2023-24年秋冬ショーの開幕を目前に控えた今、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリでの見どころを総まとめ。数々の若きクリエイティブ・ディレクターのデビューや注目すべきニューフェイス、スケジュールの変更など、今シーズンのキーポイントを押さえておこう。
ニューヨーク 2月10日〜15日(現地時間)
ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)、マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)、トム フォード(TOM FORD)などのビッグネームが不在となる今シーズン、ニューヨークはやや控えめな印象。ルアール(LUAR)、エレナ ヴェレス(ELENA VELEZ)、ウィリー チャバリア(WILLY CHAVARRIA)、インテリア(INTERIOR)、ヘッド オブ ステート(HEAD OF STATE)といった次世代のファッションを担う新進気鋭レーベルのラインナップは外せない。
ロンドン 2月17日〜21日(現地時間)
エリザベス女王の訃報にともない、2023年春夏は予定よりずっと静かなものとなったが、今シーズンはロンドンを代表するスターブランドが勢いを増して戻ってくる。注目はジェイダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)、モリー ゴダード(MOLLY GODDARD)、クリストファー ケイン(CHRISTOPHER KANE)、アーデム(ERDEM)、ロクサンダ(ROKSANDA)、そしてダニエル・リー率いる新生バーバリー(BURBERRY)。また、ジュリアン マクドナルド(JULIEN MACDONALD)、モワローラ(MOWALOLA)も復帰を予定している。モンクレール(MONCLER)も新たにスケジュールに加わり、「ジーニアス」の新コンセプトを披露する。この地を締めくくるのはフロロフ(FROLOV)、クセニア シュナイダー(KSENIA SCHNAIDER)、パスカル(PASKAL)のウクライナ発ブランド。
ミラノ 2月22日〜26日(現地時間)
ミラノではヴェルサーチェ(VERSACE)、マルニ(MARNI)、ボス(BOSS)が不在となるものの、プラダ(PRADA)、フェンディ(FENDI)、ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)、エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)などのトップブランドが勢ぞろい。サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)ではマキシミリアン・デイヴィスが2度目のショーを、エトロ(ETRO)ではマルコ・デ・ヴィンチェンツォがウィメンズコレクションを披露する予定だ。一方、グッチ(GUCCI)では再びデザインチーム主導によるコレクションとなる。新クリエイティブディレクターのサバト・デ・サルノによるショーは今年9月に発表予定。
パリ 2月27日〜3月7日(現地時間)
パリではいつもの流れに変化の兆しが。ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が早い日程に移動し、デュンダス(DUNDAS)、Y/プロジェクト(Y/PROJECT)、ピエール・カルダン(PIERRE CARDIN)がスケジュールに復帰する。アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)のルドヴィック・ド・サン・セルナン、ニナ リッチ(NINA RICCI)のハリス・リードによる新たなクリエイティブディレクションに熱視線が注がれる一方、ニューフェイスのパーム・エンジェルス(PALM ANGELS)からも目が離せない。さらに目玉となるヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)では、創業デザイナーの没後初のコレクションが夫のアンドレアス・クロンターラーの手によって仕上げられる。
Text: Laura Hawkins Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.CO.UK