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中間活動報告会 人材育成WG・ビジネスサブWG

中間活動報告会 人材育成WG・ビジネスサブWG

OpenID Foundation Japan

June 19, 2024
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  1. Copyright © OpenID Foundation Japan 2 はじめに – 本日の発表の位置づけ 本日はこれまでのビジネスサブWGの活動内容の報告と、その過程で躓いているポイントや課題を共有します。

    ご参加いただいた皆さまから様々な意���をいただき、今後の活動を改善していきたいと思います! 2024年上半期のビジネスサブWGの主な活動 扱うテーマの選定 調査・資料化 レビュー・ディスカッション テーマは妥当︖ 調査した内容は正しい︖ OIDFとして適切? 誰が正解を知っている? テーマは妥当? 世間のニーズに合ってる?
  2. Copyright © OpenID Foundation Japan 4 登壇者紹介 島﨑 岳歩(PwCコンサルティング合同会社) 浅利

    勇佑(PwCコンサルティング合同会社) 佐藤 拓美(株式会社NTTドコモ) 紀平 悠人(株式会社NTTデータグループ) PwCコンサルティング合同会社 シニア マネージャー トラストコンサルティング/ サイバーセキュリティ&プライバシー部門所属 デジタルアイデンティティ領域の担当として、 日々奮闘しています。 セキュリティを扱う部署にてIDaaSの導入に 向けた要件整理や設計、構築に従事。 DIに携わるようになって3年目で、まだまだ 勉強中。2023年12月からOIDF-Jの活動 に参画。 独立系Sierにて、Active Directory を中 心としたインフラの開発・運用に従事。 その後転職し、セキュリティ系のコンサルタン トとしてセキュリティ体制の検討やシステム開 発時のセキュリティ要件整理などに従事。 写真 法人向けKYCソリューションの企画・販売、 決済サービスのKYC機能の企画を担当。 2023年よりOIDF-Jに参画。デジタルアイデ ンティティ初心者。 趣味はモルック。2022年モルック世界大会 日本代表メンバー。
  3. Copyright © OpenID Foundation Japan 5 ビジネスサブワーキンググループの位置づけ ビジネスサブWGは、人材育成WGにおいて主にビジネス領域(技術詳細以外の領域)の テーマを扱う位置づけとなっています。 •

    ビジネス関連(技術詳細以外の)の テーマを取り扱う • 14名のメンバーが活動中(6/19時点) 翻訳 サブWG ビジネス サブWG 技術 サブWG 技術領域 ビジネス領域 人材育成WGの構成
  4. Copyright © OpenID Foundation Japan 6 ビジネスサブWGの活動目的と実施内容 本WGの目的 (Why) やること

    (What) • デジタルアイデンティティ関連の動向・情報を体系的に調査・整理することで 参加メンバーが知見を獲得する(※) • 整理した情報をOIDF-J内外に発信し、デジタルアイデンティティに関する 理解を促進し、適切な選択や関連技術の普及に貢献する • 組織や参加メンバーのプレゼンスを高める (※)技術関連は技術サブワーキンググループで対応予定。 扱うテーマの重複・関連は、両WG間で順次最適化の調整を実施。 • 本活動の成果としてホワイトペーパーをWebで対外公開(予定) • イベントを通じてOIDF-J内外に活動報告(本日第1回)(予定) 過去WG資料より抜粋 本WGではデジタルアイデンティティに関する動向・情報などを初学者でも取りつきやすい形で整 理・発信することで、自他ともに理解の促進を図り、世の中のID関連ビジネスの促進に貢献す ることを狙いとしています。
  5. Copyright © OpenID Foundation Japan 7 年間スケジュール(2024年) 2023年12月に人材育成WGが発足後、2024年はテーマを決めて調査・勉強会を実施して きました。 7

    1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 マイルストーン 1 テーマ選定 2 調査・勉強会 3 OIDF-J内・外発信 4 次年度活動計画 ▼対外発信・ イベント(予定) 年間の検討テーマ案決め 調査・整理 上期検討テーマ・担当決め 輪読・修正 下期検討テーマ・担当決め イベント準備 ホワイト ペーパー ドラフト 最終化 有識者 レビュー 次年度の活動計画 隔週定例 イベント準備 調査・整理 輪読・修正 ▼中間活動報告会
  6. Copyright © OpenID Foundation Japan 8 これまでの本WGの取り組み WGの立ち上げ 方針・テーマ決め 調査・資料化

    WG内部の レビュー・ディスカッション • 各WGのメンバー募集、各WGの目的設定などを行い WGの立ち上げを実施 • 目的とやりたいことは定まったが、 「で、具体的に何をしようか︖」状態からスタート • メンバーの意見も踏まえつつ、まずは基礎的なテーマ・内容から 整理をしていくことに • 参加者全員に担当を割り振り、メンバーの善意の活動ベース で取り組み • まとめ方などに苦慮しつつ、信頼された機関の発行物などを参 照しながら資料を作成 • メンバーが作成した資料をもとに、サブWG内へ共有・ディスカッ ションを実施 • 資料化した内容の妥当性や、品質担保の方法について課題 を感じる ← イマココ
  7. Copyright © OpenID Foundation Japan 9 ビジネスサブWGにおいて取り扱っているテーマ No. テーマ 概要

    1 デジタルアイデンティティとは • アイデンティティの用語の定義やエンティティ・アイデンティティモデルの説明 • ビジネスにおけるアイデンティティ活用の重要性、活用におけるポイント 2 アイデンティティ管理に必要な概念の整理 • 身元確認、当人認証・認可、フェデレーション���プライバシーなど、アイデンティティ を管理するうえでの要素の全体像・個別の概念について簡潔に解説 3 アイデンティティ管理の類型の整理 • アイデンティティを管理するための類型について整理 管理主体による整理(集中管理型、フェデレーション型、分散型) 管理対象による整理(EIAM/CIAM) 調査・資料化中のテーマ 今後調査・資料化を検討しているテーマ(仮) No. テーマ 概要 4 アイデンティティ管理サービス・ソリューションの体系化 アイデンティティを管理するためのサービス・ソリューションについて、どのようなサービスカ テゴリが存在し、目的に応じてどのように使い分ければよいかを整理する 5 アイデンティティに関する技術の歴史 アイデンティティに関する技術がどう発展してきたかをビジネス寄りの観点から調査し、 流れを整理する 6 アイデンティティに関するビジネスの歴史 アイデンティティの活用やそれに伴うサービス・ソリューションがどのように変化してきたか を調査し、流れを整理する 7 アイデンティティに関するサービスの変化および市場動向の調査 アイデンティティに関わるサービスについて、内容や市場の変化を調査し、整理する
  8. Copyright © OpenID Foundation Japan 10 作成中のアウトプット・目次 1. デジタルアイデンティティとは 1.

    デジタルアイデンティティとは何か 2. なぜデジタルアイデンティティが重要か 3. ビジネスにおけるデジタルアイデンティティの活用事例 4. デジタルアイデンティティをビジネスで扱う上で必要な観点 2. デジタルアイデンティティ管理に必要な概念 1. デジタルアイデンティティ管理の全体像 2. 身元確認 3. 当人認証・認可 4. フェデレーション 5. プライバ��ー対策 3. デジタルアイデンティティ管理の類型 1. デジタルアイデンティティ管理の分類パターン 2. デジタルアイデンティティの管理対象による分類 3. デジタルアイデンティティの管理主体による分類 4. Appendix 1. 主な用語の定義 各テーマの内容は以下の目次の通り整理します。別紙にて簡単に共有いたします。
  9. Copyright © OpenID Foundation Japan 11 ビジネスサブWG活動の難しさ 半年間の活動を経て、いくつか難しいと感じる点が出てきています。対応すべき課題を整理し、 7月以降のサブWG活動を改善したいと考えています。 •

    ビジネス領域は、技術の標準仕様のような明確な正解がなく、整理した情報 が抽象的で当たり障りのない情報になる傾向がある • サブWG参加者内で決めたテーマに沿って調査・資料化しているが、世間一般 のニーズに沿った内容・レベル感となっていないという懸念がある ビジネスサブWG の観点 • アイデンティティに関して様々な視点や主張を持つ人がいると思われるため、 誰から見ても正しい情報として整理しきれない懸念がある • 関連分野の情報も含めて広く深い知識が必要となるため、調査・資料化、レ ビューの負荷が高く、当初の想定よりまとめに時間がかかる傾向にある 全体的な観点 • アイデンティティに関する経験が浅いメンバーも多く、アウトプットの作成やレビュー に必要なナレッジやパワーが不足していると考えており、アウトプットの品質向上 に苦戦している 人材の観点
  10. Copyright © OpenID Foundation Japan 12 今後の取り組みに向けたポイント ①世間のニーズを捉えた的確なテーマの設定 • 現在取り扱っているテーマが、世間のニーズに沿っていないという懸念があるため、

    ニーズや期待について把握し、下期の活動に向けて検討テーマを見直したい ②各テーマについてまとめる��き情報の明確化 • 調査・資料化した内容をサブWG内でレビューしているが、内部ではまとめにくい点がある • 情報のまとめ方について皆様からご意見をいただきたい ※今回は特にサブWG内でポイントとして挙がった点を抜粋 1. フェデレーションに関してまとめるべき情報は何か? 2. EIAM/CIAMを取り上げる場合にまとめるべき情報は何か? ③資料化した内容の妥当性の検証(ディスカッションなし) • アイデンティティおよびビジネスに関する情報は明確な答えがないと思われるため、様々な視点を持つ方々の目 を通しながら情報を発信していきたい 7月以降の改善に向け、取り組むべき課題を大きく3つに絞り込みました。各ポイントで論点を設 定したので、忌憚なき意見をいただけると大変助かります。
  11. Copyright © OpenID Foundation Japan 13 現在のテーマの中で見直すべき、 または追加すべきテーマはあるか︖ ポイント① 世間のニーズを捉えた的確なテーマの設定

    • 現テーマの方向性の案や、追加で検討すべきテーマ案についてご意見いただきたい • 皆さんが過去に苦労した話などの経験から、期待やニーズに沿ったテーマに対し取り 組んでいきたい ▪今後の方針案 • 現在のテーマの継続(ベースラインとしての理解促進) • 新規テーマの設定(ニーズに合わせたテーマを今回の報告会や内部で再設定) • アウトプット作成以外の取り組み(仮) 話題のニュースやトピックスについての勉強会 各種イベントへの参加、内容についての共有会 など
  12. Copyright © OpenID Foundation Japan 14 (再掲)ビジネスサブWGにおいて取り扱っているテーマ No. テーマ 概要

    1 デジタルアイデンティティとは • アイデンティティの用語の定義やエンティティ・アイデンティティモデルの説明 • ビジネスにおけるアイデンティティ活用の重要性、活用におけるポイント 2 アイデンティティ管理に必要な概念の整理 • 身元確認、当人認証・認可、フェデレーション、プライバシーなど、アイデンティティ を管理するうえでの要素の全体像・個別の概念について簡潔に解説 3 アイデンティティ管理の類型の整理 • アイデンティティを管理するための類型について整理 管理主体による整理(集中管理型、フェデレーション型、分散型) 管理対象による整理(EIAM/CIAM) 調査・資料化中のテーマ 今後調査・資料化を検討しているテーマ(仮) No. テーマ 概要 4 アイデンティティ管理サービス・ソリューションの体系化 アイデンティティを管理するためのサービス・ソリューションについて、どのようなサービスカ テゴリが存在し、目的に応じてどのように使い分ければよいかを整理する 5 アイデンティティに関する技術の歴史 アイデンティティに関する技術がどう発展してきたかをビジネス寄りの観点から調査し、 流れを整理する 6 アイデンティティに関するビジネスの歴史 アイデンティティの活用やそれに伴うサービス・ソリューションがどのように変化してきたか を調査し、流れを整理する 7 アイデンティティに関するサービスの変化および市場動向の調査 アイデンティティに関わるサービスについて、内容や市場の変化を調査し、整理する
  13. Copyright © OpenID Foundation Japan 15 (再掲)作成中のアウトプット・目次 1. デジタルアイデンティティとは 1.

    デジタルアイデンティティとは何か 2. なぜデジタルアイデンティティが重要か 3. ビジネスにおけるデジタルアイデンティティの活用事例 4. デジタルアイデンティティをビジネスで扱う上で必要な観点 2. デジタルアイデンティティ管理に必要な概念 1. デジタルアイデンティティ管理の全体像 2. 身元確認 3. 当人認証・認可 4. フェデレーション 5. プライバシー対策 3. デジタルアイデンティティ管理の類型 1. デジタルアイデンティティ管理の分類パターン 2. デジタルアイデンティティの管理対象による分類 3. デジタルアイデンティティの管理主体による分類 4. Appendix 1. 主な用語の定義 各テーマの内容は以下の目次の通り整理します。別紙にて簡単に共有いたします。
  14. Copyright © OpenID Foundation Japan 16 フェデレーションについて、ビジネス観点で 体系的にまとめてあると嬉しい情報はあるか︖ ポイント② テーマごとにまとめるべき範囲や内容を明確化

    • 案➀ SAML/OIDCの比較を中心にまとめる フェデレーション代表的なプロトコルであるSAMLとOIDCを取り上げ、 利便性やセキュリティなどユーザ目線での特徴を説明する。 • 案➁ SSOに関する内容を中心にまとめる ユーザ目線だと、SSO(フェデレーションによるメリット)のようなキーワードの方が 語りやすいと思われるため、SSOに関する内容を充実させる。 • フェデレーションに関して、技術の話を避けて、ビジネス観点のみでまとめることが難し い。 • 組み込むべきポイントや中身について、参加されている方々とディスカッションしたい。
  15. Copyright © OpenID Foundation Japan 17 • フェデレーションとは • フェデレーションによるメリット

    • フェデレーションの登場人物 • フェデレーションの保証レベル 現状のスライド構成 • フェデレーションの実現方法の例 • SAMLとOIDCの違い • OIDCの特徴、SAMLの特徴 • フェデレーションに関する歴史 検討したが 削除したスライド ・実現できること ・ユースケース ・利便性 ・セキュリティ など フェデレーションについて、ビジネス観点で体系的にまとめてあると嬉しい 情報はあるか︖
  16. Copyright © OpenID Foundation Japan 18 フェデレーションとは  フェデレーションとは、他のサービスでの当人認証結果やユーザの属性情報を別のサービス に提供すること。フェデレーション先のサービスは、受け取った情報をもとにアクセス許可の判定

    をする  フェデレーションが可能になると、 • 認証回数が減るので、ユーザの���便性向上、ユーザ体験の改善が期待できる • サービスごとの認証情報管理が不要になるので、 セキュリティ面でのリスク低減、サービス運営時の運用負担が軽減する など、デジタルアイデンティティ活用によるメリットを享受できるようになるだけでなく、 • サービスを追加する際に、既存の認証基盤の認証情報を流用できるので、 コストを抑えられる、サービス登録時の利便性が高まる などのメリットもある 一方で、 • 連携された認証情報の追跡しづらいため、プロトコルの標準化と、中身を理解した上での 実装が必要 である 作成スライド
  17. Copyright © OpenID Foundation Japan 19 フェデレーションによるメリット  利用者からすると、サービスAとサービスBでフェデレーションが可能であれば、 サービスAでID/PWを入力するなどして当人認証が完了すると、再度ID/PW等の入力を

    しなくてもサービスBにログイン可能となるシングルサインオン(SSO︓Single Sign-On) の仕組みを利用できるようになる サービスA サービスB サービスZ ・・・ サービスA サービスB サービスZ ・・・ 認証基盤 aaaa1 pass4a bbbb1 pass4b zzzz1 pass4z userid passw0rd ◀フェデレーションされていない状態 フェデレーションされている状態▶ 作成スライド
  18. Copyright © OpenID Foundation Japan 20 フェデレーションの登場人物 フェデレーションは主に、 ユーザ・認証を行うサーバ・ユーザにサービス提供を行うサーバの3者で構成される 認証を行うサーバ

    (認証基盤) サービス提供を行うサーバ (認証基盤に認証を委託する側) ユーザ (サービスを使う主体) Identity Provider(IdP) と呼ばれる 当人認証の結果や ユーザの属性情報などを、 各サービスサーバが検証できるように 署名して渡す Relying Party(RP) と呼ばれる 当人認証の結果や ユーザの属性情報を受け取って、 アクセスし��きたユーザを認可する Webブラウザやスマホアプリなど 認証情報のやり取りをする主体は クライアントと呼ばれる 当人認証に必要な情報を 認証基盤に渡す アイデンティティ管理とその動向 - Yahoo! JAPAN Tech Blog 作成スライド
  19. Copyright © OpenID Foundation Japan 21 フェデレーションの保証レベル フェデレーションの際に連携される情報の保護レベルによって、フェデレーションの強度が異なる NIST SP800-63A-3ではFAL(Federation

    Assurance Level)が定義されている 具体的には、IdP→クライアント→RPに渡す、認証結果の検証に必要な情報(アサーション)の保護レベルが定 義されている 認証連携保証レベル レベルの定義 目的 レベル1 (FAL1) 持っていれば使用できるアサーションであること、 または、アサーションがIdPで署名されていること アサーションの改ざん対策をするこ と レベル2 (FAL2) FAL1に加えて、対象のRPのみが復号可能なように IdPでアサーションが暗号化されていること アサーションの漏洩・盗聴対策を すること レベル3 (FAL3) FAL2に加えて、HoK*アサーションを使用すること *HoK(Holder of Key):鍵を使って持ち主と紐づけて、 第三者による使用を検知する方法 アサーションの不正使用対策をす ること 作成スライド
  20. Copyright © OpenID Foundation Japan 22 EIAM、CIAMを取り上げる場合 初学者に伝えるべきエッセンス���は何があるか ポイント② テーマごとにまとめるべき範囲や内容を明確化

    • 情報の正確性を担保するため、情報ソースの有無を重要視しているが、それがない場合、 定説とされている範囲での整理となってしまい、内容が浅くなる傾向にある 例)EIAM、CIAMには明確な標準等がなく、定説と言い切れると判断した範囲で記載 • 知っておくべき内容が伝わらない可能性もあるため、どういう情報が含まれていれば役に立つか、 ご意見をいただきたい • ニーズがあれば、定説や通説のような情報であっても取り入れて整理することを検討したい →主観的な情報であることを明示したうえで、事実に基づく情報と併せて扱いたい • 今後のWG活動においてアウトプットを作っていく上でどの程度まで情報の信頼性の担保が必 要かも確認したい。
  21. Copyright © OpenID Foundation Japan 23 アイデンティティの管理対象による分類*1 管理対象が従業員か顧客かによって一般的にEIAM/CIAMに分類されます。また、顧客向け (Customer/Consumer)では、サービスの性質によって分類でき、特徴が異なります。 CIAM

    (Customer IAM /Consumer IAM) BtoB Business to Business BtoC Business to Customer/Consumer GtoC Government to Citizen*2 EIAM (Enterprise IAM/ Workforce IAM) *1︓いずれも集中管理型の場合を想定 *2︓Customer/Consumerと解釈されることもある 概要 卸し先企業の 従業員等 消費者 市民 企業 行政機関 企業 管理者と同じ組織の 従業員/協力社員等 企業 /学術機関等 イメージ 社内の従業員や学術機関の生徒・職員、社外 の協力社員などの内部ユーザを対象に、企業や 学術機関等が提供するアイデンティティとアクセス 管理 サプライチェーンに含まれる取引先 企業や代理店のユーザを対象に、 企業が提供するアイデンティティと アクセス管理 銀行や通信事業者等の企業が 提供する消費者向けサービスの一 般ユーザを対象に、企業が提供す るアイデンティティとアクセス管理 行政機関が一般市民向けに提 供するアイデンティティとアクセス管 理 特徴 • 一般的に、HRの人事DBや契約情報管理 DB等をIDの源泉とし、社内のワークフローを 通じて管理される • 従業員の入退に応じたライフサイクル管理や 特権管理等が必要となる • 一般的に、ユーザが属する企 業のメールアドレスの送達確認 等により、法人顧客管理者の 承認を経て登録、管理される • 顧客であるため同意管理が必 要となる • サービスによって集める属性情 報やその管理方法は様々 • 同意管理だけでなく、データ主 体が求める利用停止や消去 等の要求への迅速な対応が必 要となる • サービスによって集める属性情 報やその管理方法は様々 • 普及に際し、国民監視を強め ることへの懸念や、配布漏れに よる権利の侵害、唯一性の担 保など課題が多い CIAM/EIAM
  22. Copyright © OpenID Foundation Japan 24 興味がある方のご参加をお待ちしています︕ ポイント③ 資料化した内容の妥当性の検証(ディスカッションなし) 様々な視点を持つ方々との交流を通じ、アイデンティティに関するビジネス��ついて議論していきたい

    と考えています。 • アイデンティティのビジネスに関する経験をお持ちの方 • これから一緒にアイデンティティについて勉強していきたい方 興味を持っていただけた方は、是非参加についてご検討ください︕ https://www.openid.or.jp/about/index.html#op-about-joining