上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0著者の筆力には敬服した。しかし、、、、
2024年7月14日に日本でレビュー済み
著者の筆力には敬服し唸らされた。そして、作者の過去の受賞歴を見て、なるほどと思った。【2006年『下山事件 最後の証言』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と日本冒険小説協会大賞(実録賞)、そして07年『TENGU』で大藪春彦賞を受賞されている】
しかも、犯行の実際についても相当の説得力がある記述が続いて圧倒される。
しかし、である。米東部ペンシルベニア州バトラーで、日本時間の本日未明( 現地時間2024年7月13日)に起きたドナルド・トランプ元大統領の暗殺未遂事件と照らし合わせても、もう一度何年か後になっても、真相を書き直して貰いたい気持ちに駆られている。
特に、2年前の元首相暗殺事件では著者が描写したような「急ごしらえの警護」は、このような「現場」に慣れておらず、しかも少人数だったと、著者が描写した点を日本国民もかなりの程度、感じています。
同様に、今回のトランプ元大統領の警護についても、その対応の杜撰さから、イーロンマスク氏でさえ「the SS leadership must resign (シークレットサービスの指導者は辞任しなければ)」とまでXで発信しています。
どちらのケースも、(現時点では)真犯人像について、推測の域を出ることは出来ませんが、著者の真犯人像は、偏り(又は思い込み)を随所で感じています。
あまつさえ、JFKも未だリー・オズワルド犯行説が、正式な「真相?」とされている現状と同様、安倍元首相の暗殺についても、すべて解明されることは望み薄かもしれません。それでも、だからこそ、著者の次作に期待を持ってしまいます。それでも、著者の次作に期待を持ってしまいますが、如何でしょう?