スマホさえあれば、いつでもどこにいても音楽が楽しめる時代。音楽ストリーミングサービスのおかげで、世界中の音楽がより身近になりました。
「僕も音楽は大好きで、四六時中かけています。でも以前に比べると、最近は音楽だけを純粋に楽しむ時間はつくれていないですね……」
そう語るのは、ROOMIEでこだわりの住まいや暮らしをたびたび紹介してくれている、築35年のヴィンテージマンションに暮らす北村淳さん。淳さんの言う「音楽を純粋に楽しむ」ってどういうことでしょうか。ご自宅に伺って、お話を聞くことにしました。
音楽の原体験は、中学生のときに買ってもらった「ミニコンポ」
家で過ごすときはもちろん、車で移動するときもオフィスでも、常に音楽をかけているという淳さん。仕事を終えて帰宅したら、まずスピーカーのスイッチをオンにするほどの音楽好きです。
淳さんの音楽の原体験は、中学生のときに買ってもらった自分専用のミニコンポ。部屋にこもって歌詞カードを読み込んだり、友だちとCDを貸し借りしたりしていくうちに、音楽の魅力にどんどんのめり込んでいったのだそう。
友だちの影響で洋楽を聴くようになったり、音楽の好みが合う友だちが増えたりと、僕の世界を広げてくれたのが音楽です。放課後はCDショップの試聴コーナーに行って、新譜を聴くのが楽しみでした。1曲との出会いの価値が、今とはまったく違いましたよね。(淳さん)
また、妻・裕子さんの音楽の原体験は、お父様がかけてくれたというレコード。大人になった今でもレコードのあたたかみのある音が好きで、旅先でいい感じのレコードショップを見つけると、思い出に……と数枚買って帰ることもあるのだとか。
レコードプレーヤーにスピーカー4台を所有するほどオーディオ機器にもこだわり、以前はよくふたりでゆっくり音楽を聴いていたというご夫妻。しかし、長女の吏麗(りり)ちゃんが生まれてからは、育児に必死で「音楽どころではない時期もあった」と淳さんは話します。
オーセンティックなサウンドと革新的な技術が融合した“新しい”ワイヤレススピーカー!
しかし、りりちゃんが2歳になり、ダンスを習ったり一緒にフェスに出かけたりできるようになった今、あらためて「ゆっくりと、いい音で音楽を聴きたい」と北村夫妻。
「それならば」とふたりに使ってもらったのが、JBLの最新Wi-Fiオーディオ「Authentics 200」とレコードプレーヤー「SpinnerBT」です。
![](https://media.loom-app.com/roomie/dist/images/2023/09/230928_harman_kitamura_04.jpg?w=891)
上が「SpinnerBT」、下が「Authentics 200」。
「Authentics 200」は、オーセンティックなサウンドと革新的な技術が融合した“新しい”ワイヤレススピーカーとして、発表前から話題を集めていた一台。1970年代に世界中で爆発的な人気となった「JBL L100 Century」をモチーフにしたデザインが目を引きます。
「スピーカー表面のブロック型のカバーがいいですね。ブラックと真鍮風のゴールドの組み合わせも好き。クラシックだけどモダンで、どこか懐かしい感じ。僕たちが好きなミッドセンチュリー(1940~1960年代にデザインされたインテリアなど)の家具にすごく合いますよね」と淳さんは興味津々です。
それもそのはず。JBLがスピーカーメーカーとしてアメリカ・カリフォルニアで産声を上げたのは1946年。それまで機能性が重視されていた家具や家電に「デザイン性」が求められるようになったミッドセンチュリーにあって、JBL製品の高いデザイン性が広く受け入れられたことはうなずけます。
実際、北村家で使っているBluetoothスピーカーも「JBL」のもの。デザイン性と音質の良さが気に入って「これ一択だった」とか。
「低音の“音色”が抜群にきれい」
もともとJBLに愛着と信頼があったという淳さんに、「Authentics 200」と音楽ストリーミングサービスをつないでもらい、音を聴いてもらったところ……
この低音の美しさは、JBLのお家芸ですよね。ただ音がいいのではなく、低音の“音色”がすごくきれいなのは、JBLのどの製品にも共通していますね。さすがの一言です。(淳さん)
淳さんが太鼓判を押す安定した低音は、ウーファーを共有した2wayステレオ構成と、重低音用にダウンファイアリング方式の大型パッシブラジエーターを搭載することで実現しています。
また「音楽がかかった瞬間の音の広がりに感動した」というのが裕子さん。北村家のワンフロア140㎡という広い空間のどこにいても、その音質の良さと音の広がりを感じることができます。
実際、電源を入れたときの起動音だけでも、撮影クルーから「おおっ!」とどよめきが起こったほどでした。
Wi-Fiスピーカーだからスマホが自由になる
「Authentics 200」の大きな特長のひとつが、Wi-Fiスピーカーであること。最新のWi-Fi 6に対応した5GHz/2.4GHzデュアルバンドWi-Fiにより、非圧縮で高解像度な音を届けてくれます。
Bluetoothスピーカーだと、接続したスマホを遠ざけると音楽が途切れてしまったり、スマホでSNSを開くとSNSの声や音がスピーカーから流れてしまったりといった“煩わしさ”を感じることがあります。
その点、Wi-Fiスピーカーはスピーカー自体が音楽データを受信して再生するため、スマホはフリーに。音楽を聴いているときもスマホを自由に使えますし、スマホのバッテリーを気にする必要もありません。
![](https://media.loom-app.com/roomie/dist/images/2023/09/230928_harman_kitamura_09.jpg?w=891)
Wi-Fi対応だから、夫婦どちらのスマホでもアプリを通じて操作できる。
またBluetoothだと接続しているスマホでしか操作できませんが、Wi-Fiスピーカーならアプリを使って誰でも操作可能。「Authentics 200」の場合は専用アプリ「JBL One」を通じて、スマホをリモコンのように使うことができるのです。
昔のアナログオーディオはリモコンを使って誰でも操作できましたが、それをデジタルでも再現できるということですね。
また、本体天面には音量調整用のボリュームノブのほか、低音・高音の調整ノブも装備。スマホアプリを立ち上げなくても本体で音を調節できるのは、ミニコンポ世代にはうれしい仕様。来客が多い北村家では、アプリをインストールしていないゲストが自分で調整できるのも便利です。
「Authentics 200」は音声アシスタントを内蔵しているので、GoogleアシスタントやAmazon Alexaを通して声だけで音声ストリーミングサービスの開始や停止、音楽検索やニュースの読み上げもおこなってくれます。
さらに、複数のスピーカーをグルーピングして同時に再生する「マルチルーム」という機能まで搭載しています。スピーカーって進化しているんですね。
レコードにしか出せない音がある。ワイヤレスだから配線の心配もなし
次に使ってもらったのは、Bluetooth対応レコードプレーヤー「SpinnerBT」。スピーカー内蔵ではないからこそ実現した本格的なデザインは、「角のカクカクした感じが無骨でプロダクト感があって好き」と淳さんもすっかり気に入った様子。
有線接続はもちろん、Bluetoothの送信機能も搭載しているので、「Authentics 200」は当然のことながらサウンドバーや淳さんがふだん使っているBluetoothスピーカーとの接続も可能。
ワイヤレスなので子どもがケーブルに足を引っかける心配もありませんし、配線がゴチャゴチャしないところもインテリア好きには見逃せないポイントですね。
実際にレコードに針を落としてみると、「ああ……いいっすね」「やっぱりレコードにしか出せない音ですよね」と満足げなご夫妻。りりちゃんがお昼寝中だったこともあり、久しぶりにゆっくりと音楽のあるひとときを堪能。
リビングのラックに置いた「SpinnerBT」と「Authentics 200」も、以前からそこにあったかのように、しっくりと北村家のインテリアに馴染んでいますよね。
まだまだある!音楽好きの心を揺さぶるJBLのWi-Fiスピーカー
JBLの最新Wi-Fiスピーカーには、他にもいろいろなモデルがラインナップ。音楽を楽しみたいと願う人のライフスタイルやニーズ、インテリアに合わせて選べるバリエーションが揃っています。
たとえば今回紹介した「Authentics 200」より少し大型の「Authentics 300」は、ハンドル付きで持ち運びできるデザイン。
バッテリーはBluetooth使用時で最大8時間もつので、リビングや寝室、子ども部屋、テラスと家のどこにでも持ち運んで使えるのが魅力です。
また、JBLの定番ポータブルスピーカーとして、Wi-Fiスピーカー「Charge 5 Wi-Fi」が登場。小さいながらもパワフルなサウンドが特徴で、Wi-Fiスピーカーとしてはもちろん、アウトドアやレジャーのシーンで��Bluetoothスピーカーとして活躍します。
IP67の防塵・防水対応、20時間のロングバッテリーと、どんなシーンでも低域から高域まで分離の良いクリアな音を届けてくれることでしょう。
「音楽を聴く」ためだけの時間という大人の贅沢
以前は、共通の趣味である音楽や映画を、お酒とともに楽しむことが多かったという北村夫妻。今回の「Authentics 200」と「SpinnerBT」の体験をきっかけに、少しずつでもそんな時間をつくっていきたいと感じたそうです。
また、「こういう“いい音”を、りりにも聴かせていきたい」と裕子さん。淳さんにも裕子さんにも、幼少時からいい音に触れる機会がありました。それと同じように、りりちゃんにもさまざま音楽体験をさせたいのだそうです。
この夏は、フェスやライブなどにも足を運んだという北村家。それはもちろんふたりが好きなこともありますが、りりちゃんに「いい音、本物の音」を聴かせたいという思いがあったから。
りりはスマホやタブレットに慣れてしまって、生の音楽や音が生まれる仕掛けを知らなかったみたいです。夫のオフィスにあるレコードプレーヤーで音楽をかけたら、レコードが回って音が鳴るということがおもしろかったようで、レコードを持ってきて「かけて、かけて」ってせがむこともあるんです。(裕子さん)
また、取材中にりりちゃんが少しぐずったとき、「Authentics 200」から音楽が流れるとたちまち笑顔になるという場面も。「いい音」を体験させたいという両親の思いを、幼いながらも受け取っているのかもしれません。
いつでもどこでも好みの音楽に出会えるデジタルの時代だからこそ、音楽を聴くためだけの時間をつくり、スピーカーから流れる曲にゆっくり耳を傾けてみる。そんな贅沢な過��し方はいかがでしょう。
かつてコンポなどのオーディオにときめいた世代にこそ使ってほしい「Authentics 200」は2023年11月に、「SpinnerBT」は2023年12月に発売予定。
住まいづくりや子育てにめどが立ち、「住空間にもうひと工夫して暮らしに彩りを加えたい」と感じたら、ぜひこのJBLのアイテムを思い出してほしい。そんなオーディオです。
Photographed by Kenya Chiba