カスタマーレビュー

2024年7月1日に日本でレビュー済み
新規参入の教科書があるということでしたので、地元の教科書展示会で現行教科書と比較してきました。
特色は、
1.文章主体で文字が多く、内容が濃い。
2.各センテンスにゴテゴテとした写真や挿絵はない。
3.各センテンスの課題設定では複数の疑問詞をつかって多角的視点で課題を提示している。
4.センテンスの後の復習では、文章穴埋め式の暗記学習ではなく、生徒自身の考察を促す内容になっている。
5.文化財などの写真資料は巻末に纏められている。
と言ったところでしょうか。
一見、「文字が多くて敬遠されそうだな」と思いつつ読んでみましたが、歴史物語を読んでいるかのような上質な文章だったので、退屈な暗記授業を生徒に強いることはなさそうだと感じました。歴史を物語として覚えられそうです。先生は授業がしやすいだろうなとも感じました。読んでいて「この後はどうなるのか?」と興味をそそりますし、内容も面白いと感じるのですぐに読み切ってしまえそうです。日本史の平均点は上がるのではないでしょうか。巻末の写真資料集も圧巻です。

ここからは余談ですが、現行を含め他社の教科書は一言で言うと「絵本」でした。今の子供たちの学力は昔に比べて落ちているのでしょうか? 小学校の教科書かと思い係員に確認しましたが、中学の歴史教科書で間違いありませんでした。現行の教科書では生徒はおそらく文章穴埋め式の暗記授業には集中できないはずです。とにかく挿絵が多いので、落書きも沢山できそうです。退屈な暗記授業の気を紛らすには有効なのかもしれません。
また、共産党支持の知人が「あれは右翼教科書だよ」と言っていたので、「そんなものを文科省が認めたのか?」と思い興味もありました。しかし実際に近現代史あたりをざっと読んでみましたが、特に政治的イデオロギーを感じることはありませんでした。
これは自虐的歴史観を持っている知人が、単に左翼すぎるだけかもしれませんね(笑)^^;
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