私は相貌失認症(人の顔が覚えられない病気)なのかもしれません。

あるいは、ただ頭が悪いだけなのかもしれません。

とにかく、顔見知りとばったり出会って、名前が思い出せない、ということがよくあるんです。

それでも妻が同伴していれば、なんとかしてくれます。妻は事態を察すると、すぐに自分から自己紹介をします。すると、先方も自分の名前を言ってくれます。

私から話しかけないので少し失礼な感じになりますが、少なくとも私の秘密は守られます。こうした助けを必要としているのは私だけではありません

覚えてないな…と思ったら助け舟を出そう

じつに14000人以上の人々が、TVライターの Dewayne Perkinsさんがつぶやいた、次の告白をリツイートしています。

もしあなたが私と一緒にいるときに、誰かと出会って会話が始まったのに、私があなたを紹介しなかったとしたら、それは、私がその人の名前を思い出せないでいるということです。

そんなときは、どうか協力者となって、あなたから先方に自己紹介をしてもらえると助かります。そうすれば、先方も自分の名前を名乗りますから、私は忘れていなかったふりをすることができます。

もっとも、私の場合は、ここで終わりではありません。私はときどき、名前以上のことを思い出せなくなるときがあります。

ですので、自己紹介で終わりにするのではなく、私とどこで知り合ったかを質問するなど、記憶を取り戻す手助けをしてください

たいていは、そうこうしているうちに、誰だったか思い出すことができます。そうすれば、目の前にいる人が元同僚なのか、大学時代の知り合いなのか、はたまたTwitterの友だちなのかをぐるぐると考えながら、あいまいな会話を続ける必要はなくなります。

会話の中にヒントを入れよう

そして、もしあなたがハイと手を上げて近づいてきた当人なら、それとなくヒントを与えてください。私を記憶力テストの焦りの中に放置しないでください。

5年前に私と一緒に「カタンの開拓者たち」(ボードゲーム)をプレイしたことを100%覚えていても、「たしか、ティムのパーティーで会いましたよね」ぐらいの控えめで、わかりやすいヒントをもらえたら助かります。

少しヒントをもらえれば、きっとあなたのことを思い出します。

もし思いだせていない様子だったら、引き続きヒントを小出しにしながら、思い出せるまで私の小芝居につきあってください。

そうでなければ、あなたはただ、「わけのわからないことを言ってきて私を困らせた人々」というラベルを貼られて、頭の中にある大きなバケツに放り込まれるだけとなるでしょう。

それでは、あなたも嫌な気分になるし、私も嫌な気分になります。お互い、二度と会いたくないと思いながら別れることになるでしょう。

私も努力はしています。ただ、助けが必要なだけです。

そして、どうか信じてください、私も逆の立場だったら同じことをします。

名前を名乗りながら自己紹介をしますし、前回会ったときのことにそれとなく触れながら、あなたが思い出せるように助け舟を出し続けます。

ときどき、会話がぎこちなくなるかもしれませんが、あなたに苦しい芝居をいつまでも続けさせたりはしません。

そして、私に何度も会ったことがあるという人は、私から5回目の「はじめまして」を聞いても、どうか深刻に受け取らないでください。

あなたは決して記憶に残らない人などではありません。おかしいのは私のほうなのですから。

あわせて読みたい

的確に人を傷つけることができるシンプルな言葉

的確に人を傷つけることができるシンプルな言葉

人脈作りが苦手な人にこそ知って欲しい、賢い自分の強みの打ち出し方

人脈作りが苦手な人にこそ知って欲しい、賢い自分の強みの打ち出し方


Screenshot: Columbia Pictures Corporation

Nick Douglas - Lifehacker US[原文