DVD/ブルーレイの仕様
フォーマット
DVDのフォーマットには主に通常のDVDとブルーレイがあります。対応するプレイヤー(再生機器)が異なりますのでご購入前にご確認下さい。その他のフォーマット、プレイヤーについて、詳しくはCDおよびDVDの規格および互換性をご覧ください。
DVDリージョンコード
DVDソフトおよびプレーヤーには、市場シェアを守る目的からリージョンコードが設定されています。DVDソフトを再生するには、そのソフトと同じリージョンコードを持つプレーヤーが必要です。
リージョンコードと対応地域は以下のとおりです。
- リージョン1: 米国、カナダ ※日本国内用(リージョン2)のDVDプレーヤーでは再生できません。
- リージョン2: 日本、ヨーロッパ、中近東、南アフリカ、エジプト
- リージョン3: 東アジア、東南アジア、香港
- リージョン4: オセアニア、中東、カリブ諸国、南米
- リージョン5: ロシア、北朝鮮、モンゴル、南アジア、アフリカ諸国
- リージョン6: 中国
注意: ソフトによっては、すべての地域で再生できるリージョンフリーのものもあります。リージョンフリーの輸入版DVDは、商品によって日本国内で製造されたDVDプレーヤー(PlayStation2、PLAYSTATION3、パソコン内蔵のDVDドライブを含む)では再生できない場合があります。
ブルーレイ リージョンコード
- リージョンA: 南北アメリカ、東南アジア、日本、朝鮮半島、台湾
- リージョンB: ヨーロッパ、中近東、アフリカ、オセアニア
- リージョンC: 中央・南アジア、中国、ロシア、モンゴル
注意: 販売国以外の国で再生する場合、リージョンが同じでも再生されない場合があります。
映像規格
映像方式
ビデオやDVDの映像方式は、地域別で以下のように分かれています。なお、ヨーロッパと日本のリージョンコードは同じですが、映像方式が異なるため再生できません。
- NTSC: 日本、アメリカ、カナダ
- PAL: 英国、ドイツ(旧西独)、オーストラリア、シンガポール、中国、スペイン、その他
- SECAM: フランス、ロシア、東欧諸国、その他
画面アスペクト
画面アスペクト(画面サイズの縦横比)の種類は以下の3つです。
- スクイーズ(16:9):映像を左右から圧縮して収録されたものです。ワイドテレビ(16:9)では自動的に画像が引き伸ばされ、通常のテレビ(4:3)では上下に黒い幕場が出ます。アナモフィック、マルチアスペクトとも呼ばれます。
- レターボックス(LB):製作時のサイズを圧縮せずにそのまま収録したものです。通常の4:3比のテレビでは上下に黒い幕が出るところからレターボックスと呼ばれます。
- スタンダード(4:3):通常のテレビの画面サイズで収録されたものです。映画自体がシネマスコープやビスタサイズで製作されている場合、左右部分が切り捨てられます。
音声規格
主な音声規格は以下のとおりです。
- Dolby Surround: 多くのビデオやレーザーディスクに見られるサラウンド音声フォーマットです。左・右・センター・サウンドの4つのトラックがいったん2トラックに合成されてから、Pro Logic仕様のホーム・シアター・システムによって再び4チャンネルにデコードされます。
- Dolby Digital 5.1: 5つのチャンネル(右フロント・左フロント・右リア・左リア・センター)と、より深い低音を与えるサブウーファー・チャンネルによって構成されています。リアスピーカーがステレオ化されたことでリアルな臨場感を得ることができます。5.1ch音声を最大限に楽しむには、ホームシアターなどのサラウンドシステムが必要です。
- DTSデジタルサラウンド: デジタル・シアター・システムズ社が開発したマルチチャンネルデジタル信号フォーマットです。DTSはドルビーに比べてより多くのメモリー量を必要としますが、その音質はドルビー5.1より優れているとされています。DTSフォーマットのサラウンド音声を楽しむためには、DTS対応のプレーヤーおよびアンプが必要です。
- PCM: 圧縮を行っていないため、より忠実な音を再現できるデジタル・ステレオ・サウンドトラック・システムです。再生時には左右2つのフロントスピーカーから音が出力されます。
字幕
DVDには最大32種類の字幕を収録できます。主な字幕は日本語と英語ですが、ソフトによっては何ヶ国語もの字幕が収録されていることがあります。
日本語吹き替え用字幕とは?
日本語吹き替えを選択したときに音声以外の説明を必要とする場面に表示される字幕のことです。例えば、あるシーンの年代や場所(例:1973年 香港)を表す場合に、日本語吹き替え用字幕が使用されます。