仕事の生産性やパフォーマンス向上と切っても切り離せない「時間管理術」。プロジェクトに関して1日に費やす時間を正確に計画するために非常に重要なメソッドです。
具体的にはTimeboxing、アイゼンハワー・マトリックス、Kanban、アイビー・リー・メソッドなどいろいろありますが、本当に最適な方法はどれなのでしょうか?
日々さまざまなライフハックを試している編集部員たちに、自分にとってベストな時間管理術を聞いてみました。
Googleカレンダーを夫婦で共有しはじめた
──なぜこれをやってみたの?
共働きで子育て中なので「いつ何ができる・できないのか」を双方がいつでもすぐに確認できる状態のほうがよいと感じたため。
──取り入れる際に苦労したことは?
設定自体は簡単(お互い15分程度)だが、「面倒くさそう」という心理的ハードルのほうが高かった。ソファで歓談中に「一緒に設定まで終わらせるか」という感じで画面を見せ合いつつ取り組んだことで完了させられた。
──やってみてどうよかった?
これまでは口頭で予定調整を行なっていたが、より効率的に予定を相談し合えるようになりました。お互いのルーティンワークも可視化できて、負担が偏らないように工夫できる点もよいと思います。(編集部Y)
50分作業+10分休憩のリズムで行なう「ポモドーロ・テクニック」
──なぜこれをやってみたの?
- 仕事にメリハリがなく、一日の後半でダレがちだった
- 一般的なポモドーロの25分作業+5分休憩だとどちらも短すぎて、ただ慌ただしく感じる。
- 15分休憩だと気持ちを戻すのが大変なので、10分に変更
──取り入れる際に苦労したことは?
これまで大体1時間単位で作業を区切っていた自分に合っていたのか、そこまで苦労はなかった。
──やってみてどうよかった?
以前、ポモドーロに挑戦してみた際は、仕事がよりせわしなく感じてすぐやめてしまったのですが、今回は無理なく続きました。
休憩に10分程度まとまった時間があれば、軽く片付けなどもできるので隙間時間としても有意義に使えて「あ、もう休憩終わり?」みたいなこともなし。
作業時間も50分あったほうが、より没頭できます。個人的には、一番現実的なポモドーロのスタイルだと思います。(編集部N)
iPhoneの「タイマー」機能を使う
オンラインの会議前など、ちょっとした空き時間はiPhoneの「タイマー」機能を使って小さなタスクを進める時間にした。
──なぜこれをやってみたの?
オンライン会議前など中途半端な5~15分をうまく活用したかったが、「今から集中して作業すると会議を忘れるリスクがある」ことをネックに感じていた
──取り入れる際に苦労したことは?
思い立ったらタイマーをセットするだけなので、とくに苦労はなし。
──やってみてどうよかった?
タイマーをセットするので集中して作業しても問題なく、タスクもスムーズに進行・消化できるようになりました。
時間がかかる、心理的ハードルがあるなどの理由から後回しになりがちなタスクを「作業時間は5分だけだから」と割り切った気持ちで取り組めるのも良い。(編集部Y)
仕事に家事を取り入れた「ポモドーロ・テクニック」
ポモドーロ・テクニックの一般的な方法(25分働いて5分の休憩を取る)を、1時間働いて15分休憩にしたアレンジ版。さらに15分は休憩ではなく家事(子供部屋の片付け、夕飯の下ごしらえ、布団ほし)をメインにしていました。
──なぜこれをやってみたの?
- 仕事と家事の両方を効率化にしたい
- 休憩するのが苦手
- ポモドーロほど細かく時間を区切って管理できない
──取り入れる際に苦労したことは?
苦労というほどでもないが、1日のはじまりに日中に終わらせたい家事をピックアップしたうえで、仕事のスケジュールをたてる必要がある。
──やってみてどうよかった?
「休憩」に罪悪感を感じてしまう私には、15分を家事に充てることが合っていました。
家事とはいえ、仕事からひとたび離れて体を動かしたり別のことに頭を使うことで気分転換になり、また仕事が終わる頃には部屋の掃除や夕飯の準備も終わっていて一石二鳥、家事の達成感を味わうことにも繋がりました。
続けるポイントとしては、「1時間働いて15分休憩」のルールにもこだわりすぎないこと。細かい時間や頻度は、その日の予定やコンディションによっても調整。在宅が多く、座っていることが多い、仕事だけでなく家事にも追われがちな人におすすめです。(編集部T)
編集部員2名が参考にしていたのは「ポモドーロ・テクニック」。道具も必要なくて簡単に実践でき、自分流にアレンジしやすいというのも魅力かもしれません。
時間管理がうまくいけば、パフォーマンスも上がり、ワークライフバランスの充実もかなえることができていい事づくめ。
あなたも、無理なく継続できそうな自分に合った方法を見つけてくださいね。