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※【編集部よりお詫びと訂正〔5月21日10:25〕】:記事の掲載時、タイトルで「保温機能」と表記すべき箇所を、担当編集が誤って「保冷機能」と表記しておりました。現在は本文に合わせてタイトルを修正しております。読者の皆様ならびに執筆を担当したライターには、心よりお詫び申し上げます。

炊飯器、エアコン、洗濯機など。昨年、引っ越しに伴ってさまざまな家電を新調しました。

特に炊飯器選びにはかなり時間がかかったのですが、いろいろと悩んだ末に選んだのはバルミューダでした。

バルミューダの「かまど」

BALMUDA 「BALMUDA The Gohan」 49,500円(税込)

発売当初に大きな話題を集めたバルミューダの炊飯器、「BALMUDA The Gohan」。

僕が使っているのは2022年に発売されたリニューアル版です。従来モデルとの違いは、外釜の厚みや蒸気口の形状、さらには炊飯工程における温度制御……など。さまざまな点が見直されています。

それらのおかげで、従来モデル以上にお米の甘みや旨みを引き出せる1台に仕上がっているとのこと。従来モデルより高価ではありましたが、せっかくなら新しい方を!と思い購入しました。

「かまど」から着想を得たデザイン。炊飯機らしからぬ独特な存在感を放っています。

この炊飯器は3合炊きとなっており、炊飯モードは白米・白米早炊・炊き込み・おかゆ・玄米の5種類。また、予約炊飯もできます。

多機能すぎる炊飯器を使いこなせる自信がなかったので、直感的に操作できるところも魅力のひとつでした。

ていねいに炊く

「BALMUDA The Gohan」は外釜と内側に分かれた構造をしています。

炊飯時にはどちらの釜も使用するのですが、外釜にも水を入れることで内部に蒸気が発生。その蒸気の力で炊飯するからこそ、粒だちのよいごはんに仕上がるそうです。

ただ、釜が分かれていることで洗い物の量が2倍になるので、家事の負担を極力減らしたい方にとってはストレスかも……? 洗って乾かすとき、水切りカゴをかなり圧迫します。

付属の計量カップ。どこか枡(ます)っぽくもある。日本酒飲みたい。

実際にご飯を炊くときは、まず計量カップ1杯分の水(180cc)を外釜に注ぎます。

どのモードでも共通して180ccの水を用意すればOKなので、迷わず使えるところもうれしいポイント。

計量カップ1杯でお米1合分なので、そのままお米の計量にも使っています。

内釜には水位線があるので、あとは一般的な炊飯器と同じような流れで用意します。

ちなみにすべてのモードでお米の事前浸水は必要なく、お米を研いだらすぐに炊飯を開始できるところも◎です。

釜飯のような感動

この炊飯器を使い始めてからもうすぐ1年が経ちますが、炊き上がった瞬間は毎回感動します。とにかく粒だちがよく、お米が輝いて見える……。

食感や味も、明らかにこれまで使っていた炊飯器とは一線を画していて、まるで釜飯のような旨みとシャッキリさを味わえる点は本当に素敵!

キャンプに行くと飯盒(はんごう)やメスティンでお米を炊きますが、なんだかそんな感覚にも近いかもしれません。ひと粒ひと粒に、主張があります。

ちなみに保温機能は搭載されていません。しかし、炊き上がってから3~4時間ほどはあたたかいごはんを楽しめるので、特にストレスを感じることはなし。

何よりこの炊飯器で炊いたごはんはベチャッとしないので、冷めても食感や味がほとんど変わらない点には驚きました。残ったごはんを冷凍して、レンチンしたとしてもまるで炊きたてのような旨みがあります。

炊飯器には保温機能が必須だと思っていましたが、案外そうでもない。この炊飯器を使ってみて、そう感じました。

人によってはもう少し容量があったり、細かな機能が充実していたりする機種の方がフィットするかもしれませんが、この「ごはんの旨み」を一度味わったら病みつきになるハズ! 正直、炊飯器で炊いたとは思えないごはんの質感に慣れてしまうと、もう他の炊飯器に戻れない……とも思ってしまいます。

高かったけれど、「本当に買ってよかった!」と心から思う、バルミューダの逸品でした。

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