

A4. パンデミック前、一人旅にハマっていて、アイスランド、モロッコなどに行っていたのですが、旅先では必ず現地の乗馬クラブをブッキングしていました。その中でもアイスランドの乗馬クラブでは、なかなかハードな7時間のライティングコースをブッキングしてしまい、傷だらけになった苦い記憶があります。それでも楽しかったので、今度はもっと自分のスキルを磨いて、またリベンジしに行きたいと思っています。

りゅうちぇる 毎日をハッピーにしてくれるアメリカントイズ。

A1. 原宿が好きになったときから集めて今でも部屋いっぱいおもちゃがあります。

A2. 家にあるだけで幸せになりますし、僕たちの毎日をハッピーにしてくれる。

A3. おうちにいる時間が増えてよりおもちゃたちと一緒にいる時間も増えたので模様替えをしてみたりして楽しめました。

A4. おもちゃが似合うように部屋の壁をすべて黄色に内装してもらいました。おもちゃを集めるためにぼくたちがいつも買うおもちゃ屋さんのインスタ投稿はすかさずチェックしています。気に入ったものがあったらすぐに買いに行きます。

ゲラルド・フェローニ ガーデニングをする時間が、バランスをもたらしてくれる。

A1. 実は曾祖父が庭師で、祖父もガーデニングが大好きだったので、もしかしたらガーデニング好きはDNAに組み込まれていたものかも? 人間と自然のつながりを感じさせてくれる、一番身近な存在が植物だと思うし、植物の世話をするときには、愛とリスペクトを持って接するようにしています。

A2. 2021SSコレクションにはフラワーモチーフなど直接的にこの趣味が反映されていますし、より穏やかなペースの日常の中で創り出されることになった2021FWコレクションにも、全体のコンセプトやムードのようなかたちで影響していると思います。さまざまに思いを巡らせながら考える時間があるとき─それが自分の場合はガーデニングをしながらの時間なのですが生活や創り出されるものなど、すべてがバランスがとれたものになりますよね。

A3. そのとおり! パンデミック前は、ガーデニングに没頭するような時間が正直持てていなかったから。自宅に籠もって仕事をすることになったので、それをきっかけに、自宅周りの庭作りを始め、植物の手入れが日課になりました。

クリストファー・ケイン マインドを投影し、前進させてくれる絵が持つパワー。

Photo: Getty Images

A1. ティーンのときグリッターを使って絵を描いて夢中になったんだ。母が僕の最初のライフドローイングの対象だった。絵を描く度にあの頃を思い出すよ。

A2. ペインティングはコミュニケーションのかたちの一つで、そこからもたらされるストーリーが、困難なときに僕を前に向かわせてくれるんだ。

A3. いつもスタジオで忙しくしていたから、ロックダウンに入ったときにその隙間を埋める必要があった。ただ、ほかのみんながしていたことに影響されたくなく、没頭したかったからインスピレーションを探して、また絵を描くことにした。

A4. 去年の4月に絵をまた描き始めて、それ以降ずっと続けている。描き始めたときは、まさか2021SSのテキスタイルやプリントに使おうなんて考えてもいなかった。みんながパンデミックにどのように反応しているかを見るのではなく、自身の中にインスピレーションを求めた。だから自分自身とコラボレートしたようなものだね。

Editors: Yui Sugiyama, Sakura Karugane