上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0前回をけっこう下回る凡作
2024年7月7日に日本でレビュー済み
あれ? こんな凡作…? チキンやらポップコーンやらフライドポテトやら用意してテンションアゲアゲひとりパーティー状態で視聴に臨んですが、やたらに尺が長いだけの凡作だったんで、ちょっとガッカリしました。ガッカリしたせいで「そういえばオレもうこんなアブラモン食いまくれる歳じゃねぇや」ってことを思い出してしまいました。「昔からゴーストバスターズが好きな歳」だからトーゼン。
今回はなんか邪悪な何かが封印されてて、ソイツが復活するために世間にいろいろちょっかい出すのを、ゴーストバスターズがチマチマ止めるっていう感じなんですが(いつもそうだけど)、これがマジでひとつひとつの事件がチマチマ迫力不足で見ごたえが無いし、なんと大きい事件は1時間半以上起きません。パッケージ画像の『デイアフタートゥモロー』状態のニューヨークとかマジで最後の20分くらいですし、それもかなりカンタンに終わっちゃうので、うぅん…もっと…ハデな…いろいろな展開を期待したのになぁ。
登場人物の扱いも良くなかった。主人公の女の子以外が存在感無さすぎてマジで空気だし、ゴーストについての専門的なアレコレは全部旧メンバーがやってくれるおかげで、主人公の女の子はほとんど何もしなくてよい状態に。と見せかけて、旧メンバー勢は肝心な時には役に立たない。旧メンバーは橋渡し的存在でいいし、その役目は前回で果たしたし、もうあんまり出てこなくて本当に困った時だけ活躍するお助けキャラ的存在くらいでいいのにずっと出づっぱりガッツリサポートで、これじゃあ新世代いらないじゃん!2作目は新世代に調べさせて突き止めさせて解決させるまで自力でやらせて「成長」を印象づけないとさぁ!ほんとメインの登場人物のために見せどころを作らないのは良くないです。
あと女の子の霊の使い方。ほんとに良くないアレが。結局何が未練で残ってたのかもわかんねーし。ぜんぶ家族に会いたい一心で行動してた割にはラスボスをカンタンに裏切りすぎだし。「フローズンサマー��で「燃える幽霊」が出てきて、そしたら「コイツが凍ったニューヨークを溶かす糸口、いや火口(ほくち:マッチとかの着火道具)になるんや!!!!!!!」と思わせておきながら全然そんな事ないし。何がファイヤーマスターじゃアホらしい。
前回がかなりよかっただけに期待をもって観たのですが、こんな体たらくになってガッカリです。間口を広げたいのはわかるんですが、ファミリー映画性を強くしたのも気に入らなかった。の割にはファミリーをやってたのは主人公の女の子とアントマンだけで。今後2本だか3本だか続編作るらしいですが、まあ次回は改善してほしいです。続編は観ます。「もう観ねぇよ!」ってなるほど嫌いにはなってないので。なんなら私は女版ゴーストバスターズは普通に好きな方なんで。この程度のつまらなさなら全然許す。