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テイラー・ヒルの結婚式に密着! ロッキー山脈に囲まれたアメリカンウエディング
6月10日(現地時間)、モデルのテイラー・ヒルと実業家のダニエル・フライヤーがコロラド州のデビルズ・サム・ランチで結婚式を挙げた。
二人は2019年に共通の友人と参加していたアスペンのジャズ・フェスティバルで初めて出会い、すぐに意気投合。その後交際をスタートさせ、ダニエルは2021年6月にホテル・イル・サン・ピエトロ・ディ・ポシターノでプロポーズしたそうだ。「計画する時間がたっぷりあったので、ストレスはなかった」とテイラーは振り返る。「周囲の助けもたくさんあり、家族総動員で進めました」
“ホーム”と呼べるコロラド州で
ウエディングは金曜日の夜、ブロードアックス・バーンの牧場で開かれたウェルカムパーティーから始まった。ドレスコードは「ウエスタンシック」で、新婦はハウス オブ フローラ(HOUSE OF FLORA)のクロッシェニットドレスとメシカ(MESSIKA)のジュエリー、新郎はハンドメイドのカウボーイブーツやアクセサリーを手がけるテコバ(TECOVAS)によるステットソンハット、ウエスタンブーツを組み合わせて登場した。
「デビルズ・サム・ランチでの結婚式の週末をスタートさせるための完璧な夜だった」とテイラーは回想する。「私は14歳の時からノンストップであちこちを旅してきましたが、コロラドはいつだって“ホーム”と呼べる心休まる場所でした。ダニーに出会ってからは、世界中のどこにいても彼が“ホーム”だと感じさせてくれます。一生に一度のこの日を、大好きなコロラド州のウィンター・パークで、大好きな人たちと共有したいと思いました」
翌日、花嫁は敷地内にあるイェーガーハウスでブライズメイドたちと準備へ。「ヘアメイク、ダンス、ランチ、準備に必要なスペースが十分にあるところ」で、バージンロードが見える場所にあった。
この時期特有の突然の雨が降る直前、午後4時頃にロッキー山脈を背景に式が始まった。「エトロ(ETRO)のガウンを着られて、本当に光栄でした。エトロとは何度も仕事をしているので、家族のように感じています。マルコ・デ・ヴィンチェンツォは素晴らしいデザイナーで、彼のディレクションが大好きです。私がドレスを依頼したとき、とても暖かく歓迎してくれて、純粋に喜んでくれました」
エトロが初めて手がけたカスタムウエディングドレス
エトロがカスタムウエディングドレスを手がけるのは今回が初めてだったそうで、テイラーはそれが信じられなかったと話す。
「でもそのおかげでより一層特別なものになりました。とても密接に協力し合うことができて、本当に感謝しています。エトロは私のイメージをすべて受け止めて、現実のものにしてくれました。この一着は、まさに私の夢のドレスです。エレガントでありながら、その見事な素材、動き、ビーズの装飾によって、ボヘミアンな雰囲気を醸し出しています」
ジュエリーについて一切の迷いがなかったというテイラーは、最初からデヴィッド ヤーマン(DAVID YURMAN)しか思い描いていなかったそうだ。「私は長い間、このブランドと関係を築いてきました。彼らのコレクションは、カスタムメイドのエトロのドレスと完璧にマッチしたんです」
新郎はイギリスらしさのあるテールコートを
ロンドンで生まれ、ジュネーブで育った新郎は、イギリスのエリート校として知られるイートン・カレッジでの学生時代に着ていたニュー&リングウッド(NEW & LINGWOOD)によるモーニングスーツに身を包んだ。「イートン校には、結婚式でもテールコートを着るという古い伝統があるんです」と彼は説明する。
ブライズメイドは全員、リフォーメーション(REFORMATION)のカスタムドレスを着用し、マン・オブ・オナーはスーツサプライ(SUITSUPPLY)のカスタムタキシードを纏った。
挙式前はとても緊張していたというテイラー。しかし、バージンロードに立ち、ダニーの姿を目にしたとき、その緊張は一気にほどけたそうだ。「彼が見えた瞬間、もう他のことはどうでもよくなりました。彼しか見えなかったんです。特別で美しい瞬間を、大好きな人たちと共有することができました」
式の後、新婚夫婦は家族と写真撮影を行い、ゲストたちと一緒にカクテルとピムス(ロンドン発のリキュール)を楽しんだ。「私たちは2019年にアスペンのジャズ・フェスティバルで出会ったのですが、その年はジョン・メイヤーが演奏したんです。彼がトム・ペティの『フリーフォーリング』をカバーした曲を、ファーストダンスに選びました」
二人だけの時間も見つけて
ディナーの席では、家族によるスピーチがあった。その後、ステービー・ブロックのバンドによるライブパフォーマンスを挟むと、友人のクロエ・ストロール・ジェームスが二人のお気に入りの曲をいくつか歌ってくれた。「ナッシュビルで初めてスティービーの音楽を聞いたんです。すぐに彼をウエディングに迎えたいと思いました」
ディナーの後は、午後11時頃まで賑やかなパーティーが続いた。それから二人はゲストたちとともにアフターパーティーへ。「ダニーと私はかなり遅くまでパーティーにいましたが、それでも残っているゲストたちもいました」。二人はこっそりと会場を後にし、出会った頃と同じような時間を二人きりで過ごした。
すべてが終わった今、二人は安堵感と達成感を感じている。「ダニーの故郷であるイギリスの伝統に触れながらも、結婚式をこの地で挙げることができて本当に嬉しかったです。結婚式の準備は大変ですが、週末が終わるころには、その甲斐があったと感じることができました」