「2位でもダメ」のまさかの歴史的惨敗…!蓮舫陣営の甘すぎた都知事選目算と5つの敗因
「2位」どころかまさかの3位の歴史的大惨敗
それはあまりにもあっけない結末だった。7月7日に投票が行われた東京都知事選。投票締め切りの20時を過ぎると即、現職の小池百合子知事の当選確実が報じられた。
「キツい敗戦だと思います」
「私の力不足。それに尽きると思います」
東京・竹橋の会見場に姿を現した蓮舫氏はショックを隠せない様子だった。
しかし、「負けに不思議の負けなし」である。蓮舫氏の選挙戦を取材していると、とても勝てる戦いをしているようには思えなかった。
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都知事選で最も大きな要素となるのは「知名度」だ。その点、蓮舫氏のことはほとんどの人が知っている。その蓮舫氏が出馬を表明したことで、「もしかしたら小池知事を倒すのではないか」と期待が湧き上がった。しかし、期待はその瞬間がピークだった。
最初の失敗は5月27日に出馬表明をしたにもかかわらず、具体的な政策を語らずに時間が経過してしまったことだ。「相手に良いところをパクられる」というのがその理由だったが、よく考えればこれは意味不明だ。
「自民党がベッタリとついている小池知事ではできない。だから私がやる」として「反自民・非小池都政」をテーマにしていたのだから、先に政策をどんどん発表して話題を作り、政策論争の主導権を握るべきだった。
ところが、立憲の都議会議員団が中心になって作ったという政策には「小池知事ではできないこと」が明確になっていなかった。
一番主張していた「若者支援」については、「手取りを増やす」としていたが、その具体案は「都がやる公契約については労働条件を良くした会社にしか受注させない」というものであった。
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しかし、どういう運用で実現が可能なのかというところまでは踏み込んでおらず、それで結局どのくらい手取りが増えるのか、どのくらいの人に恩恵がありそうなのかも全くイメージがわかないものだった。そもそも「手取りを増やす」というのは政府が何年も取り組みながら実現できていない課題であり、都知事が変わったくらいで実現すると思う人はほとんどいないだろう。
こうして「若者支援」については、小池知事が具体的に子育て支援策を続々と実行してきたこともあり、そこが争点とはならなかった。
都民ファーストの会の都議も首を傾げる。
「なんでああいう政策を主張しているのか、ちょっともった��ないと思います。それに主張を聞くほどに本当に都政の政策に関心があるのか疑問に思うようになった」