2021年から、音楽配信サービスでハイレゾの楽曲が提供されるようになりました。
ハイレゾはHigh-Resolution Audioの略で、名前の通り高解像度の音楽データの規格です。
いくつかの段階があるのですが、CDに比べてデータ量が数倍になりますが、原音に近づくというわけで、TV放送が4Kから8Kになることで、リアルな映像になるのと同じです。
現在、Amazon Musicでは750万曲以上、Apple Musicでは100万曲以上の曲がハイレゾで提供されているそうです。
ロスレス(CDと同等の解像度)で提供されているのは、1億曲以上とのことなので、ハイレゾの割合はまだ数%なのですが、新譜の追加や過去の音源のハイレゾ化も進んでいるので、順調に増えることでしょう。
良い音で音楽を聴きたい
FiiO K7 35,750円(Amazon参考価格税込)
ということで、ハイレゾ対応のヘッドホンアンプを導入しました。
選んだのは、FiiOのK7、中国のオーディオメーカーFiiO(フィーオ)の製品です。
快速入門指南が付属されていて、日本語ページもあるので安心してください。
中国メーカーには、FiiOを含めて、世界的に評価されている魅力的なオーディメーカーがいくつもあるんです。
サイズは、120mmx168mmx55mmで、重量は約610g。
スイッチ類や大きめのボリュームダイヤルが使いやすく、音楽アプリから操作するよりもオーディオって感じがしますね。
イルミネーションは、処理中のデータの形式で色が変わります。
黄色はサンプリング周波数88.2kHz以上、緑がDSDなど。
最新のDACとデュアル構造
デジタルの音楽データをアナログに変換する回路はIC化されています。(DACと呼ばれています。)
K7では、プロ用機器でも使われている旭化成エレクトロニクスのAK4493SEQという昨年登場したDACを使っています。
このDACがハイレゾ対応ということです。
左右のチャンネル間の干渉などの悪影響を排除するために、前出のDACを右用と左用に2つ使用しています。
DAC以降のボリュームや増幅などの処理も、左右のチャンネル毎に独立しています。1つの箱に2台のヘッドホンアンプが入っているような構成。
部品や手間が増えても、音質を優先する高級機の作り方なんです。
接続も簡単スムーズ
電源コードを繋いだら、USBか光ケーブルでPCと接続します。
前面のPhone端子に、愛用しているCLASSIC PROのCPH3000を接続します。
聴き疲れしなくて良いお気に入りのヘッドホンです。
そして、音楽配信サービスの環境設定で、音質を最高レベル(ハイレゾ)にします。
実際に聴いてみると
ハイレゾの曲を選んでPLAY。
う〜ん、抜群です。
おとなしい優等生という印象だったCPH3000が、熱を帯びて熱く語るようになった感じです。
特にボーカルの聴こえが良く、目の前で歌ってくれているよう、ゾクッっときますね。
現時点ではハイレゾよりも聴く機会の多いロスレスの曲も聴いてみましょう。
うん、こちらも抜群! 音の印象はハイレゾと変わりません。
同じ曲で、ハイレゾとロスレスを聴き比べてみると、ハイレゾの方が、音の密度が濃くて、中高音がキレイに伸びる感じです。
スピーカーに繋げてみる
私がデスクで使っているスピーカーは、AudioEngineのA2+。
スピーカー単体で詳しくはこちらの記事にて紹介しています。
A2+はハイレゾに対応していないので、K7で変換したアナログ信号をA2+に送るようにRCAケーブルで接続。
もちろん、A2+の音も変わりました。
ヘッドホンで聴いたのと同じように、熱く密度の濃い音になりました。
ハイレゾでもロスレスでも、K7は抜群に音が良いですね。
映画の音も良くなり、没入感が増しますよ。
音という個人の感覚の領域で、コスパの話をするのは不適切ですが、個人的にK7はコスパ最強に思えます。
あくまで私的には、数倍の価格の高級機の音質だと思います。
PCオーディオはとても良い感じになったので、スピーカー買い替えを機に復活したオーディオ熱は、これでまた封印! と、言いたいところですが。
K7には今回試していないバランス接続用の出力端子があるんです。
高級ヘッドホンで採用されている接続方法。
今度はバランス接続用のヘッドホンですか、なかなか封印できないなぁ。
ヘッドホン(イヤホン)をPCやスマホに繋いでいる方、ハイレゾが気になっている方、オーディオ熱を封印している方へ、「Fiio K7」は凄いですよ。
JBLの多機能ノイキャンイヤホン、「がっつり音楽を聴かないとき」にも大活躍してくれる逸品です
新年に買い替えたのはデスクトップスピーカー。 Audioengine「A2+」は、音質だけじゃなく生活のクオリティも上げてくれました