「若返りオリンピック」でミリオネアを破った64歳の女性…そのシンプルで安上がりなルーチンとは

6633e8d80dfb1341e90209ab

孫がいる64歳のエイミー・ハーディソンさんは目下、「リジュバネーション(若返り)オリンピック」で上位を維持している。生物学的な老化を遅らせて、健康を改善した成果だ。

Courtesy of Amy Hardison

  • 64歳の女性が、シ��プルなアンチエイジング・ルーチンにより、「リジュバネーション(若返り)オリンピック」で上位につけている。
  • この女性は手づくりパンを食べる、自分の楽しめる運動をする、毎日デザートを食べる、などを日々の習慣にしている。
  • 健康長寿ルーチンに年間200万ドルを費やしてい���起業家のブライアン・ジョンソンよりも上位になったこともある。

11歳の孫がいる64歳の女性が、健康長寿(ロンジェビティ)界隈で大きな注目を集めている。簡単で安上がりなアンチエイジング・ルーチンで、健康長寿のために多額を費やしているビリオネアを破る成績を達成したからだ。

エイミー・ハーディソン(Amy Hardison)さんは、「リジュバネーション(若返り)オリンピック」で上位に君臨している。オンライン上のスコアボードのようなこのオリンピックでは、生物学的な老化の指標に関して、進行を遅らせたり改善したりしたことを示す健康関連のデータをユーザーが投稿できる(老化に関する指標を検査できるキットがベースになっている)。

ハーディソンさんは6月はじめ、テック企業創業者のブライアン・ジョンソン(Bryan Johnson、45)氏のひとつ上となる5位にランクインした。ジョンソン氏は、徹底した健康長寿ルーチンに多額のコストを費やしていることで知られている。毎日100種類を超えるサプリメントを摂取したり、ティーンエイジャーの息子から輸血を受けたりしているのだ。

血液サンプルやその他の検査にもとづくハーディソンさんの成績を見ると、細胞老化(いつまでもとどまってダメージをもたらす「ゾンビ細胞」)、テロメアの短縮、ミトコンドリアの機能不全といった、老化に関する主要な指標が改善していることがわかる。

誰よりも驚いたのは、ほかならぬハーディソンさん本人だ。彼女はBusiness Insiderに対し、自分は競争しているわけではないし、100歳過ぎまで生きたいとも思っていない、と話した。

「実を言えば、よくわかっていなかったんです」とハーディソンは言う。

「娘に言われたんです。『ママ、これって、すごいことだよ。このひとつ下の人、この結果を出すために1年に200万ドル(約3億2000万円)も使っているんだから』って」

それに対して、ハーディソンさんがサプリメントに費やす額は月300ドル(約4万8000円)ほどだという。そのほかに実施しているアンチエイジングのルーチンは、ほとんど、もしくはまったく費用がかからない。ハーディソンさんの習慣が、若さと健康の維持に役立っていることについては、科学的にきちんと説明できる。

「私が大切にしているのは、自分が大好きになれる物事を探すこと。自分にとって役に立つ、人生を通じて長期的に継続できる何かを見つけることです。そして、極端に走らずバランスをとることです」とハーディソンさんは話す。

食べごたえのあるサラダ、チョコレート、手づくりパンの食事

健康な暮らしの基礎は、信頼できるルーチン、たっぷりの手づくりパン、そして毎日の少しのおやつだとハーディソンさんは言う。

ハーディソンさんは10代のころから健康を意識した食事をし、さまざまな流行のダイエットが現れては消えていくのを見てきた。彼女が頼りにしているのは、栄養を意識しながらも直観的に食事をとることを原則とする、極端に走らないアプローチだ。

「体の言うことに耳を傾けます。大好きなものだけを食べて、食べものをじっくり味わうんです」とハーディソンさんは言う。

最近では、ハーディソンさんは午前6時ごろに起床している。健康長寿界隈の大きなトレンドのひとつ、インターミッテント・ファスティング(断続的断食)では、1日の特定の時間になるまで食事を控えなければいけないが、ハーディソンさんはそうしたことはせず、厚切りのトーストと1杯のチョコレートミルクで1日をスタートさせる。

加工食品が好きではないので、トーストにするパンはきまって、手づくりの全粒粉パンだ。手づくりのチョコチップクッキーのようなスイーツも、適度であれば、若さを保つ健康ルーチンの一部になる。

「うちではあまり外食をしませんが、それは単に、自分でつくる料理の方が、おいしくて健康だと思うからです。私が料理をするのは、どうせ食べるのなら、おいしいものを食べたいからです」とハーディソンさんは話す。

また、たいていの日は昼食か夕食に食べごたえのあるサラダを食べる。野菜とベリー類、タンパク質としてチキン、いくらかのナッツとチーズが入ったサラダだ。1日の後半には、さらにパンをもう一切れ楽しむ。

デザートには、チョコレートひとかけらか、手づくりクッキー1枚を食べる、「毎日、ちょっとした甘いおやつを食べます。そうしたものを食べずに日を過ごした日があったかどうか、思い出せないくらい」とハーディソンさんは言う。

サプリメントはマグネシウムとショウガ

ハーディソンさんが最初にリジュバネーション・オリンピックに参加したのは、健康長寿サプリのブランドNOVOSの臨床試験に参加したあとのことだ(今回のインタビューは、同社が手配してくれた)。

それまでは、ビタミンさえも摂取したことがなかったという。

現在の摂取内容は、3種類のNOVOS製品(Core、Boost、Vital)で、費用は1カ月あたり160ドルほどだ。

この製品には、以下のような成分が含まれる。

  • マグネシウム。骨の健康を促進し、血圧と血糖値を調整することが研究により示唆されている。
  • L-テアニン。頭の回転の速さ、ストレス緩和、脳の健康に関連している。
  • ショウガ。抗酸化物質を豊富に含み、健康な消化をサポートする。
  • フィセチン。抗炎症作用のある化合物で、イチゴ、タマネギ、リンゴに自然に含まれる。

無理のないカーディオトレーニングと高強度トレーニングの組みあわせ

ハーディソンさんの典型的なワークアウトは、オーディオブックを聴きながら中程度のペースでエリプティカルマシンに乗る1時間のカーディオ(有酸素)トレーニングと、そのあとに続く、もう少し強度がある短時間のトレーニングからなる。

天気が許せば、マシンのかわりにプールでカーディオトレーニングをする。また、可動域を広げるために、1日に20~30分のストレッチもする。

そのときどきの自分のスケジュールに応じてエクササイズの習慣を調節してきたが(たとえば、子育てが忙しかった時期は30分を目標とするなど)、常に運動の時間をつくるようにしている。

「1日のなかにすっかり組み込まれていて、私にとってはすごく楽しい��とです。それをするのが楽しみになるくらい好きなことを見つけるのが大事なんだと思います」

Popular

あわせて読みたい