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Text and Photographed by 森亮太

BUSINESS INSIDER JAPANより転載:

自炊をするとついつい作りすぎてしまうことがある。

タッパーなどのプラスチック容器は保存に特化している一方、そのまま食卓に出すには見栄えが気になるところ。

かといって忙しい朝などは、保存容器に入っている料理を器に盛る余裕はないのが現実だ。

夕食の余りを翌日のお弁当に入れたりもするが、量はそこまで多くないことが多い。

容量はそこそこでよいので、使い勝手が良くてそのまま食卓に出しても見た目が気にならないデザインの容器はないかと探していると、「wrap dish」という容器を見つけた。

保存容器と器の中間のような容器

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h tag wrap dish 税込3300円

「wrap dish」は、樹脂製の器にシリコン製の蓋がついた保存容器だ。

器は樹脂製だが、外面が少しザラザラした表面処理がされており、落ち着いた色合いも相まって高級感がある。

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蓋をしてそのまま冷蔵保存できる

前夜に食べた鍋が余ったので、早速「wrap dish」に入れて冷蔵庫で保存し、朝食として食べることにした。

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温める際は、蓋をしたまま電子レンジで温めることができる

そして、蓋を外せばお皿としてそのまま食卓に出せる。

使うときもお手入れも簡単

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蓋はシリコンでできている。蓋を外すときにつまむ取っ手が付いているだけの、凹凸のないフラットな作りだ。

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料理の入った器に蓋をかけ、蓋の中央を軽く押すと、空気の抜ける音がしてピタッと蓋が器に張り付くようになっているので、密閉性を高めることができる。

密閉性はやはりパッキン付きの蓋の方が優れているが、「wrap dish」の蓋は凹凸がないので洗いやすく、衛生的に保ちやすいという点はメリットだ。

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器の部分は、ポリメチルペンテンという樹脂でできている。

ポリメチルペンテンは、さまざまな物質に付着しにくく、付着しても簡単にはがしやすいという特性を持っている。

つまり、この樹脂の特性のおかげで汚れを落としやすく、色移りもしにくいという訳だ。

実際に、油っぽい料理を入れた後でもすぐに洗い落とすことができた。

タワシや固いスポンジで洗うと表面に傷がつきやすいので、柔らかいスポンジで洗う必要がある点は注意が必要だ。

とはいえ汚れが落ちやすければ、洗浄に使う水や洗剤も節約でき、水道代や環境負荷を減らせるのはありがたい。

日々のお弁当作りも楽になった

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ペペロナータというパプリカなどの野菜を煮込んだ料理を、夕食の一品と翌日のお弁当に入れるために作った。

冷たくして前菜風に食べたり、温かくすると魚や肉の付け合せにもなったりする便利な料理だ。

熱に強いポリメチルペンテンの特性のおかげで、樹脂製でありながら出来立てのまだ熱い料理でもすぐに器に移すことができ、時短にもなる。

衝撃にも強く、落としても割れにくいという特性もあるので、気兼ねなく使っていけそうだ。

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今回、レシピは稲田俊輔『ミニマル料理』(柴田書店、 本体価格1600円)という本のレシピを基に調理した。

冷凍食品が多くなりがちなお弁当だが、一品でも自分で調理したおかずがあると気分が上がるというもの。

器と保存容器の一人二役で、忙しい日々でも食卓をキチンとした印象にすることができた。

蓋をするだけで保存容器になるのでフードロス削減と、忙しい日々のお弁当作りに役立ってくれるだろう。

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