会議や打ち合わせが多いビジネスパーソンなら、一度使えば二度と手放せなくなるでしょう。

仕事中、日々「話し合い」の場で重要な決定や気づきがあるもの。それを次に生かすためには、メモや議事録をとってまとめたり、会議を録音→文字起こし→要約したりと、手間も時間もかかります。とはいえ、メモを取り忘れると致命的なトラブルや「言った言わない」 の問題に発展することさえあります。

このすごく重要かつ手間のかかる作業を効率化できたら…と試してみたのが、AIボイスレコーダー「PLAUD NOTE(プラウドノート)。ChatGPTの最新AIモデル「GPT-4o」と連携し、対面会話・通話音声の録音から文字起こし、要約まで、あっという間に仕上げてくれるAIテクノロジーの王道を行くツールです。

AIボイスレコーダーのパイオニアとしても知られる「PLAUD NOTE」の実力はいかに。さっそく、使い勝手をレビューしていきましょう。

【 「PLAUD NOTE」はこんな人にオススメ!】

  • 会議やインタビューの音声を効率的に文字起こし・要約したい
  • 会議や通話時の音声から議事録やメモを自動生成したい
  • 高機能かつ使いやすいボイスレコーダーが知りたい

スマートなのは見た目だけじゃない!

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「PLAUD NOTE AIボイスレコーダー(シルバー)」サイズ:縦85.6 横54.1 厚み2.99(mm) 重さ:30g
カラー:使用したシルバーのほかに、ブラックとスターライトの3色展開

「PLAUD NOTE」を手にとってまず驚いたのがスマートなデザイン。その大きさは、ほぼクレジットカードと同じ。厚みも2.9mmしかありません。

業界でも他に類をみない薄さと革新的なデザイン設計で、これまでにもiFデザイン賞やレッドドットデザイン賞、IDEAゴールドアワードなど多くの国際的なデザイン賞を受賞。このコンパクトさと、質感の高いアルミ合金製ボディに所有欲をくすぐられます。

つくりもシンプルで、録音ボタンが1つ、録音モードを切り替えるためのスライドスイッチが1つのみ。録音ボタンで、録音を開始・終了。スライドスイッチで、通話音声と対面会話(多人数対応可)の2つのモードを切り替えるだけなので、突然の電話や会議にも慌てずにスマートに対応できそうです。

高度なAI技術で、録音から要約まであっという間

・「Whisper」による正確な文字起こし

「PLAUD NOTE」は普通のICレコーダーではありません。強調したいのは、やはり最先端のAI機能を搭載しているところ。まず、OpenAIの「Whisper」を活用した高度なアルゴリズムにより、録音内容をかなり正確に文字起こししてくれます。

上の画像は、スマホに「PLAUD NOTE」をセットし、クライアントと電話で打ち合わせした内容を文字起こししたもの。

どれほどの精度かといえば、相手の声が少し聞き取りにくい箇所や固有名詞、専門用語については、認識ミスはあるものの余裕で許容範囲内。直接会話した本人なら問題なく単語を入れ替えて読めるレベルで文字起こしされています。

それもそのはず。「PLAUD NOTE」を手掛けるNicebuild社は、聞き取り精度を上げるために半年以上、10万ユーザーのオフライン利用実績に合わせてWhisperの最適化を行ない、文字起こしの精度とスピードの両面をブラッシュアップしているのだそう。信頼性の高さは、こうした努力に裏打ちされているのですね。

そして「PLAUD NOTE」の真価はここからなのです。

・「GPT-4o」であっという間に要約

文字起こしと同時に、GPT-4oによる要約が行なわれますが、この出来栄えは本当に驚くべきレベルになっています。

上の画像は、あるクライアントと電話で打ち合わせた内容の要約です。すでにGPT-4oを活用している人なら、予想どおりだと感じられると思いますが、打ち合わせした内容がスピーディかつ的確にまとめられています。この要約機能は、会議の議事録やメモ作成でも実力を発揮。忙しいビジネスパーソンの貴重な時間を大幅に節約してくれる、強力な武器になります。

自分が参加していない会議の議事録となれば、不明点は録音内容を聞きなおす必要があるかもしれませんが、参加した会議なら、AIが誤解している点があっても脳内でサッと修正できるはず。もちろん、要約内容を編集し保存し直すことも可能です。

ユーザーの利用実績に合わせて、要約をより明確に、効率アップを目指して調整しているのだそう。

さらに「PLAUD NOTE」には、通話録音、会議記録、スピーチ、インタビューノートなど、最大15種類(※)の要約テンプレートが用意されているのが便利。会議の形態や打ち合わせ内容に応じたテンプレートを選択することで、要約を最適な形にアウトプットできるので、「プロンプトを打って要約を依頼して…」といった手間をすっきり省けます。

これにとどまらず、要約した内容をもとにマインドマップを自動生成し、情報をわかりやすく整理・理解を高めてくれるのも高度なAI技術を搭載したICレコーダー「PLAUD NOTE」ならではの魅力と言えるでしょう。

※ 「プロプラン」が15種類となっています(続々追加予定)

・プライバシーに配慮、AI学習に利用されない

さらに、録音された音声データや要約内容は、OpenAIのAPIを使用して暗号化、厳重に保護されるので安心。ユーザーデータをAIモデルの学習に使用しないとも宣言されていますので、一切のクラウド利用が禁じられているトップシークレット案件でさえなければ、問題なく利用できると思います。

通話録音と多言語対応で使用の幅がグッと広がる

存在を感じさせないサイズ感とデザインで、持ち運びしやすい。(専用ケースを使用)
存在を感じさせないサイズ感とデザインで、持ち運びしやすい。(専用ケースを使用)

通話録音にも対応しているところが「PLAUD NOTE」の魅力の1つ。ボタンのスライド操作だけで通話と対面のモードが切り替えられます。

通話モードと対面モードではそれぞれ異なる音声収録技術を採用しているので、「通話録音」の際は骨伝導技術で、「対面録音」の際は環境音から声を収録するマイクで一定の距離が離れていても複数の発言者の声を含めきちんと収録できるようになっています。

MagSafe対応のiPhoneをお使いなら、スマホに磁力で吸着できる専用ケースを使うことで素早く装着できます。MagSafeに対応していないAndroidスマホなどをお使いの場合でも、付属のMagSafeシールを別途ケースに貼り付ければ、問題なく使用可能。むしろ付けっぱなしにしておけば、いつでも活用できて持ち運びも便利です。なんせ30gと軽いので邪魔になりません。

また、「PLAUD NOTE」は、日本語を含む57か国語に対応(※)。グローバルなビジネスシーンでも安心して使用でき、語学学習者が海外のポッドキャストなどを文字起こしするのにも使えて、実にさまざまなシーンで活躍してくれそうです。

※ 翻訳には対応していません

ユーザーの声を反映して進化する機能にも注目!

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基本機能についても触れておきましょう。

録音データ1ファイルは最大5時間まで、連続して最大30時間の連続録音が可能になっていて、64GBの大容量ストレージには、最大で480時間分の録音データを保存できます。

これだけ薄く、コンパクトなボディですが、長時間の会議が連続するような厳しいスケジュールでも、途中で録音が切れてしまう心配なく利用できるのはうれしいところ。

2つのハイエンドマイク、Knowles SiSonic™ を搭載し、言葉ひとつひとつを正確に読み取れる高品質な音声も、ボイスレコーダーを選ぶ際の決め手になりますね。

また、ユーザーからの声を反映し、WEB版PLAUDアプリを4月にリリース。PCから直接録音データや文字起こしデータ、要約内容を確認・編集ができるようになっています。

そのほか、あらゆるシーンに沿ってオリジナルのテンプレートを細かく設定できる「テンプレートカスタマイズ機能」(※)や音声内容を発言者ごとに区別してラベル付け表示し、より明瞭で整理された文字起こしをかなえる「発言者識別機能」(※)など新機能も続々登場し、進化し続ける機能から目が離せません。

※ 記事公開時点では、プロプラン限定で試せる機能です

毎月300分!無料で使える「新プラン」が登場

AIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」の本体価格は、27,500円(税込)。ただのボイスレコーダーと比べれば高価格ではありますが、これだけ実用的で有能なアシスタントのような存在をつねに手元に置けると考えればコスパはいいと言い切れます。

なぜなら、「PLAUD NOTE」本体を購入すれば、1カ月あたり300分のGPT-4o文字起こし&要約が永年無料になる「スタータープラン」が新登場したから。デイリーユースならこれで十分パワフルに活用できます。

さらに、ヘビーユーザーには「プロプラン」も用意されています。プロプランは加入者のみが使用できるプレミアムAI機能が年内に追加予定とのことでこちらも注目です。

  • 「月額プラン」1,980円(月額):1カ月あたり1,200分のGPT-4o文字起こし&要約と、プレミアムAI機能を利用できる。
  • 「年間プラン」12,000円(年額):1年間で1,200分/月のGPT-4o文字起こし&要約と、プレミアムAI機能を利用できる。

まずは「スタータープラン」で使ってみて、必要に応じてプランをアップグレードすることもできるので、使用頻度や求める機能にあわせて選ぶのがよいでしょう。


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AIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」を使うようになってから、今まで会議にかかっていた手間やストレスが激減しました。何が変わったかというと…

会議中にメモをとる必要がないので会話に集中できる。定例会議の議事録係も不要になりました。そして、会議後のふりかえりがすぐに行なえるようになったことで、気づきや決定事項を即行動に移すことができるように。仕事のスピードも質も目に見えるように上がっています。

かしこくて、使いやすく、持ち運びやすい、そして使えるシーンも豊富な「PLAUD NOTE」は、もはやスマホなどと並ぶ「スタメン・ガジェット」に

すでに高い実績を持っているし「気になる!」ならば、様子見するより早めに入手して使いはじめるほうがメリットが大きいのではと思います。

最先端のAIを搭載し、使い勝手の良さとハイレベルな要約機能に要注目のAIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」。新時代のビジネスツールとして、買って損のないアイテムだと言えるでしょう。

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Source: PLAUD NOTE/Photo: 田中宏和