6月に入ると、スーパーの店頭で見かけることが増える丸い青梅。そんな旬の青梅を使って、梅シロップや梅干しなどの保存食をつくることを「梅仕事」といいます。
やってみたいけれど、出来上がるまでに時間もかかるし、準備も大変そう……ちょっとハードルが高いですよね。
筆者も一度失敗した経験があり、梅仕事からは遠ざかっていました。けれど、ある方法を知ってからは毎年、梅仕事に取り掛かるのが楽しみに！
それは梅を冷凍すること。今回はその「冷凍梅」を使って、料理初心者でも簡単につくれて失敗しない梅シロップのつくり方をご紹介します。
準備するものは4つだけ！
準備する材料は、「梅」「氷砂糖」「酢」「チャック付き保存袋」のたった4つ！
氷砂糖がない場合は、上白糖や黒砂糖などお好みの砂糖を使うこともできます。酢はリンゴ酢がオススメですが、ご家庭にあるお酢でもOK！ 発酵防止のためにもぜひ加えてくださいね。
そして、チャック付き保存袋を使うのが時短のポイントで、面倒な瓶の消毒を省くことができます。チャックが二重になっていて、冷凍できるものを用意しましょう。
冷凍梅で時短！ 1週間以内でつくれる「梅シロップ」
＜材料＞
梅…500g 氷砂糖…500g（梅と同量） リンゴ酢…50ml（梅の1割程度） チャック付き保存袋（冷凍用・なるべく大きめのもの）…1枚 ＜つくり方＞
1. 梅のヘタが残っているものは竹串やつまようじで取り除く。
2. 大きめのボウルに水をたっぷりと入れて、やさしく梅を洗う。
※黄色やオレンジ色になっている完熟梅は洗うだけでOK！ 青梅の場合は1〜2時間ほど水につけてアク抜きをしてくださいね。
3. クッキングペーパーなどで表面の水気をふき取る。
4. チャック付き保存袋に梅を入れ、一晩冷凍する。
5. 凍った梅と一緒に氷砂糖、リンゴ酢を加える。
6. チャックをしたら、ひとまわり大きいビニール袋(または余っているチャック付き保存袋）に入れ、冷蔵庫または野菜室に保存する。
5〜6日ほどで飲み始められるようになります。梅ジュースにする場合は、梅シロップ1：炭酸水（又は水）3〜4の割合で薄めましょう。
冷凍した梅と冷凍していない梅、比較して見ると……
【2日後】冷凍していない梅の様子
【2日後】冷凍した梅の様子
冷凍したものは、1日目から水分が出始め、2日目になると梅が溶けた蜜に浸かっているのが確認できました。少し揺らすだけで蜜が行き渡るので、瓶を転がしたり、中の梅を揉んだりする必要もありません。
【5日後】冷凍していない梅の様子
【5日後】冷凍した梅の様子
冷凍せずにつけた梅は、だいたい飲めるようになるまでに2〜3週間ほどかかります。ですが、冷凍した梅を使えばおよそ5〜7日ほどの短期間で梅シロップができあがります。
鍋に火をかけた状態で、チャック付き保存袋を湯煎しないように注意！必ず移し替えてから加熱しましょう。
蜜のようなシロップができあがっていれば、氷砂糖が完全に溶けていない状態でも飲むことができます。溶けていない氷砂糖が気になる場合は、70℃程度の湯煎にかけるか、鍋に移し替えてから加熱して溶かしてください。
なお、梅から出る酸によってチャック付き保存袋が弱ってきてしまうので、1ヶ月以上保存する場合は、梅を取り出してシロップのみにして、熱湯消毒した清潔な瓶に移し替えて保存しましょう。
梅シロップは冷蔵保存し、1〜2ヶ月を目安に飲みきってくださいね。ちょっと多いな……というときは、冷凍梅を小分けにして少量ずつつくるのがオススメです。
「冷凍梅」で梅雨の季節が楽しみになる
「冷凍梅」にして作れば、失敗せずに短期間でおいしい梅シロップを楽しめます。自分でつくった梅ジュースは香りもさわやかで、これからの季節にぴったり！ おいしくてあっという間になくなります。
手間も少なく簡単にできるから、来年はもっとつくろうかな？と青梅の季節が待ち遠しくなりますよ〜！
無印良品の“690円のアイテム”で作ったカフェオレが美味しすぎる！
1分でつくれるコレ、毎年夏になると冷蔵庫に常備してます
