上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0【初心者向け】何を学びたいかによるが…
2024年4月27日に日本でレビュー済み
私も業務でLinux(RHEL)を物理・仮想・クラウドで頻繁に構築しているので
そういう目線で読んでいたがターゲット層が良く分からない内容だった。
恐らく初心者向け?なのだろうと思う、最低限知っておきたい知識に加え
大半はコマンド類の基礎・応用を丁寧に解説している。
そのためサーバ管理とか、そういった方向の本では無い。
扱っているOS(ディストリビューション)はCentOSとUbutuとなっている。
個人的に業務でも使いたいならRedHat EnterpriseLinux(RHEL)をベースに
しているCentOSの項目のみを読むと良い。
業務としてUbutuの出番ほぼ皆無だと思う、使い勝手も悪い。
私の経験上Ubuntuでサーバ構築・運用をしたクライアントはほぼいない。
1点気になるのが、何故旧来のOS停止コマンドを載せているのだろう…。
RHEL7以降はsystemdが主のためshutdonwコマンドなんて使わないだろう。
それ以外にもあまり使う機会の無いコマンドの登場数が多かったり
逆にコレは必須だろうと?思うコマンドが登場しなかったり本書の傾向が
良くわからない。
何となくだが、筆者の方は開発の方なのだろうか?
本書の内容は開発者目線で作られた内容に思う。
本書の1/3程度が開発(といってもシェル)に関連した内容となっており
Linuxとしての内容は薄いのだが、この部分は濃い内容となっている。
初心者が初めてLinuxを学ぶのであれば、説明としては悪くないと思う。
初心者でない方は…あまり濃い内容ではない。
これは老婆心だが、OSをインストールする際、必ず公式のサーバ要件を
確認するのをオススメしちあ。
CPU・メモリ・ディスク等々、使用用途によって要件は変わる。
本書では触れられていないがパーティション構成も非常に重要。
個人で使うならテキトーな構成でも全く問題はないのだが…。
本来はテキトーに設定するものでは無いので、そこは意識した方が良い。