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東京都知事選2024

東京のリーダーを選ぶ都知事選は2024年7月7日投開票。選挙戦のニュースを通じて、1400万人が暮らす巨大都市のこれからを考えます。

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立憲、蓮舫氏3位に衝撃 政権交代の機運しぼみ 代表選がカギに?

東京都知事選の蓮舫氏の大敗について語る立憲民主党の辻元清美代表代行(左)と西村智奈美代表代行(中央)=東京都千代田区のJR有楽町駅前で2024年7月8日午後4時48分、田中裕之撮影
東京都知事選の蓮舫氏の大敗について語る立憲民主党の辻元清美代表代行(左)と西村智奈美代表代行(中央)=東京都千代田区のJR有楽町駅前で2024年7月8日午後4時48分、田中裕之撮影

 7日投開票の東京都知事選で、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)が165万票余を得て次点に入った。既存の政党や政治を否定する地方都市の前市長が得た多くの票は、有権者の根深い政治不信を示しており、与野党に「石丸ショック」とも言うべき動揺が広がっている。

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 都知事選での蓮舫氏の3位敗退は立憲民主党内で驚きをもって受け止められ、自民党の裏金事件を追い風に高まった「政権交代」の機運は急速にしぼみつつある。

手応えあった陣営、風向き変わった中盤

 「既存政党、従来の政治や選挙のやり方への忌避感が、一つの勝敗の要因になったんじゃないか」。立憲の辻元清美代表代行は8日、記者団にそう語った。

 4月の衆院3補欠選挙や5月の静岡県知事選で連勝し勢いに乗る立憲は、共産党と共に「勝てる候補」として蓮舫氏を擁立。街頭演説では大勢の支持者を前に立憲や共産の議員が、小池氏を支援する自民の「政治とカネ」問題を追及し、陣営も手応えを感じていた。

 風向きが変わったのは選挙戦中盤だ。小池氏が蓮舫氏との討論会対決などを避け続け、立憲幹部が「小池氏がリングに上がらないから戦いづらい」と嘆いているうちに、ネット交流サービス(SNS)を駆使する石丸氏が急速に台頭。7月2日の立憲執行役員会では「蓮舫氏は無党派層をあまり取り込めておらず、むしろ無党派は石丸氏に取り込まれている」との危機認識が報告されたが、有効な手立てを打てないまま7日の投開票を迎えた。

 まさかの3位敗退を受け、立憲関係者は「戦い方を間違えた。コアな支持層向けに、自分たちが気持ちいいことをして勝てると勘違いした」と悔やみ、別の関係者は「政治とカネという国政の問題を、都政に持ち込もうとしたことが敗因の一つだ」と語った。石丸氏について立憲都連幹部は「…

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