上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0子供にもきちんと伝えたい
2009年5月29日に日本でレビュー済み
湯本さんのコメントを読んで更に本からのメッセージが深く伝わってきました。
大切なものや、大切な人をなくした時、
『時が解決してくれるよ』
『時間が過ぎれば、悲しみも忘れられるよ』
などと言葉で伝えられても、悲しみの最中にいるとき、素直には受け止められないでしょう。
でも、くまの悲しみを同じように感じる人々が、この本を手にした時、素直にそのことを受け入れ、明日へ生きていこう気持ちを持てるのではないか、持てたらいいな…と思いました。
『死』を子供の絵本にすること、以前はタブーだったと思います。
でも、この本を読んで子供が
「くまさん可哀そう…」と泣いたり、
「くまさん良かったね。」と笑えることが大切なんでしょうね。
小さな子どもには、この本を、小学校高学年になったら『夏の庭』を読んでもらいたいと思います。