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6歳の息子がスマホゲームに70万円課金した話

タイトルの通りですが、今となっては笑い話なので6歳の長男がスマホゲームに70万円課金した話をまとめたいと思います。(経験談だけまとめても参考にならないので一応対応策もまとめておきます。)
※結論から言うと、今回の課金はAppleのご厚意で返金されました。

ことの発端-12/12(木)

旦那から深刻そうな声で「大変なことが起こった・・・」と電話が…。
一瞬、何だ(゜-゜)?!何か私やらかしたか?!
と思いましたが、話を聞くと「カード会社からメールで不正利用の可能性がある旨連絡があった。どうやらで携帯ゲームで30万円課金されている。長男が課金したかもしれない。」とのこと。

経緯としては、カード会社から不正利用の可能性があるメールがきたのでWeb明細で確認したところ、見に覚えのないApple.comからの課金が多数。カード会社に電話確認したところ、「不正利用の可能性があるが、対応を進めるためにApple側に確認してほしいとのこと。」とのこと。普段はコンビニや食事ぐらいでしか使わないクレジットカードだったので、Appleに連絡したところ、App Storeでの購入履歴を確認するよう案内され、見てみると、「にゃんこ大戦争(息子が最近ハマって遊んでいるゲーム)」の文字が・・・!!!

途中までは不正利用だと思っていた旦那も、にゃんこ大戦争の購入履歴から息子が犯人ではないか?と思い始めたようでした。
▼購入履歴の画面。
「これが何十個とずっと連なってる・・」と言っていた(゜-゜)

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参考:iPhoneで購入履歴を確認する方法

念の為、私の携帯の購入履歴や他のカードの利用状況を調べ、そこは問題ないことを確認しました。

息子が犯人かと薄々感じつつも、Appleの方からは「不正利用の可能性もあるので、まずはお子さんに使ったか確認してほしい。また、返金処理できるかどうかは子供が利用したかどうかの確認と審査によるので今はなんとも言えない」とのこと。

ひとまず安心して、あとは30万円が戻ってくるか、戻ってこないかだな・・・戻ってこなかったら、子供に携帯ゲームを自由に使わせていた自分たち親の責任もあるので高い勉強代だな…と思っていたのですが、旦那からAppleとの追加の電話で12月8日~10日にかけて何度も課金されていて、まだクレジットに出ていなかった分もあって、合計70万近くあるらしい(※1)ことが判明・・・。また、事情を組んで調整してくれるが、審査があるので結論は翌週水曜日にしか分からないとのこと。

え・・・・(・_・)

さすがに、ちょっと勉強代にしては70万円は高すぎる。。と思いましたが、すでに過ぎたことは戻せないので、全部返金されないまでも、ある程度返金されることを祈りつつ、結論を待つのみ。。

※1【旦那コメント】
Appleの電話窓口に連絡したのは初めてで、正直なところ、テンプレ対応かお断り対応かなと思っていたところ、全然そんなことはなくむしろ真逆ですごい丁寧だった。あと、金額についても、カード会社に確認した時点ではその時に計上されていた30万くらいの金額しかわかっていなくてそう思い込んでいたところ、Appleの窓口の方が、他にもまだ課金の可能性あるので改めて確認頂いたほうが良いと案内してくださって、カードの明細ではなくApp Storeの購入履歴から見たら全額がわかったという次第。

ちなみに、窓口に問い合わせた時に、課金した金額と日付を読み合わせて確認の依頼があって、1つずつ読み上げていきました。「12/8 1万円、1万円…○回続きます…」みたいな感じで気が滅入った。

ただ、窓口の方も「お力になれるように」という言葉がけとか、シニアアドバイザーの方も率直に話してくださって、「規約上は難しいかもしれないんですが、調整はしてみるので希望は捨てないでください」的な温かみと人間味のある対応でした。正直返ってくるかどうかは5分5分だなと思っていたけれど、返金の可否とは別に窓口の方々の対応自体は満足いくものでした。

また、結果を待ちつつもいろいろ調べていて、海外と日本の事例が両方出てきたけど、返ってきたというケースもあれば返ってこなかったというケースも両方あってドキドキ…。ただ、民法的には親の同意を得ない未成年の購入は条件によって取り消せるという話があり、その可能性はあるかなと思ってました。ただ、それも条件次第かなといことでドキドキ。

あと、以下のようなnote記事も見つけて、もし返ってこなかったら購入して読もうかなと思ってました。
https://note.com/note817614/n/n08349a1f453e
(もし同様のことがあって返ってこない方がいれば参考にしてもいいかもしれません)

その夜、長男へ事実確認

私が里帰り出産で帰省中で、旦那と長男とは別居だったため、ひとまず旦那から長男へ確認してもらいました。(何か心当たりがあるかどうか聞いたところ、いろいろ話しかけてもずーっと黙り込んで何も言わなくなっちゃって、30分ぐらい待ってようやく話始めたようでした。)

私も旦那の話の後、テレビ電話で長男と会話しました。長男がやったということは事実でしたが、私が直接本人に確認したかったのは以下の2点。

・課金(お金が発生する)と分かっていてやったのか?
・「70万円」ってどのぐらいか(何が買えるか)分かるか?

長男はまだ年長ですが、「円/¥」は読める&意味も分かるし、数字も強い(そろばんやポケモンGoなどのゲームの影響)ので、桁も分かる。そのため、課金の意味と金銭感覚を知りたいと思いました。

話を通して、長男は何か悪いことをしたということは感じていて課金されることは分かっていたけど70万円の金銭感はあまりピンとは分からなかったようでした。私からは(一緒に中古車屋さんで車を見たことがあったので)中古の自動車が買えるぐらいだよ、と説明しました。(実際、車を買おうと検討中なのですが、70万支払いだと諦めようかとも考えました。。)

テレビ電話なのでFace to Faceほどお互いの雰囲気は伝わらないため、私からは不必要に責めず、今回自分がやったことの影響度を自覚してもらうことだけに絞りました。実際、どの程度悪気があったのか・反省していたかまではよく分かりませんが、両親から深刻に話をされて、バツが悪そうにしていたので事の重大さは理解しているのかなと思います。

【旦那コメント】
ちなみに、数日後、お風呂に入りながら、「いちむりょうたいすう円あったら、70万円も1円くらいだよねー」と言いだして、ごまかそうとしたのかなぐさめようとしたのか、言ってました^^;
「そうかもねー、でもパパはいちむりょうたいすう円も持っとらんし、70万は70万やからなー」と真面目に回答しました。

12/13(金)そもそも、なぜ課金できたのか?調査

翌日、騒動から一夜明けて少し冷静になり、そもそもなぜ長男が課金できたのか調べてみることにしました。

旦那は基本的に課金されるアプリを買わないしApp内課金もしないので、課金時の挙動があまり分からなかったのですが、購入時にはApple IDのパスワードが必要な設定にしていた気がする。。とのこと。そこで色々調べると、どうやらiOSのバージョンが怪しいと判明。
(参考:iOS 12で『機能制限』が消えた。。 なくなった旧:機能制限と同じ制御機能を使う方法【スクリーンタイムのコンテンツとプライバシーの制限】

私はこれまでApp内課金を制限するような設定をした記憶がないのですが、設定を確認すると「コンテンツとプライバシーの制限」がオフになっていて、「iTunesおよびApp Storeでの購入」も「App内課金:許可」「パスワードを要求:必須ではない」になっていました。

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旦那によると、Appleのサポート担当の方の話では「パスワードなしで購入することも可能だが、それは15分間のみのため、15分以降はパスワードを入力しているはず」とのこと。(→これのことかな?)
けど、今回は8日~10日の3日間に渡り課金されていたので、途中でパスワードを入力しているはずだが・・?とのことでしたが、謎。

息子はひらがなは読めるけどアルファベットは読めないのでパスワードを入れたということ自体はかなり考えにくいし、本人も「入れてない」と言っててそこで嘘つくとも思えないし。ただ、窓口的にはその可能性も結構見ていたようでした。

私は、これまでに何度かポケモンGoで課金したことがあったけど、なにか入力したような?購入前に一度踏み止まる画面があった気がして、課金画面まで試してみました。すると、私のiPhone 11 Proでは、ダブルクリック+Face ID認証で購入できるようになっていました。(Face IDができない場合はパスワード入力)

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旦那のスマホはiPhone 6Sのため、ダブルクリックでの支払いになっていないようですが、課金時にパスワードを入れるようになっているのはAppleの方も仰っていたのでその仕様だと思います。

12/17(火)返金された!!

水曜日に連絡がくる予定だけど念の為、と再度購入履歴画面を確認したところ、どうやら返金されている画面が・・・!

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さらに、夕方Appleの人から電話があって、全額返金されるとのこと!!
ありがたや~~(TдT)!!

知らぬ間に息子がやったこととはいえ、OSの設定も見直しておけば良かったところではあり、課金自体は正常に処理されているわけであり、親の監督不行き届きでもあるので基本的には返ってこなくても順当ではあるのかなとは思います。それだけに本当にありがたいです。

今後は・・

今回は初犯かつ幼児の課金ということを考慮していただいたのか、Appleの窓口の方とシニアアドバイザーの方のサポート対応が素晴らしく、ご厚意により返金対応となりましたが、本当に請求されていたら一大事でした。

今回の事件により、旦那のスマホのロック番号やApple IDのパスワードを変更。Apple窓口の方の案内もあり、指紋認証も変更しました。また、スクリーンタイムの設定でそもそも課金やインストールをオフにしました。

私も課金の設定を見直し、基本課金Offにして必要なときに都度設定を変更するようにしました。
また、子供にスマートフォンを渡すときは、私が把握しているアプリのみを利用させるようにしようと思います。

【旦那コメント】
アプリも調査用に必要と思って残していたけど、返金確定後に窓口の方に確認して削除しても問題ないということだったので息子に確認して削除しました。「これ消すからね」と言ったときはちょっと残念そうな素振りはありつつも素直に「うん」と言ってました。普段ならグズったり怒ったりするところなので、多少は責任や重大さを感じていたのか��と思いました。

学んだこと&感じたこと

今回の事件は反省点だらけでしたが、この騒動を通して得るものもありました。

・子供の監督責任
親は未成年の子供の監督責任があるということを改めて感じました(法律的な意味合いだけではなく)。子供が成長するにあたって、ある程度自由にさせたい気持ちもありますが、危ない立場になったときに守れるようにしないといけないですね。今回はスマートフォンというデバイス内で起きたことですが、それ以外での生活面でも子供の監督者という立場を改めて意識するきっかけになりました。

・子供と深刻な話をするということ
今回、長男と真剣に向き合って話をできたことで、個人的には子供の成長を感じました。善悪が判断できて、自分のやった事が分かって、事の重大さが理解できて、周りの人の真剣さ・雰囲気(空気)が読めて…etc 一歩ずつ成長しているんだなと思いました。

・金銭感覚&思考の違い
今回、旦那と30万・70万円の話をするにあたっては金銭感覚や思考の違いも出てきました。基本ポジティブな私は、「万一返金されなくても、死ぬわけじゃないし」「高い授業料だったね」と腹をくくっていたのですが、旦那はあまりそうは思えないようで、ムニャムニャ呟いていましたw
(実際、最初にカード会社から電話がきた日は仕事が手につかなかった、、と相当ストレスになっていたようです。)

# 私も30万では"授業料"と考えていましたが、さすがに70万だと厳しく「どうか返金されますように」と切に願っていました(´;ω;`)

また、今回のことを記事にするにあたっても、(返金が決まってから)私は「面白いから記事にしよう」とすぐネタにするのですが、旦那は「全然おもしろくない」と消極的でした。(それでも書くやつ←)でも記事作成に協力いただき感謝です(*´ω`*)

みなさま、ぜひ端末の設定を再度確認してみてください。
→→ iPhoneの方はこちら / Androidの方はこちら

▼おまけ:クレジット会社からの請求&返金金額

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