上位の肯定的レビュー
5つ星のうち5.0考察好きにおすすめ
2021年1月9日に日本でレビュー済み
単なるホラーというよりは考察が好きな方におすすめの作品です。
私は小説でも漫画でも読む際は実本を好むため電子版しかないことを残念に思いましたが、読んでみれば納得でした。確かにこれは電子版ならではの作品と言えるでしょう。
この作品はホラー小説の体を取っていますが、本質は「提示された断片的な資料から作中で実際に何が起こっていたか」を考察するというところにあります。「映画の見すぎのような三流オカルト演出」というような評が散見されますが、作者のミスディレクションに見事にハマった最たる例です。
ただ一箇所、個人的には好きではないびっくり箱的な演出がありました。びっくり箱はびっくり箱であってホラーではないと思う自分には少し残念なポイントでした。
しかしその点を差し引いても他に類を見ないこの作品には満点をつけたいと思います。