上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0狩猟時代から現代病をもとに現代人の心身の体調への提案書
2024年7月19日に日本でレビュー済み
なかなかに面白い視点で、知っている話もあるが、タメになる話も多かった。
狩猟時代が長く続き、農耕時代、産業革命、情報革命と変化があるが、心身は狩猟時代から変わっていない。
全ては狩猟時代には戻せないものの、現代の状況に合わせて心身をマッチさせようというのが、主な概略なのかな?
この本ではないが「現代人が1日で触れる情報量は平安時代の一生分」という話もある。
別書籍だが、食べ物は1970年代が一番体に良かったという話がある。
メタボという言葉は最近できた。
世界的に高カロリーの食事が増え、世界的に糖尿病が増えている。
江戸時代は1日に2〜3万歩は歩いていたという話もある。
農耕時代は暗くなったら寝るというのが当たり前だが、いまは23時以降に寝る人も多いと思う。
普通に考えても、ここ100年、さらにはインターネットが使えスマートフォンが一般化した10年ちょいは非常に変化が激しいと感じる。
では、それに現代人は対応できているのか?
自分を含めて、できていない人が多いと思う。
私自身は、運動、睡眠、スマホ、目標までのステップを小分けするなどは、すでに対策を講じ始めていた。
私がこの本から取り入れたのは、ポトスを机に置いたこと、公園や自然に触れる機会を多くしたこと、発酵食品の数を増やしたことかな。
漠然とした不安については、意識したたことはないけど確かに、そういったものはある。
あと、やる気が出ない場合は、行動の起点とやることをセットで考えるというのは、これまでもなんとなく行なっていたが、明確化できたと思う。
後は、目標と価値を混同しているところがあったので、明確化できたのもよかった。
何はともあれ読むに値する本だった。
この本の最後に「私たちは幸福になるためにデザインされていない。この本通り行ってもあなたが幸せになるとは限りません。」と書かれているが、もし幸せも考えたいなら別書籍「精神科医が見つけた3つの幸福」もセットで読むといいと思う。
この本とは似た対策が多いながら、非なる視点で書かれているし、ストレスを減らし、幸せになるためのヒントが書かれている。