上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0薄い
2023年10月27日に日本でレビュー済み
画は上手くて読みやすい。
ただ、ストーリー構成とキャラクター設定は雑。
真面目で箱入り息子をイメージされたようななずく、謎に包まれたクズ男の綺史、この2人がメイン。モブ設定も雑で、わざわざモブキャラに名前を後付したりする意味もない。
読者側の概念(最も捨てるべきなのは、彼らはどう稼ぎをだしてるのか?職業などを知ろうとすること)も捨てるべきなストーリーの流れなので、薄い本のつもりで読むのが良い。
読み始めは日常的で高校生らしい雰囲気だったのが、タイトルとおり【路地裏】の世界観に入ればいっきに雰囲気が変わり、あとは終盤まで【路地裏】を突き通した感じ。
2人が恋に落ちる瞬間はない。強いて言うならお人好しすぎるなずくに惹かれた綺史と、快楽に溺れたいお年頃の青年がいたかんじ。
クズ男が、お人好しで箱入り息子のような年下の子にほだされる展開が好きな方には読むのは楽しくて仕方ないだろうけれど、個人的にはもっと深い展開を期待しただけに雑な作りに残念しか無い。